愛知淑徳大学長久手キャンパスにて、建築家の畝森泰行氏の個展が9月2日より開催されます(主催:愛知淑徳大学創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻、愛知淑徳大学創造表現学会)。
本展の会場は、同事務所と愛知淑徳大学 建築・インテリアデザイン専攻の学生とが協働して構成されます。原寸モックアップや模型、写真、動画、図面といった展示物を会場全体に配置し、それらを巡るように体験することで、畝森事務所の活動の総体が浮かび上がることを目指しているとのこと。
会期初日の9月2日には、畝森氏による講演会も開催されます。
畝森泰行氏プロフィール
1979年岡山県生まれ。2005年横浜国立大学大学院修士課程修了。2002-09年西沢大良建築設計事務所勤務。2009年畝森泰行建築設計事務所設立。
主な作品に、2010年〈Small House〉、 2019年〈須賀川市民交流センター tette〉(石本建築事務所と協働)、2021年〈北上市保健・子育て 支援複合施設hoKko〉(teco と協働)、2022年〈Houses〉などがある。
主な受賞に BCS賞、JIA優 秀建築賞、日本建築学会作品選奨、新建築賞など。畝森泰行建築設計事務所 ウェブサイト
https://unemori-archi.com/
like making a garden gradually
私たちは建築の全てを把握できません。その物理的な大きさや複雑さゆえに、一度に全体を眺めるのは難しく、また設計中に模型や図面を使ってどんなに想像しても、どこか理解できない余白が残ります。また建築はたくさんの人が時間をかけてつくります。その過程で個人の考えや当初のイメージから変わっていくことがあり、それらの理由で建築は、強く固定的 な存在でありながらも、曖昧で他律的な側面をもつと言えます。
私はそういう建築の不確かな部分に惹かれます。朧げで変わりうるところがあるからこそ、緩やかに動く自然や異なる他者と結びつく可能性をもつのであり、それがいま、バラバラな個人をつなぎ、早すぎる時間を緩め、閉じた世界をほぐすことになるのではないだろうか、そう期待するのです。この不確かで曖昧な存在を今回私は「庭」と呼ぼうと思いました。
会場は愛知淑徳大学の学生と協働して考えました。 その試行錯誤も私たちが思う庭となってそこに現れることを期待しています。(畝森泰行)
会期:2023年9月2日(木)〜9月17日(日)
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス 8号棟5階 プレゼンテーションルーム
所在地:愛知県長久手片平2-9(Google Map)
開場時間:10:00-19:00
休場日:なし
入場料:無料
主催:愛知淑徳大学創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻、愛知淑徳大学創造表現学会
協力:日本デザインセンター 色部デザイン研究所、アケボノアートワークス
畝森泰行講演会「ゆっくり庭をつくるように」
日時:2023年9月2日(土)15:00-17:00(予定、開場14:30)
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス 8号棟 824教室
定員:130名(当日先着順に受付)
参加費:無料
展覧会&講演会案内ページ
https://www.aasa.ac.jp/souzou/moai/unemori-aichi