
2025年5月6日初掲、5月25日 特別公開の様子を追加
通常は非公開の建築を特別に見学できるイベントとして昨年5月に初開催され、大好評を博した「東京建築祭」が今年も開催されます。
主催は東京建築祭実行委員会、実行委員長は建築史家の倉方俊輔氏。
クラファン支援者へのリターンとして2024年5月11日に行われた日本工業倶楽部会館 特別見学会の様子(当日の会場レポートはこちら) Photo: TEAM TECTURE MAG
クラファン支援者へのリターンも兼ねて2024年5月20日に三越劇場で行われたキックオフイベントの様子(ゲスト:建築家の藤本壮介氏、JINSホールディングス代表取締役CE 田中 仁氏 / 当日の会場レポートはこちら) Photo: TEAM TECTURE MAG
安井建築設計事務所 東京事務所は今年も特別公開に参加、自社のリノベーション作賓であるオフィスの一部を公開する(今年の特別公開の概要はこちら) Photo: TEAM TECTURE MAG
こちらも2年連続の参加となる、東京では最古・1927年竣工のカトリック築地教会(今年の特別公開の概要はこちら) Photo: TEAM TECTURE MAG
昨年の特別公開では長蛇の列ができた築地本願寺は、講堂、講堂裏控室、講堂裏講師控室が公開される(概要はこちら) Photo: TEAM TECTURE MAG
注,現在建物は大規模修繕工事中につき、足場が組まれている
昨年の「東京建築祭」では、初開催にもかかわらず、都内各所の会場にのべ6万5,000人が来場。人気が高かった特別公開の施設では、入場を待つ長い列ができ、また入場整理券が早々になくなるところもあるなど大盛況となりました。
これらの反響を受け、第2回となる今年はより多様な建築をより多くの人々に楽しんでもらうべく、プログラムを大幅に拡充して開催されます。
今年初参加となる建物で注目は、2020年3月まで東京国立近代美術館工芸館として使用されていた旧近衛師団司令部庁舎(1910年竣工)、慶應義塾大学三田キャンパス内にある慶應義塾 三田演説館(5月24日のみ)、銀座の泰明小学校の校庭、体育館、講堂(校舎は1929年竣工、撮影許可エリアの画像のインターネット投稿は不可)など。また、上野桜木を活動拠点とするMARU。architectureの東京事務所が特別公開されます(いずれも予約不要、入場無料、※混雑した場合には入場制限や整理券の配布などを行う場合あり)。
旧近衛師団司令部庁舎 外観 / 谷口吉郎の設計で美術館仕様に改装され、東京国立近代美術館の分館(工芸館)として使われていた歴史的建造物。同館の金沢移転後は内部が非公開となっていたが、1Fエントランスホール、階段、2F休憩室が約5年ぶりに公開される
特別公開の詳細はこちら
MARU。architecture 東京事務所外観 撮影:中村 絵
特別公開の詳細はこちら
東京建築祭 2025 / MARU。architecture 東京事務所 特別公開の様子 / 2Fフロア〈花重リノベーション〉模型展示ほか Photo: TEAM TECTURE MAG
東京建築祭 2025 / MARU。architecture 東京事務所 特別公開の様子 / 2Fフロアで来場者に〈花重リノベーション〉で取り組んだ特殊な構造について説明する高野洋平氏 Photo: TEAM TECTURE MAG
東京建築祭 2025 / MARU。architecture 東京事務所 特別公開の様子 / 1Fフロア 進行中のプロジェクト「中川運河堀止開発」の模型展示 Photo: TEAM TECTURE MAG
東京建築祭 2025 / MARU。architecture 東京事務所 特別公開の様子 / 1Fフロア「東京藝術大学芸術未来研究場」模型展示 Photo: TEAM TECTURE MAG
東京建築祭 2025 / MARU。architecture 東京事務所 特別公開の様子 / 1Fフロア 坂倉準三建築(旧上野市庁舎)を図書館とホテルに改修する進行中のプロジェクト模型(プロジェクトの概要は『TECTURE MAG』2024年10月30日ニュースを参照) Photo: TEAM TECTURE MAG
見学方法など詳細
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/11-05/
〈国立国会図書館 国際子ども図書館〉外観 Photo: TEAM TECTURE MAG
〈国立国会図書館 国際子ども図書館〉内観
レンガ棟は1906年(明治39)竣工の歴史的建造物(旧帝国図書館)を改修したもの Photo: TEAM TECTURE MAG
レンガ棟 階段室 天井見上げ。シャンデリアは創建時から使われているもの(同館パンフレットより) Photo: TEAM TECTURE MAG
〈国立国会図書館 国際子ども図書館〉内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
〈国立国会図書館 国際子ども図書館〉内観 3Fラウンジ見下ろし
左側がレンガ棟、右側が中庭 Photo: TEAM TECTURE MAG
中庭を挟んでガラスウォールで増築されたアーチ棟(2015平成27]年竣工)が建つ Photo: TEAM TECTURE MAG
撮影禁止エリアなど詳細
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/21-01/
銀座みゆき通りを挟んで泰明小学校の外観 Photo: TEAM TECTURE MAG
注.写真・動画撮影:見学可能エリアの講堂・体育館・校庭のみ可(校舎内は不可)、ブログ・SNSなどインターネット上での画像公開は不可
撮影禁止エリアなど詳細
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/15-01/
慶應義塾 三田演説館 外観 Photo: TEAM TECTURE MAG
特別公開は5月24日のみ
慶應義塾 三田演説館 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
特別公開は5月24日のみ
慶應義塾 三田演説館 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
