2022年10月8日初掲、10月9日画像7点追加
グランドセイコーによる特別展示「Grand Seiko 和菓子屋 とき」が、東京・原宿に10日間限定でオープン。1秒の精度を追求し続けてきたセイコーウオッチおよびブランド哲学である「THE NATURE OF TIME」を表現した空間に、日本の自然と四季の美を凝縮して、本展のために用意された和菓子を展示。「時を食(は)む。」をテーマにコラボレーションが展開する。会場構成は中原崇志氏が担当。
セイコーウオッチが展開するブランド・グランドセイコーが、10月7日から10日間限定の“まぼろしの和菓子店”「Grand Seiko 和菓子屋 とき」を、東京・原宿にオープンしました。
会場は、路地裏の民家をリノベーションして2020年にオープンしたイベントスペース・UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)。
「時を食(は)む。」をテーマに掲げ、 「一瞬」、 「一分」 、「一日」など、時をテーマとした今回限りのオリジナルの和菓子を製作し、販売されます(連日予定販売数のみ)。
和菓子の開発には、2名の菓子作家が参画。京都を拠点に菓子づくりをしている「御菓子丸」の杉山早陽子氏と、菓子と茶のコースを提供する完全予約制の茶寮「菓子屋ここのつ」の溝口実穂氏の両氏が、グランドセイコーのブランドフィロソフィーである「THE NATURE OF TIME」[*]からインスピレーションを得て創作した、美しい和菓子の数々が展示、販売されます。
和菓子制作:杉山早陽子、溝口実穂
クリエイティブディレクション:平野紗季子
アートディレクション:田部井美奈
*.THE NATURE OF TIME:グランドセイコーのブランドフィロソフィー。自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性と、それぞれの道を究めて時の本質に迫ろうとする匠の姿。日本独自の美意識と精神性を表現している。
「Grand Seiko 和菓子屋 とき」ステートメント
移りゆく季節の美しさ。
ゆたかに芽吹く草花。
刻々とうつろう光と陰。古来から和菓子の職人は、
まばたきをすれば消えてしまう
儚くも美しい森羅万象の一瞬を、
手のひらにも収まる菓子の中に、
その感性と研鑽によって、
そっと映し取ってきました。一瞬、一分、一日・・・。
もう二度とないその瞬きを映した菓子を食むこと。
それは”とき”を味わうことと同義なのです。日本の四季や自然にインスピレーションを受け、
時のうつろいを味わうために、
瞬間を刻む一秒一秒の精度を追求し続けてきた
グランドセイコーが、このたび神宮前の地に、
ときを味わうまぼろしの和菓子店を
お披露目いたします。
10日限りの“まぼろしの和菓子店”のデザインや和菓子のパッケージなどの全体のアートディレクションを、グラフィックデザイナーでアートディレクターの田部井美奈氏が担当。店内は白を基調とし、緩やかな時の流れを表現した光の演出や、「THE NATURE OF TIME」をテーマにしたインスタレーションなどを展開。グランドセイコーの腕時計もあわせて展示されます。
入場は無料。営業は14時から20時まで(但し、14時から16時は予約が必要)。
クリエイタープロフィール&コメント
クリエイティブディレクション:平野紗季子
フードエッセイスト・フードディレクター
小学生から食日記をつけ続け、慶應義塾大学在学中に日々の食生活を綴ったブログが話題となり文筆活動をスタート。雑誌・文芸誌等で多数連載を持つほか、ラジオ/podcast番組「味な副音声」(J-WAVE)のパーソナリティや、NHK「きみと食べたい」のレギュラー出演、菓子ブランド「(NO) RAISIN SANDWICH」の代表を務めるなど、食を中心とした活動は多岐にわたる。
著書に『味な店 完全版』(マガジンハウス 2021)、『生まれた時からアルデンテ』(平凡社 2022)などがある。
Instagram @sakikohirano「ときを食む。ときを味わう。うつろいゆく季節をそっと閉じ込めたかのような和菓子をいただくたびに、まるで”とき”そのものを味わうかの感覚に触れてきました。
和菓子はときを味わう芸術である。
そう思い至ればこそ、日本のクラフトマンシップと文化の粋を極めたグランドセイコーとの重なり合いは、とても自然なことに思えました。
ときを味わう、まぼろしの和菓子店。
おのずと浮かんできた言葉に導かれるように、素晴らしい菓子作家・アートディレクターの方々と共に創り上げた「和菓子屋 とき」は、いよいよお披露目の日を迎えます。
二度とない秋の日を、鮮やかに彩る菓子と巡りあえますよう。「和菓子屋 とき」の暖簾の先にて、皆様をお待ちしております。」
アートディレクション:田部井美奈
アートディレクター、グラフィックデザイナー
2003年より有限会社服部一成に勤務。2014年に独立、田部井美奈デザインを設立。広告、パッケージ、書籍などの仕事を中心に活動。
