篠原一男の代表作〈からかさの家〉が、スイス近郊のヴィトラ・キャンパスへ移築され、2022年6月に再建されたことは、『TECTURE MAG』でも報じたとおり。篠原一男への関心が日本とスイスで再び高まる今、両国の建築家を迎えたフォーラムが、スイス・チューリヒの現地時間10:30より開催されます(日本時間17:30よりライブ配信開始)。
会議の前半は、篠原一男を独自の視点で参照する5名の建築家によるレクチャー。後半は『Shinoharistics』の著者であるティボー・ヨアネリ氏をモデレーターに迎え、パネリストと会場、オンライン参加者を交えた討論を行います。参加は専用フォームから要申し込み(参加無料)。
“失われたのは空間の響きだ”
篠原一男によるこの言葉は、戦後の復興が終わり、高度経済成長期の只中に書かれた論考のタイトルです。
環境問題が地球規模の問題となり、低成長により格差が広がり、民族間の対立が散発する現代において、建築に求められる社会的要件はより複雑化しています。それらの要件に応答すべく、建築家は知的で創造的な奮闘を続けています。一方で、空間を言及するチャンスは減っているように思います。これからの建築において、空間はどのような価値を担うのでしょうか。このシンポジウムでは、篠原一男を生んだ日本の建築家と、篠原一男の影響が顕著なスイスの建築家の対話によって、この問いの一端を掴むことを目的とします。(主催者より)
日時:2022年9月1日(木) 17:30-20:00 ※日本時間
会場:Architekturforum Zürich(Google Map)
※日本から参加する場合はオンラインでの視聴
※現地会場で参加する場合は申し込み不要
パネリスト:貝島桃代、クリスチャン・デリ+アンドレア・グロリムンド、能作文徳、オリバー・リュッチェンス、坂牛 卓
モデレーター:ティボー・ヨアネリ
参加申込フォーム
https://forms.gle/gPHDU3UEPKjtHwDZA
主催:東京理科大学工学部建築学科、一般社団法人 日瑞建築文化協会(Japan Swiss Architectural Association: JSAA)
協賛:クリエーションバウマンジャパン、LIXIL、日新工業
コーディネーター:常山未央、大村聡一朗
問い合わせ先:日瑞建築会議事務局
learning.space.from.shinohara[@]gmail.com ※[@]を@に変えて送信