東京アートディレクターズクラブ(Tokyo Art Directors Club: ADC / 1952年結成)、アートディレクターの専門的職能を社会的に確立、推進することを目的に、1952年に設立され、現在は82名で構成される団体です。
ADCの全会員と、一般(非会員)が審査し、選出された作品の展覧会が、東京・銀座の2つのギャラリー(ギンザ・グラフィック・ギャラリー[ggg]、クリエイションギャラリーG8[g8])にて開催されています。
展示されている作品は、同団体が1年に一度公募し、選出する「ADC賞」を受賞したアートディレクションの数々です。ADCでは毎年、ポスター、新聞、雑誌、テレビ、ウェブ上で発表、使用、掲載された広告・デザインを、会員と一般(非会員)から公募し、ADCの全会員が審査にあたります。選出されるADC賞は、日本の広告やグラフィックデザインの先端の動向を反映するものであり、毎回国内外の注目を集めています。
今年は、2021年5月1日から2022年6月30日までのあいだに発表された作品が対象となり、約6,000点の応募作の中から、グランプリ1点を含むADC賞など各賞の受賞作品と、年鑑『ART DIRECTION JAPAN / 日本のアートディレクション』(旧称『ADC年鑑』)収録作品が選出されています。
2022年度 日本のアートディレクション ADC賞
グランプリ
「HIROSHIMA APPEALS 2021」
大貫卓也ADC会員賞
・ギンザ・グラフィック・ギャラリー「NOSTALGIA」のポスター、ブック&エディトリアル、ジェネラルグラフィック、環境空間
葛西 薫
・国立科学博物館「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」の環境空間
三澤 遥ADC賞
・サントリー「人生には、飲食店がいる。」のポスター、新聞広告、コマーシャルフィルム
小柳祐介、原田陽介、田中直基、栗田雅俊 、平井利和
・レモンノキ「レモンノキ」のポスター、ジェネラルグラフィック、パッケージデザイン、マーク
関本明子、国井美果
・七條甘春堂「七條甘春堂」のポスター、パッケージデザイン、マーク&ロゴタイプ
関本明子、寺島響水
・ソニー・ミュージックレーベルズ「JUJU カバーアルバム『ユーミンをめぐる物語』」の新聞広告
窪田 新、有元沙矢香
・21_21 DESIGN SIGHT「2121年 Futures In-Sight」のポスター、ジェネラルグラフィック、環境空間
上西祐理、中原崇志
・長崎新聞社「13865 BLACK DOTS AND 2 RED DOTS.」の新聞広告
江波戸李生、鳥巣智行、林田光弘
・サントリー「天然水2022」のポスター、新聞広告、雑誌広告、コマーシャルフィルム
香取有美、田中嗣久、瀧本幹也
・クロススペース「新宿東口の猫」のデジタルサイネージ
山本信一
・日本タンナーズ協会「THE LEATHER SCRAP KIMONO」のジェネラルグラフィック
篠原ともえ、香川真知
・本田技研工業「Hondaハート」のポスター
今井祐介原弘賞
飛騨産業「飛騨産業の百年」のブック&エディトリアル
富田光浩、牧野伊三夫以上、11月1日 ADC公式ウェブサイトより(敬称略)
http://www.tokyoadc.com/new/winners/index.html
今年のブランプリは、同作品は、大貫卓也氏による「HIROSHIMA APPEALS 2021」。第24回亀倉雄策賞(公益社団法人日本グラフィックデザイン協会/JAGDA主催)も受賞しているアートディレクションです。
また、日本デザインセンターの三澤デザイン研究室がアートディレクションと展示什器のデザインなどを手がけた企画展や、中原崇志氏が会場構成を担当した21_21 DESIGN SIGHTの企画展なども入賞しています。
本展「日本のアートディレクション展 2022」は、これらの受賞作品と優秀作品を、年鑑の刊行に先駆けて紹介するものです。銀座での展示終了後、長野県小諸市と石川県野々市市の会場にも巡回します。
会期:2022年11月01日(火)~11月30日(水)
構成:東京アートディレクターズクラブ
会場(以下の2会場にて展示)
開館時間(共通):11:00-19:00
休館日(共通):⽇曜・祝⽇
ADC会員 入賞作品
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)1F / B1
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル(Google Map)
一般 入賞作品
クリエイションギャラリーG8
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F(Google Map)
ADC(東京アートディレクターズクラブ)公式ウェブサイト
https://www.tokyoadc.com/