山梨県北杜市(ほくとし)の清春芸術村の敷地内に点在する施設の1つ、安藤忠雄が設計した建築《光の美術館》にて、メディアアーティストの真鍋大度(まなべ だいと)氏の個展「真鍋大度個展 – EXPERIMENT –」が開催されます。
クリエイティブ集団・Rhizomatiks(ライゾマティクス)を率いる同氏単独の個展開催は4年ぶり。
ステートメント
EXPERIMENT は、真鍋大度によるアートとテクノロジーの実験場です。真鍋は未だ社会には広く普及していない最先端技術の可能性の核をいち早く取り出し、アートの分野で作品化するということをこれまで続けてきました。
今回は、超高速通信技術と生命知能の概念を探求する実験、実装を行い、一連の過程をリアルタイムで公開していきます。
会期中もアップデートが繰り返され、さまざまな実験プロセスが見られるようになります。
アートは社会の変化を予言するエッジに位置します。テクノロジーの変化がもたらす「こうなるであろう」未来像を超え、「望ましい未来」「あるべき未来」を予言する。そんなアートを提供したいと考えています。
今回の展示では、ソフトバンクが特別協力。清春芸術村付近と別拠点に光無線機を設置して、超低遅延かつ大容量通信で、8K映像の双方向リアルタイム伝送を行います。さらに、高度な演算処理や描画処理機能を要したサーバーを、ネットワークと併せて低遅延で提供するとのこと。
清春芸術村と別拠点の2つの空間、またサーバー内の仮想空間を超低遅延で高速につなぐことで、これまで閉じられていた「空間」という概念を開放します。
真鍋大度氏プロフィール
ライゾマティクス主宰、株式会社アブストラクトエンジン取締役。
1976年東京都生まれ。アーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJ。
東京理科大学数学科、国際情報科学技術アカデミー(IAMAS)卒。2006年株式会社ライゾマティクス設立(編集部註.2020年10月30日に改組)。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、デザイン、アート、エンターテイメントの領域で活動している。Rhizomatiks Website
https://rhizomatiks.com/真鍋大度氏コメント
「技術進歩により未踏の表現領域が開拓され、概念から現実へと移行したアイデアが芸術作品の主題として取り入れられることは、制作者として興奮を覚えます。新たな作品制作の機会は何物にも代えがたいものです。」
会期:4月1日(土)〜5月10日(水)
会場:清春芸術村 光の美術館(Google Map)
所在地:山梨県北杜市⻑坂町中丸2072
開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌・平日休み)
料金(清春芸術村 入館料):一般 1500円、大学生・高校生 1000円、小・中学生無料
※清春白樺美術館入館料、光の美術館入館料を含む
サテライト会場:長坂コミュニティ・ステーション
所在地:山梨県北杜市長坂町長坂上条2575-19
開館時間:8:30-17:15
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/life/maps/list/1951/
主催:清春芸術村
協力:北杜市
特別協力:ソフトバンク
制作協力:東京大学大学院情報理工学系研究科高橋宏知研究室、京都大学情報学研究科神谷研究室
音響協力:Sonos
「真鍋大度個展 – EXPERIMENT –」特設ページ
https://www.softbank.jp/corp/technology/research/experiment/
清春芸術村ウェブサイト
https://www.kiyoharu-art.com/