FEATURE
Interview with Naoki Terada & Kenichi Hirate
Room tour〈TERADA HOUSE〉
FEATURE2022.03.23

[Movie] Interview with Naoki Terada & Kenichi Hirate about TERADA HOUSE

【ルームツアー動画】寺田尚樹と平手健一が語る「斜め壁と名作家具を取り入れた家」

テラダハウス事例解説

PROJECT2022.03.23

TERADA HOUSE / 寺田平手設計

“輝く未来”を体現する住宅

ここは日本!? これは現代の住宅??

駅近でも落ち着いた雰囲気で、昔ながらの住宅街が広がる東京・杉並区の高井戸の街。
建築家として活躍し、オフィスのデザインや家具販売を手がけるインターオフィス社長の寺田尚樹氏が、両親と暮らす自邸がこの地に完成した。

▲〈テラダハウス〉外観。地階扱いの部分はRC造、上部の家型のボリュームは木造。真っ赤な愛車がガレージに止まる

シンプルな家型をした建物に一歩足を踏み入れると、そこは未来感あふれる世界。
斜めに立ち上がる壁も、ビビッドな色使いで曲線のフォルムをしたミッドセンチュリーの家具も、1960年代に描いた“輝ける未来”をイメージさせるものだ。

TECTURE MAGではこのユニークな建物について、寺田氏と平手健一氏(寺田平手設計)に案内と解説をしていただいた。

▲寺田尚樹氏(右)と平手健一氏(左)

 

Movie & photographs: toha(特記を除く)

動画の内容

00:26 全体を貫く斜め壁
01:22 家具と空間
02:50 家具のサブスク
03:25 〈リビングタワー〉を使いこなす
04:55 みんなが集まるハッピーな家
06:27 白タイルで囲われたバスルーム
08:15 ミニマルなベッドルーム

〈テラダハウス〉を読み解く2つのカギ

〈テラダハウス〉には、「2つ半」のポイントがある、という寺田氏。

「斜めの壁が3層にわたって突き抜けていることが、1つの大きな要素です」と寺田氏は語る。平手氏は「斜めの壁と建具の納まりは、小さなモデルをつくりながら、職人さんと一緒に相談してつくりました」と苦労を振り返る。

▲斜めの壁に沿って動く、引き戸のディテール

2つ目は、家具をどう空間に取り込むかということ。
「既製品の置き家具について、何をどういうふうにレイアウトするかは、設計のかなり初期段階から考えました」と寺田氏。

エーロ・サーリネンによるKnoll社の〈チューリップチェア〉や〈オーバルテーブル〉、フリッツ・ハラーによるUSM社の〈ハラーシステム〉など、ミッドセンチュリーの名作家具を配するにあたって、寺田氏が利用したのは家具のサブスクリプションサービス。これが〈テラダハウス〉の“2つ半目”のポイントとなる。

▲キッチンとダイニングの間を仕切るように置かれた〈ハラーシステム〉

▲1階では〈ハラーシステム〉が、部屋を仕切る壁に沿って設置されている

「建築のコストの中から家具が除外されることで、値段をあまり気にせずに家具を選ぶことができ、自由度が広がったと思います」(寺田氏)。

「リビングのソファだけは、既製品では僕の中では回答が得られなかったので、オリジナルのソファをつくっています」という寺田氏は、300×600×900mmのブロックを自由に組み合わせ、ベルトで巻いて緊結するモジュラーソファを本物件のために開発した。

▲インターオフィスで製作した〈MIFFY SOFA〉と名付けられた寺田氏オリジナルデザインのソファ。ベルト通しの「×」が、キャラクターのミッフィーを想起させる

みんなが集まる楽しい家に

▲リビング・ダイニング・キッチン全景。吹き抜け上部のフロアに〈リビングタワー〉が置かれている(Photo: Ben Richards)

「自分の憧れるクセのある家具を、いかに空間に使っていくか」を重視した寺田氏。〈テラダハウス〉の中で最も重要な位置を占めるのが、リビング吹き抜け上部のフロアに鎮座する〈リビングタワー〉である。

「ヴェルナー・パントンがデザインしたこの家具を、使いこなしたいと思っていたのですね。ここでくつろげるように設計しました」。

〈テラダハウス〉に満ちる、明るい雰囲気。寺田氏は「みんなが集まる楽しい家にしたかった。設計の当初からあったハッピーなイメージは、1950年代や60年代の、未来や宇宙に希望をいだいていた時代の雰囲気です。リビングの約3.5m幅の大開口も、みんなで楽しめたらいいなと思ってつくりました」と語る。

▲リビングとテラスをつなぐ、引き戸の大開口

そのほか、真っ白な100mm角のタイルで包まれたバスルーム、濃いブルーで塗られた主寝室など、ユニークな空間が扉を開けるごとに展開する。

▲洗面カウンターが一体でつくられたバスルーム

▲コンパクトでミニマルな主寝室。テキスタイルデザインは安東陽子氏によるオリジナル

▲トヨウラ製のオールステンレスの特注キッチン

見どころ満載の〈テラダハウス〉を、動画を通して堪能いただきたい。
(jk)

テラダハウス事例解説

PROJECT2022.03.23

TERADA HOUSE / 寺田平手設計

“輝く未来”を体現する住宅

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