COMPETITION & EVENT

「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022~NEW SCALE~」

レアンドロ・エルリッヒ、ULTRA STUDIOらが出展、東京・台場エリアで作品を展開

東京・臨海副都心にて、アートによるまちづくりプロジェクト「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022」が開催されている。レアンドロ・エルリッヒ、後藤映則、建築コレクティブのULTRA STUDIOら国内外のアーティストが参加。インスタレーションやアート作品を展示する。

ARTBAY TOKYO 2022

「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022」会場俯瞰(撮影:ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022事務局)

東京湾岸のお台場を中心としたエリアを会場に、「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022~NEW SCALE~」が9月16日から25日まで10日間の会期で開催されます。

国内外から7組の作家、建築ユニットらが参加し、インスタレーションやウォールアートなどの作品を発表。そのほかにも、プロジェクションマッピングや、現地でのワークショップやアート鑑賞ツアーなどの参加型プログラム、オンラインで楽しめるコンテンツもさまざまに用意されています(以下、通番は公式発表に準じる)。

ARTBAY TOKYO 2022

「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022」エリア内 アートマップ

主な出展作家:レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)、後藤映則、ULTRA STUDIO(笹田侑志、向山裕二、上野有里紗)、高橋信雅、吉添裕人、乃村工藝社ほか

なお、台風14号接近の影響により、9月18日(日)以降、作品の一部撤去や展示休止などが発表されています(詳細は「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022」ウェブサイトのアナウンスを参照)。

アートワーク

ARTBAY TOKYO 2022

レアンドロ・エルリッヒ〈THE PRINT – 痕跡〉イメージドローイング

A1.
インスタレーション
〈THE PRINT – 痕跡〉

アーティスト:レアンドロ・エルリッヒ
企画協力:ArtTank(小平悦子+近藤俊郎)
展示場所:シンボルプロムナード公園 花の広場(Google Map
展示期間:会期中、10:00-19:00 ※天候により撤去・休止あり

コンセプト
すべて人工的につくられた地盤と景観に囲まれる都市、お台場。過去の名も知れぬ多くの先人の英知、ひらめきと努力の結晶で、現代の都市の多くは成り立っている。今回制作される作品のモチーフは「指紋」。それは「個」のアイデンティティーの象徴であるとともに「人類」という種族の自然への介在の痕跡でもある。
しかし痕跡は、そのルーツや源流、本来の目的を辿って行こうとしても、解き明かせない迷路のようなもの。この作品は、私達が切り崩してきたが、それでも強く生きようとする自然との関係性もテーマにしつつ、人類が探し求めた見えない目的を体験する作品である。私たちの新たな出発点について、訪れた人に考えてもらう作品でもある。
※作品を構成する植木の一部を最終日(16:00-18:00)に配布予定


#ARTBAY TOKYO Official Channel レアンドロ・エルリッヒ「THE PRINT – 痕跡」作品紹介(2022/09/18)


ARTBAY TOKYO 2022

後藤映則〈Heading〉

A2.
インスタレーション
〈Heading〉

アーティスト:後藤映則
展示場所:石と光の広場(Google Map
展示期間:会期中、10:00-20:00 ※天候により撤去・休止あり

コンセプト
大きさの違う白い立体物が回転している。
よく見ると人が全方向に向かって歩いている。作品の原型は新型コロナによって物理的な移動や活動が困難になったときにつくられた。どのような状況でも人は動き続けようとする。動いた先で何が起こるかを事前に知ることはできないが、前に進もうとする。この多様で複雑な世界において、台座が方位を表すクロックポジションの形をしているこの作品は、今我々はどこを歩いているのか、どこへ向かおうとしているのか、その行く先の方向や選択肢を示そうとしている。

周りには、作者が訪れた世界各国の交差点で撮影した歩く人々が取り込まれた小さな作品が点在している。彼らも同じように、どこかに向かって歩いている。その背景にある意志や共通点が、多くの人々が行き交う臨海副都心と重なり、光と共に浮かび上がる。


#ARTBAY TOKYO Official Channel 後藤映則「Heading」作品紹介(2022/09/18)


