COMPETITION & EVENT

岩瀬諒子「石ころの庭」

ロームシアター京都の中庭ローム・スクエアに出現、10/23まで。トークイベントも開催決定!

ロームシアター京都の中庭ローム・スクエアに公共空間「石ころの庭」が期間限定で出現。主に建設現場で使われる砕石を用いて大小の山をつくり、人々の憩いの場や、期間中に行われる各種パフォーマンスのステージと観客席としても機能する。設計した岩瀬諒子氏と、建築家2氏との対談も開催決定。青木 淳氏と家成俊勝氏をそれぞれゲストに迎える。

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

建築家の岩瀬諒子氏(岩瀬諒子設計事務所代表)が設計した仮設の公共空間「石ころの庭」が、京都の劇場〈ロームシアター京都〉の中庭空間「ローム・スクエア」にて、10月23日までの期間限定で公開されています。
「ローム・スクエア」は、普段から市民の憩いの場となっている、前川國男(1905-1986)の設計で知られる京都会館(2016年ロームシアター京都としてリニューアル)の中庭を舞台に展開するものです。

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

設計コンセプト
ローム・スクエアに石ころを運び込むことで「仮設」のパフォーマンスエリアをつくりました。
屋外広場「石ころの庭」は、石ころたちのまとまりによって、空間を緩やかに囲い、また、ステージや客席とも機能するような場所をつくりながら、ローム・スクエアにいくつかの領域をつくっています。
数週間の舞台の設営のために、廉価な材料を大量に使用しています。もともと建設現場などに移動する予定の砕石を途中下車させて、会期が終わったらきれいに撤去し、石たちは建設現場に旅立っていくという、サステナブルな計画です。

「石ころの庭」コンセプトモデル

「石ころの庭」コンセプトモデル(岩瀬諒子設計事務所)

会場では、間仕切りのようなものを併用することで、期間中に行われる有料公演の際には人の出入りを制御することができますが、演目にあわせて、演者の人たちがパフォーマンスするエリアを選べるような空間となっています。石ころの上に座布団を敷いて客席として利用したり、演者によっては石ころの上をステージに見立てて使用することもできます。

また、公演がおこなわれていない時間帯には、この庭の前を通りがかった人々や、ロームシアター京都のカフェを利用する人々の居場所として機能します。京都の東山の山々を借景に、”まちの石庭”のような風景となります。
この「石ころの庭」が、隣接する建築や人々や風景をゆるやかにつなぐような存在となることを期待しています。(岩瀬諒子)

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

岩瀬諒子設計事務所「石ころの庭」

撮影:市川靖史

岩瀬諒子氏プロフィール

岩瀬諒子氏 近影

©︎ Kanagawa Shingo

1984年新潟県生まれ。2007年京都大学工学部卒業。2010年同大学大学院修士課程修了。2008〜2009年EM2N Architekten、2011~2012年隈研吾建築都市設計事務所を経て、2013年岩瀬諒子設計事務所設立。
慶應義塾大学・東京藝術大学での従事のち、2020年より京都大学工学研究科建築学専攻助教。
建築空間からパブリックスペースまで、領域にとらわれない設計活動を行う。
2017年木津川遊歩空間「トコトコダンダン」竣工。2018年グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)ほか受賞多数。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示「ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡」(2021)に日本作家として参加。
http://www.ryokoiwase.com/

会期中の10月7日と21日には、「石ころの庭」を設計した岩瀬諒子氏と建築家氏をゲストに招いてのトークイベントも開催されます。

「石ころの庭」開催概要

設置期間:2022年9月23日(金・祝)~10月23日(日)
会場:ロームシアター京都 中庭(ローム・スクエア)特設エリア

敷地面積:約1,350m²
石の慨寸:石の各まとまりは平面サイズ 4m×4m~10m×8m、高さ 0.4~2.5m程度
石の種類:建築・土木工事などで使用される10mm~20mm程度の小さな砕石

設計:岩瀬諒子設計事務所 / 岩瀬諒子、遠藤 郁
石ころアドバイザー:鈴木芳典(TECTONICA)+金田充弘(東京藝術大学)
資材協賛:NBCメッシュテック、萩原工業、前田工繊
照明協力:カラーキネティクス・ジャパン
プロデュース:松本花音(ロームシアター京都)
制作・運営:木原里佳・山形ゆき(ロームシアター京都)
プログラムディレクター:小倉由佳子(ロームシアター京都)
企画製作:ロームシアター京都
※OKAZAKI PARK STAGE 2022+ステージ インキュベーション キョウト(会期:2022年9月23日~10月30日)内の企画として開催

関連イベント「石ころの庭トークシリーズ」

内容:「石ころの庭」設計者の岩瀬諒子と、広場や遊びの空間設計に携わる建築家によるトークイベント

会場:「石ころの庭」
※雨天荒天の場合、パークプラザ3階共通ロビーにて開催
料金:無料(申込不要)

トークイベント(1)
日時:2022年10月7日(金)16:00-17:00
ゲスト:青木 淳(建築家・京都市京セラ美術館館長)、岩瀬諒子

青木 淳氏プロフィール
建築家
1956年横浜生まれ。東京大学建築学修士修了。1991年青木淳建築計画事務所(2020年 ASに改組)を設立。代表作に〈馬見原橋〉(くまもと景観賞)、〈S〉(吉岡賞)、〈潟博物館〉(日本建築学会賞作品賞)、〈ルイ・ヴィトン表参道〉(BCS賞)、〈青森県立美術館〉、「大宮前体育館〉、「三次市民ホールきりり〉などがある。

青木淳氏 近影

Photo: Kai Maetani

公共建築、商業建築から個人住宅まで、広範な建築ジャンルでの設計のほか、美術家としてインスタレーション作品の制作など、ジャンルをまたいで活動を行なっている。
2005年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。京都市美術館(通称:京都市京セラ美術館)改修では西澤徹夫建築事務所と共に基本設計を担当。2019年4月に同館館長に就任。東京藝術大学建築科教授。
https://as-associates.jp/

トークイベント(2)
日時:2022年10月21日(金)20:00-21:00
ゲスト:家成俊勝(建築家・dot architects共同主宰・京都芸術大学)、岩瀬諒子

家成俊勝氏プロフィール
1974年兵庫県生まれ。関西大学法学部法律学科卒。大阪工業技術専門学校夜間部卒。専門学校在学中より設計活動を開始。

dot architects / 家成俊勝氏 近影

主な作品に〈YARD Coffee & Craft Chocolate〉、〈日貫一日_安田邸〉(2019年/令和元年度しまね建築・住宅コンクール最優秀賞、2021年LOCAL REPUBLIC AWARD 2020 特別賞)などがある。2021年に21_21 DESIGN SIGHTにて開催された「ルール?展」では会場構成を担当した。
dot architectsとして主な受賞に、2016年の第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展審査員特別表彰(日本館出展作家として共同受賞)、第2回小嶋一浩賞(2021)ほか多数。
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科教授、大阪工業技術専門学校建築学科Ⅱ部非常勤講師

dot architects(ドットアーキテクツ)は、家成俊勝、赤代武志により2004年共同設立。大阪・北加賀屋を拠点に活動。建築設計だけに留まらず、現場施工、アートプロジェクト、さまざまな企画にも関わる。
http://dotarchitects.jp/

「石ころの庭」イベント詳細ページ
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/71284/

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