新学期や新年度が始まり、新しい出会いやチャレンジが増える4月。気持ちを新たに、学びを深める絶好のタイミングです。そんな春の始まりに、日本を代表する巨匠たちが手がけた建築に触れてみませんか? 時代を超えて愛される名建築から、最先端のデザインまで、その空間に込められた思想や美しさを体感しに、心を躍らせる建築の世界へ出かけてみましょう。
建築家・篠原一男の生誕100年を記念し、篠原氏にゆかりのある建築家の奥山信一氏、貝島桃代氏、建築史家のセン・クアン氏をキュレーターに迎え、生涯を通して自らに「問い」を投げかけ続けた篠原氏の建築家像を、「永遠性」をテーマに再考します。
篠原氏の言説から抽出した「100の問い」と篠原氏自らの分類による「第1の様式」から「第4の様式」に沿って構成された会場を通し、その活動と人間性を浮かび上がらせます。また、「第5の様式」を予感させる未完の遺作、「蓼科山地の初等幾何」(2006年、計画案)のスケッチも展示予定。
篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い
会期:2025年4月17日(木)〜6月22日(日)
会場:TOTOギャラリー・間
大阪都市再生プロジェクトの最前線「グラングリーン大阪」に誕生した新たな文化拠点「VS.(ヴイエス)」にて、安藤忠雄の創造の軌跡をたどる展覧会が開催されます。
本展では、住宅から美術館までの代表作を紹介する「挑戦の軌跡」と、現在進行中のプロジェクトを取り上げる「安藤忠雄の現在」の2つのゾーンを展開。直島のプロジェクトや歴史的建築の再生、社会貢献活動まで、安藤建築の魅力を余すことなく紹介しています。
安藤忠雄展|青春
会期:2025年3月20日(木)〜7月21日(月)
会場:VS.(ヴイエス)
ギャラリーエークワッドでは、「建築家・阿部勤のいえ展 暮らしを愉しむデザイン」を開催します。阿部勤は、タイでの経験を通じて、自然と調和した心地よい建築のあり方に気づきました。自邸「中心のある家」は、囲う・覆う、開く・絞るといった工夫で、光や風を活かしながら居心地の良い空間を生み出しています。本展では、阿部氏が生涯愛した住まいのデザインを通して、暮らしの豊かさとは何かを考える機会を提供します。
建築家・阿部勤のいえ展 暮らしを愉しむデザイン
会期:2025年4月4日(金)〜6月26日(木)
会場:Gallery A4(ギャラリー エー クワッド)
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