ARTBAY TOKYO 2022

ULTRA STUDIO〈Territory Gone Wild 野生のテリトリー〉展示風景(画像提供:ULTRA STUDIO)

A3.
インスタレーション
〈Territory Gone Wild 野生のテリトリー〉

アーティスト:ULTRA STUDIO
施工:SET UP
展示場所:シアター空間:夢の広場(Google Map)/ トリートファニチャー:シンボルプロムナード公園内各所(Google Map
展示期間:会期中、10:00-19:00 ※天候により撤去・休止あり

コンセプト
夢の広場は芝生に覆われ、1kmのシンボルプロムナードが続く。
初めて広場を訪れたとき、芝の一部は囲われ、散水養生をする作業員のほかに人影はなかった。その光景は時折公園で目にする「入れない芝生」を思い出させる。駅から来る人々はどこかを目指して広場を迂回した。広場の周りの看板や植え込み、銅像なども、囲いと相まって入りづらさを作っているのだろうか。囲いは場所を二分し、内側を切り離して意味を変えてしまう。その特徴をひっくり返すことで、広場に新しい領域を生み出せないだろうか。

ARTBAY TOKYO 2022

ULTRA STUDIO〈Territory Gone Wild 野生のテリトリー〉イメージ

5月らしからぬ強い日差しの下、長大なプロムナードを歩くと、灯台のような街灯、日を浴びるベンチ、控えめな散歩コースのサインなど、孤立したオブジェ群と遭遇した。それらも囲ってしまえば、違う意味が生まれるのではないか。唐突に出会う変化したオブジェ群が、プロムナードを繋ぐ領域を作るだろう。
この臨海副都心に野生のテリトリーが出現する。

ARTBAY TOKYO 2022

ULTRA STUDIO〈Territory Gone Wild 野生のテリトリー〉ハンドアウト

ARTBAY TOKYO 2022

ULTRA STUDIO〈Territory Gone Wild 野生のテリトリー〉5:《灯台もと明るし》スタイロフォーム(画像提供:ULTRA STUDIO)

ARTBAY TOKYO 2022

ULTRA STUDIO〈Territory Gone Wild 野生のテリトリー〉8:《複製技術時代のベンチ》スタイロフォーム(画像提供:ULTRA STUDIO)


#ARTBAY TOKYO Official Channel ULTRA STUDIO「Territory Gone Wild 野生のテリトリー」作品紹介(2022/09/18)


ARTBAY TOKYO 2022

高橋信雅〈臨海副都心ユニバース〉イメージ

A4.
ウォールアート
〈臨海副都心ユニバース〉

アーティスト:高橋信雅
展示場所:東京国際クルーズターミナル 2F(Google Map
展示期間:会期中、9:00-17:00

コンセプト
建築家の萬代基介氏が8つのキューブをコンセプトに設計した〈ARTBAY HOUSE〉は、展示終了後に解体されています。パビリオンを構成していた8つの板が”モノリス”となり、宇宙へ飛び立つ瞬間を描いた作品。「古今未来臨海副都心」のアフターストーリーとして、飛び立った8つの“モノリス”が、遥か宇宙の彼方で「空白」を彷徨いながら、想いは街のカタチを留め、再び結合する時を待っている姿を表現している。


#ARTBAY TOKYO Official Channel 高橋信雅「臨海副都心ユニバース」作品紹介(2022/09/19)


プログラム(編集部にて抜粋、作品3点を紹介)

ARTBAY TOKYO 2022

吉添裕人〈City Echo〉イメージ

P1.
インスタレーション
〈City Echo〉

アーティスト:吉添裕人
開催場所:夢の広場(Google Map
開催日時:2022年9月24日(土)18:00-20:00 ※強風・荒天の場合は、25日(日)に順延

