リニューアルプロジェクトが進行中の、茨城県つくば市にある〈つくばセンタービル〉にて、市民へ向けた公開イベントが開催されます。
同ビルは、建築家の磯崎 新氏が設計したことで知られる、ポストモダンを代表する建築作品です。イタリア・ローマのカンピドリオ広場を反転させた広場を併設しています。
1983年(昭和58年)6月に竣工・オープン。ホテル棟、コンサートホール、商業店舗が入ったビル、広場などからなる複合施設[*]。研究学園都市のシンボル的存在です。現在は、2005年に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの終点であるつくば駅が最寄駅となっています。
*.〈つくばセンタービル〉はホテルオークラ、筑波都市整備株式会社,つくば市の3者の区分所有
つくば市では、つくば駅周辺の魅力あるまちづくりを進めるための「つくば中心市街地まちづくりヴィジョン」や「つくば中心市街地まちづくり戦略」を策定し、整備を進めています。
このリーディングプロジェクトの1つが「つくばセンタービルリニューアル」および「つくばセンター広場リニューアル」で、磯崎氏が設計した歴史的建築価値の高い建物および広場であることを踏まえ、坂倉建築研究所が2021年3月に基本計画を策定。市民から募ったパブリックコメントも参考にしながら、整備プロジェクトが進行中です。
計画に伴い、つくばセンタービルの1階、飲食店街だったシン・アイアイモール区画の改修工事が2021年10月に着工。先ごろ内装の解体が終わり、スケルトンとなっている内部の様子が、12月18日、19日の2日間にわたり、一般に公開されます(予約不要、入場無料)。
主催は、つくばまちなかデザイン株式会社。同社の代表を務める内山博文氏や、建築家の新堀 学氏(HEAD研究会理事)らが登壇するトークイベントや、筑波大学芸術系出身で、国内外で壁画制作を行なっているアーティストのミヤザキケンスケ氏によるワークショップなどのイベントが各種開催されます。
19日には、つくばエキスポセンターに保管されている、オランダのアーティト、テオ・ヤンセン氏の作品、ビーチ・アニマルこと〈ストランドビースト(Strandbeest)〉が、研究学園都市のまちなかを”歩行”し、つくばセンター広場に登場するとのこと。
日時:2021年12月18日(土)16:00-20:00、12月19日(日)10:00-17:00
会場:つくばセンタービル 1階
所在地:茨城県つくば市吾妻1−10−1(Google Map)
入場料金:無料
主催:つくばまちなかデザイン株式会社
共催:つくばセンター地区活性化協議会
協力:つくば市
イベント詳細:https://fb.me/e/3XKv9z3wX
つくばまちなかデザイン 会社概要
つくば市と地元企業が共同出資して2021年4月1日に設立(代表取締役:内山博文)。つくばの中心市街地のにぎわいを創出し、ここにしかない魅力あるまちに変えることを目指す、まちづくり会社。パブリックスペースを活かしたにぎわい創出、周辺開発者や不動産所有者に向けたコンサルティングなどを主な事業とし、イベント支援・実施も行う。公式Webサイト
https://tsukumachi.co.jp本イベントプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000080773.html
つくば市 公式発表「つくばセンタービル及びつくばセンター広場のリニューアル」(2021年12月17日更新)
https://www.city.tsukuba.lg.jp/jigyosha/machinami/machidukuri/1012833.html