仙台で「せんだいデザインリーグ2022 卒業設計日本一」が3月8日に終了しましたが、同日に、都内・代官山にて、この時期恒例となった建築系学生のイベントが始まりました。
トウコレこと「トウキョウ建築コレクション」とは、早稲田大学を中心とする建築の修士学生らが主体となり、修士設計作品を全国から集めて展示する「全国修士設計展」として2007年に企画され、関連企画などもあわせた「トウキョウ建築コレクション」が同年の3月に、建築家の槇文彦の設計で知られる代官山のヒルサイドテラスの会場にて開催されました。
以降、企画を拡大・充実させながら同地にて毎年開催され、現在に至ります。”トウキョウ”の名を冠しているものの、現在は全国規模で参加を募り、開催されています。
全国の修士学生が運営し、修士設計を広く知らしめる作品の展示と共に、社会の第一線で活躍する建築家や研究者らを招いて、講演会も開催。修士設計への議論の場も生み出しています。
2020年春から現在も続くコロナ禍のなか、開催16回目を数える「トウキョウ建築コレクション2022」のテーマは「New Standard」。以下の5つの企画で構成されます。
(1)全国修士設計展
建築学を専攻する大学院生による修士設計作品を全国規模で集め展示し、公開講評会を行う
(2)全国修士論文展
建築学における旬なテーマに基づいて集められた修士論文の発表と、それを基にした討論会を行う
(3)特別講演
建築やさまざまな分野の第一線で活躍している第一人者を招き、多様な切り口から建築を捉え、今後の建築・都市空間を模索することを試みる
(4)企画展
設定したテーマに対してコンペティションを開催
(5)プロジェクト展
各大学の研究室などで行われているプロジェクトを一堂に集め、作品の展示を行う
いずれも入場は無料。コロナ対策を実施したうえで開催されます。
公開審査会や企画講演会への参加方法や、最新の開催状況など詳細は、「トウキョウ建築コレクション2022」公式ウェブサイト・SNSを参照してください。
主催者メッセージ:
16年目のトウキョウ建築コレクションでは、「New Standard」をテーマに掲げました。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行によって、さまざまな変化が必要とされた1年となり、私たちは環境の変化にそれぞれ順応しました。例えばソーシャルディスタンス、テレワークなど、仕事場に限らず新しい試みが始まり、今ではそのような試みも当たり前の“基準”として浸透しています。
一方で、建築に関しても、テレワークの導入により、オフィス空間の必要性が問われるなど、新しい空間の在り方を考えさせられる機会となりました。
現代社会の“標準”が変化してきている今、建築におけるこれまでの「Standard」に対し、今後どのような「New Standard」が表れるべきなのかを考える場を目指します。展覧会の成果は、例年と同様、書籍化することを前提に活動しています。本展覧会が、今後も長期に渡り持続し、時代性を持った「コレクション」が集積され「アーカイブとしての価値を持つことで、建築の発展に寄与できる展覧会へと成長することを目指します。(トウキョウ建築コレクション実行委員会一同)
(1)全国修士設計展+公開審査
審査員長:山本理顕
審査員:西沢大良、渡邊大志、山梨知彦、冨永美保
日時:2022年3月12日(土)10:30-18:00
会場:代官山ヒルサイドプラザ
所在地:東京都猿楽町29-10 代官山ヒルサイドテラス
(2)全国修士論文展+公開審査
審査員長:真野洋介
審査員:丸山一平(モデレーター)/ 上野佳奈子、加藤耕一、杉浦久子、杉田 宗
日時:2022年3月11日(金)13:00-18:00
会場:代官山ヒルサイドプラザ
所在地:同上
(3)特別講演「架空の世界と建築」
登壇者:五十嵐太郎(建築評論家、東北大学大学院教授)、種田陽平(美術監督、プロダクション・デザイナー)、白土晴一(設定考証家)
日時:2022年3月10日(木)16:00-18:00
会場:代官山ヒルサイドプラザ
所在地:同上
(4)プロジェクト展
会期:2022年3月8日(火)~3月13日(日)
開場時間:11:00-19:00(初日のみ14:00開始)
会場:代官山ヒルサイドフォーラム エキシビジョンルーム
所在地:東京都猿楽町18-8 代官山ヒルサイドテラスF棟(Google Map)
(5)企画展「建築と○○の写真館」
会期:2022年3月8日(火)~3月13日(日)
開場時間:11:00-19:00(初日のみ14:00開始)
会場:代官山ヒルサイドフォーラム エキシビジョンルーム
所在地:同上
主催:トウキョウ建築コレクション2022実行委員会
特別協賛:建築資料研究社 日建学院
特別協力:代官山ヒルサイドテラス
協力:鹿島出版会
後援:一般社団法人東京建築士会、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築士会連合会
協賛:エーアンドエー、大林組、竹中工務店、日建設計、日本設計、三菱地所設計、清水建設、大成建設、田島ルーフィング、中央日本土地建物、西松建設、前田建設工業
「トウキョウ建築コレクション2022」公式ウェブサイト
https://tokore.site/
「トウキョウ建築コレクション」公式SNS
https://twitter.com/toukore
https://twitter.com/toukore
https://ja-jp.facebook.com/tokyo.kenchiku.collection