コンセプト
幼い頃、お台場が見渡せる下町に暮らしていました。当時何かを念じたり、想ったりしながら夜景を見ると、遠くの光が応えてくれたような、そのような気持ちになったことを覚えています。それは単なる勘違いではありますが、イルミネーションの色彩や、窓の光のちらつき、航空障害灯の明滅、それらの光が、私に強いつながりを感じさせてくれたことは事実です。それは例えるならば、都市における“やまびこ”のようなものかもしれません。私がお台場という土地や風景の光へ唱えたように、あなたも唱えてみて欲しいと思います。宙に浮かぶ、何かが、あなたの何かに反応していると想像してみて欲しいと思います。土地や風景が応えていると感じる瞬間があるということは、あなた自身の何かに、あなたが応えていることと同義であると思うからです。
この作品は私の原風景の再現そのものであり、私というフィルターを通して観客と都市をつなげる表象を生み出す装置です。


ARTBAY TOKYO 2022

〈TOKYO STATION AR ART PROJECT revival for ARTBAY TOKYO〉イメージ

P7.
ARアート体験型展示
〈TOKYO STATION AR ART PROJECT revival for ARTBAY TOKYO〉

コンテンツデザイナー:中田拓馬、山岸 遥
コンテンツ協賛:JR東日本
企画協力:KDDI、SoVeC
実施場所:夢の大橋(Google Map
展示期間:会期中、10:00-19:00

概要:JR東日本「東京感動線」プロジェクトの一環。2020年11月に東京駅で実施したARアート体験イベント「TOKYO STATION AR ART PROJECT」をお台場を舞台に展開する。


ARTBAY TOKYO 2022

プロジェクションマッピング〈SYNAPSE -街をつなぐものがたり-〉イメージ

P8-2.
プロジェクションマッピング
〈SYNAPSE -街をつなぐものがたり-〉
企画・運営:乃村工藝社
展示場所:乃村工藝社本社(Google Map
展示期間:会期中、各日18:30頃開始、20:00頃終了

概要:乃村工藝社の社屋全体が巨大なSYNAPSE(シナプス)となり、さまざまな表情を創出。人々が輝く光の点となって、新たなコミュニケーションを創り出し、多様性、様々な価値観、未来への可能性を大切にしながら常にリンク(Link)し続ける。「人と人」「人と街」「人と社会」が「つながる事」の大切さを伝えるメッセージを発する。

このほか、「東京国際プロジェクションマッピングアワード(PMアワード)」Vol.6の受賞作品と、スペシャル映像のプロジェクションマッピングが、9月16日(金)と25日(日)の2回、東京ビッグサイト エントランスプラザ(会議棟前広場)にて、ビッグサイトの建物の一部をスクリーンとして実施されます(各日18:30より約30分を予定)。


「ARTBAY TOKYO」は、人と場所を多彩なアートでつなぐことを目的に、臨海副都心を舞台としたまちづくりプロジェクトです。
2019年に立ち上げられ、本格始動した2020年には、都立シンボルプロムナード公園の広場に、萬代基介建築設計事務所が設計したパビリオン〈ARTBAY HOUSE〉が期間限定でオープンしました(2021年8月8日〜2021年11月14日 / 詳細はこちら)。

2022年は、「NEW SCALE」をテーマに、出展するアーティストとともに、これまでに見たことのない風景をこの地をを訪れる1人ひとりの想像力でつくり上げていくことを目指しています。
臨海副都心全域を大きな舞台につくられる作品群を通じて、人々が想像し、共有し、作品について語り合うといった、一連の体験のなかから、各個の心の内に「NEW SCALE」=”世界を見る新しいものさし”が浮かび上がります。

ARTBAY TOKYO 2022 バナー

メインビジュアル(デザイン:小熊千佳子)

「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022~NEW SCALE〜」開催概要

会期:2022年9月16日(金)~25日(日)
会場:臨海副都心エリア(シンボルプロムナード公園内 花の広場・石と光の広場・夢の広場、東京国際クルーズターミナル、乃村工藝社本社、ほか)
主催:アートプロジェクト実行委員会、東京都港湾局、東京臨海ホールディングス、一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会、東京港埠頭、東京ビッグサイト、日本科学未来館
アートアドバイザー:公益財団法人彫刻の森芸術文化財団
企画・運営:乃村工藝社
運営事務局:ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022事務局

「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル2022」公式ウェブサイト
https://www.artbayfes2022.com/

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