東京建築祭 2025 / 慶應義塾 三田演説館 建物の概略 Photo: TEAM TECTURE MAG
詳細(公開は24日で終了)
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/16-04/
慶應義塾 図書館旧館 外観 Photo: TEAM TECTURE MAG
慶應義塾 図書館旧館 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
慶應義塾 図書館旧館 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
慶應義塾 図書館旧館 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
2Fは記念慶應義塾史 常設展示室。1Fにはカフェ「八角塔」を併設(15時の営業再開前には長蛇の列ができていた)
慶應義塾 図書館旧館 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
慶應義塾 図書館旧館 建物の概略 Photo: TEAM TECTURE MAG
慶應義塾 三田キャンパス 東門付近のピンコロ Photo: TEAM TECTURE MAG
東京建築祭 2025 / 慶應義塾 東門 階段からの図書館旧館 見上げ Photo: TEAM TECTURE MAG
詳細(「東京建築祭」への参加は24日で終了)
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/26-03/
福澤諭吉記念慶應義塾史展示館
https://history.keio.ac.jp/
共立講堂 エントランス Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂は内藤多沖が構造設計を担当したことで知られる Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
共立講堂 内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
詳細
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/12-05/
パレスサイド・ビルディング 北側外観 Photo: TEAM TECTURE MAG
パレスサイド・ビルディング 西側円筒コア エレベーターフロア(左奥のウィンドーにて、竣工当時の映像資料などの特別展示を5月24日まで開催) Photo: TEAM TECTURE MAG
パレスサイド・ビルディング内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
パレスサイド・ビルディング内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
パレスサイド・ビルディング内観 Photo: TEAM TECTURE MAG
詳細(展示は24日で終了)
https://tokyo2025.kenchikusai.jp/program/22-01/
各種特典・リターン付きのクラウドファンディング(クラファン)も今年も多彩なラインナップで実施(一部はすでに受付終了)。
また、今年のキックオフイベントには、クラファンのリターンの1つである「東京建築祭2025応援トートバッグ」用にオリジナルスケッチを描いて提供した、建築家の伊東豊雄氏をゲストに招き、5月20日に開催されました(※終了していまs)。
会期:2025年5月17日(土)〜25日(日)※予約不要の「特別公開」は24日〜25日
注.横浜開港記念館(愛称:ジャックの塔)特別見学会など上記会期以外に開催される特別公開あり
開催エリア:日本橋·京橋、大手町·丸の内·有楽町、銀座·築地 新エリア:上野·本郷、神田·九段、港区
参加費:一般公開は無料、ガイドツアーや各種イベントは有料(詳細は公式ウェブサイトを参照)
主催:東京建築祭実行委員会
東京建築祭」公式SNS(会期中の混雑具合など最新情報を随時発信予定)
X(旧Twitter)
https://x.com/tokyokenchiku
Instagram
https://www.instagram.com/tokyokenchikusai/
「東京建築祭」公式ウェブサイト
https://tokyo.kenchikusai.jp/
日時:2025年5月20日(火)18:00-20:30
会場:新虎安田ビル NIKAI
所在地:東京都港区新橋4丁目3-1 新虎安田ビル2階(Google Map)
ゲスト:伊東豊雄(建築家)
ナビゲーター:倉方俊輔(実行委員長、建築史家)
伊東豊雄氏(撮影:藤塚光政)
伊東氏からの応援メッセージ
私は子供の頃信州の田舎で育ったので、未だ見ぬ東京に憧れていました。両親に連れられて初めて上京したのは10才の時、見るもの、食べるもの、会う人すべてが違う世界の存在に思われて、目を輝かせていました。東京に住んで70年、人生の8割近くを東京で過ごし、さまざまな時代の東京を体験しました。最初の東京オリンピックの時代、オイルショックの時代、バブル時代、グローバル経済に覆われた時代、良きにつけ、悪しきにつけ、私の人生も、建築に対する思想も東京を離れて考えることは出来ません。
東京の魅力は、これだけ再開発が進んでも、未だに庶民の親しみ易さを留めていることにあります。眩いばかりの商店街やタワーマンションの敷地から一歩裏通りに入れば、木造2階建ての家屋の建ち並ぶ地域に出てホッとするからです。近代も前近代も混在している街、それが東京の魅力です。(伊東豊雄)
プロジェクト名:【東京建築祭】2025は上野·品川まで大幅拡大、皆でつくる建築祭を目指して
実施期間:2025年2月8日(土)〜5月30日(金)
目標:600万円
リターン:5,000円~100,000円までの17種類(販売数に上限あり、一部はSOLD OUT)
クラファンリターンの1つ、伊東豊雄氏オリジナルスケッチによる応援トートバッグ
「東京建築祭」クラファン詳細・申込受付ページ
※このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、2025年5月30日23:59までに集まった金額がファンディングされる