2019年7月に石川県金沢市にオープンした谷口吉郎・吉生記念金沢建築館にて、第7回企画展「アニメ背景美術に描かれた都市」が6月17日から11月19日にかけて開催されます。
本展では、1980年末から2000年代初頭にかけて制作された、日本を代表するSFアニメーション作品の手描きの背景美術などが展示されます。さらに、背景美術を創り上げるために参照された書籍やロケハン写真などのレファレンス資料もあわせて展示されるほか、作品を手がけたクリエイターへのインタビュー映像や、本展のために制作された資料年表とともに、建築家による未来都市構想なども紹介されます。
出品作家(50音順):大野広司、小倉宏昌、木村真二、草森秀一、高畠 聡、針生勝文、水谷利春、渡部 隆ほか
展示アニメーション作品
・AKIRA(1988年 / 監督:大友克洋 / 美術監督:水谷利春)
・機動警察パトレイバー劇場版(1989年 / 監督:押井 守 / 美術監督:小倉宏昌)
・機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年 / 監督:押井 守 / 美術監督:小倉宏昌)
・GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年 / 監督:押井 守 / 美術監督:小倉宏昌)
・メトロポリス(2001年 / 監督:りんたろう / 美術監督:平田秀一)
・鉄コン筋クリート(2006年 / 監督:マイケル・アリアス / 美術監督:木村真二)
本展の会場は、金沢の出身の建築家である谷口吉郎(1904-1979)と、彼の息子で建築家の谷口吉生(1937-)の名を冠する、市立の建築ミュージアム。同館において、アニメーションという異なる領域の芸術・文化とのコラボレーションはこれが初となります。
会期中は、担当学芸員によるギャラリーツアーや、本展を監修した建築史家の五十嵐太郎らが登壇するトークイベントも開催されます。
会期:2023年6月17日(土)~11月19日(日)
会場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 企画展示室
所在地:石川県金沢市寺町5丁目1-18(Google Map)
開館時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜
※月曜が祝日の場合は開館し、翌平日火曜閉館:7月18日(火)・9月19日(火)・10月10日(火)、10月31日(火)
観覧料:一般 800円、65歳以上 600円、高校生以下無料
※本料金で常設展示の観覧も可
主催:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館(公益財団法人金沢文化振興財団)
助成:公益財団法人花王芸術・科学財団
監修:五十嵐太郎(東北大学大学院教授)
企画:シュテファン・リーケレス、明貫紘子、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館
協力:リーケレス・ギャラリー、映像ワークショップ合同会社、金沢美術工芸大学
学芸員による展示解説
内容:本企画展と常設展を解説するギャラリーツアー
開催日時(計5回を予定):
7月8日(土)14:00-15:00
8月19日(土)14:00-15:00
9月 9日(土)14:00-15:00
10月14日(土)14:00-15:00
11月11日(土)14:00-15:00
参加方法:予約不要、当日先着順に会場にて受付
参加費:不要(但し、本企画展の観覧料が必要)
「建築フォーラム」
内容:アニメ背景美術と現実の都市との関係性をテーマに、本展監修者ほか建築関係者が登壇してディスカッションを行う
日時:2023年9月2日(土)18:00-20:00(17:30受付開始)
会場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 企画展示室
ゲスト:磯 達雄(編集者、Office Bunga共同主宰)、本田晃子(岡山大学社会文化科学研究科准教授)
コーディネーター:五十嵐太郎(建築史家、建築評論家、工学博士、東北大学大学院教授)
会場定員:60名(事前申込/先着順)
参加費:1,000円
申込方法:検討中(詳細が決まり次第、会場ウェブサイトにて発表)
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館ウェブサイト
https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/
AKIRA:©1988 マッシュルーム / アキラ製作委員会
機動警察パトレイバー劇場版&機動警察パトレイバー2 the Movie:©HEADGEAR
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊:©1995 士郎正宗 / 講談社・バンダイビジュアル MANGA ENTE ETAINMENT
鉄コン筋クリート:©2006 松本大洋 / 小学館、アニプレックス、アスミック・エース、Beyond C、電通、TOKYO MX
メトロポリス:©︎手塚プロダクション / METROPOLIS 製作委員会
※本稿は敬称略とする