アートディレクションを手がけた主な仕事に『石川直樹 奥能登半島』(青土社 2021年)、「(NO) RAISIN SANDWICH」、「PARCO CHRISTMAS 2020」、2021年武蔵野美術大学 イメージビジュアル、「Ginza Sony Park『#009 WALKMAN IN THE PARK』」や、展示「光と図形」(Utrecht、2018)など。2019年ADC賞受賞。
https://minatabei.com/
Instagram: @mina_tabei「柔らかく繊細な表現には、緻密で何かが宿ったような丁寧な仕事が裏側にあり、グランドセイコーと、和菓子にも同じ事が存在していると感じます。“とき”いう言葉から、光と陰、そして移ろいを見出し、〈和菓子屋 とき〉の世界をつくり上げました。この、幻のような特別な“とき”に、ぜひ触れにきてください。」
菓子作家:杉山早陽子
御菓子丸 主宰
1983 年三重県生まれ。老舗和菓子店「老松」での修行を経て、2006年から和菓子ユニット〈日菓〉として活躍。2014年から〈御菓子丸〉を主宰。食べたら無くなる当たり前のことに着眼、鑑賞から食べるまでの行為を一つの体験として捉え、記憶に残る一瞬を菓子に込めて制作。
著書に『そのときみえるもの』(torch press 2018年)がある。
Instagram: @okashimaru_「”とき”は私がお菓子を作る上でいつも隣りにあるもの。食べた人が時の流れを感じるお菓子になればと日々制作しています。
平野紗季子さんから「時を食む和菓子店」を作りませんかとお誘いいただき、そのコンセプトに深く共感し、胸を高鳴らせながら、想像を膨らませていきました。グランドセイコーが刻む時。それは日本の技術と文化を結晶化したようなもの。和菓子が刻む時も、そうありたいと願いながら作った2種のお菓子は、口に入れた瞬間から時がうつろい始めます。
何気なく流れる日常の中で、ふと足を止めて、時を感じ、味わっていただける、まぼろしの「和菓子屋 とき」で皆様のお越しをお待ちしております。」
菓子作家:溝口実穂
菓子屋ここのつ 主宰
1991年埼玉県生まれ。幼い頃から祖母の影響で菓子づくりに興味を持つ。食物栄養科の短期大で栄養学を学ぶ。東京と京都の和菓子屋に勤め、23歳で菓子と茶のコースを提供する完全予約制の茶寮「菓子屋ここのつ」を始める。
共著に『茶と糧菓 喫茶の時間芸術』(小学館 2020年、安藤雅信との共著)がある。
Instagram: @_____9__/「私が今拠点を置いている緑が少ない東京の下町では、ときの移ろいを光と陰から感じ、四季を体感して生活しています。それは、私が普段お客さまをお迎えする我が茶寮の室礼にとっても大切なひとつの表現としております。同時に、日本ならではの四季により生まれる食材からもときの移ろいを、季節を、体感しています。そのときに似合う旬の食材の力をいただいて、私たちの心身の栄養になっていると思います。そのような気持ちで制作している菓子を通して、皆さまに心休まるひとときをお届けできましたら冥利に尽きます。愛に溢れて、お待ちしております。」
会場構成:中原崇志
テクニカルディレクション:松山真也 / siro
施工:HIGURE 17-15cas
御菓子丸 限定特別菓子 金工家:Yumi Nakamura
フードスタイリスト:Misa Nishizaki
衣装提供:DōI / 働衣、Naoko Kawakami
装花:VOICE、Hitoshi Konai
冊子イラストレーション:大塚文香
菓子箱製作:福永紙工
フォトグラファー:Masaki Ogawa
会期:2022年10月7日(金)〜10月16日(日)
会場:UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)
所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目5-10(Google Map)
営業時間:14:00-20:00(19:45最終入場)※連日14:00-16:00は要予約
入場方法:14:00-16:00 予約制 / 16:15以降は先着順に自由入場可
当日整理券発行時間:14:00より開始(会場入口にて)
※10月9日以降は整理券配布なしに変更(公式Twitter 10月8日投稿より)
予約方法:グランドセイコーの公式LINEアカウントに登録のうえ、特設サイトより予約(※セイコーウオッチが10月7日にプレスリリースを発信した時点で”満員御礼”。キャンセルが出た場合のアナウンスあり)
※特別限定菓子は、10月9日(土)・10日(日)の販売状況により、10月15日(土)・16日(日)に販売する可能性あり
「Grand Seiko 和菓子屋 とき」特設ページ
https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/storiesofgrandseiko/wagashiya-toki/index