「金属の可能性を追求し、金属による新たな価値創造にチャレンジする」を企業理念に掲げる、アイチ金属(本社:愛知県名古屋市)が日本国内で独占販売する、液体金属の建材・VeroMetal®(以下、ヴェロメタル)を紹介します。
ヴェロメタルは、ドイツのVeroMetal社が製造・販売している、金属の新たな可能性を切り拓くメタルコーティングです。
VeroMetal社は、アメリカで生まれた液体金属技術の権利を入手したドイツ人のRobert Beckers氏が、20年ほど前に創業しました。
それまでは品質の一部が安定しなかったところ、独自の技術開発により、確かな品質とコーティングを実現。極めて微細に粉末化した金属に特殊な溶剤を組み合わせ、高品質で多彩な仕上げが可能に。これにより、同社は現在、液体金属(リキッドメタル)塗料の世界的なリーディングカンパニーの1つに数えられます。
ヴェロメタルの日本国内での販売は、愛知県名古屋市に本社を構えるアイチ金属が、2015年に総代理店契約を締結しています。
同社は、板金・溶接・加飾技術を活用し、住宅に用いられる階段、手すり、壁面素材、窓枠といったオーダーメイド部材の開発を主な事業としています。加飾サービスとして展開しているのが、ヴェロメタルの販売と、コーティングサービスになります。
職人による研磨や化学処理により、多彩な表情を生み出す施工技術を有するだけでなく、商材展にも参加。さらには、VeroMetal社の協力を得て、独自のプロダクト開発にも取り組んでいます。
今年3月初旬には、「進化を生み出すデザインと技術」をテーマに、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催された「JAPAN SHOP 2022」に出展。VeroMetal®を用いて、アイチ金属が自社で開発したプロダクトとサービスの展示が行われました。
ブースの中央に設えられたのが、同社が今春より本格展開を開始する、キッチンカスタムサービス〈METAL KITCHEN(メタルキッチン)〉の実物展示です。
もう1つのプロダクト展示は、2021年末よりオンラインストアでの販売を開始している、ワンタッチアルミニウムFIXフレーム〈ALGRID(アルグリッド)〉。展示ブースのFIX窓には、〈ALGRID〉が実際に用いられています。
ヴェロメタルの特長の1つが、素材を選ばずに塗布できること。木材、ガラス、石膏ボード、プラスチックの質感を”メタル化”させることが可能です。
この特質を生かし、アイチ金属が開発したサービスおよびプロダクトが〈METAL KITCHEN〉です。
メーカー各社が販売しているキッチンのキャビネットの扉や引き出しの表面に、ヴェロメタルでコーティングを施す、あるいはさまざま金属板を組み合わせることで、既製品のキッチンにさらなる上質感を付加し、好みのメタル仕様にカスタマイズできるようになっています。
これまで、メーカー各社のキッチン製品では、面材に高級な天然木や突板などの各種木材、あるいはステンレス、ガラスコーティングなどのマテリアルが各種展開されていますが、ここまでの“メタル感”のある、強烈な存在感を放つキッチンは国内ではあまり例がなく、あっても高価な価格設定でした。
その点、アイチ金属の〈METAL KITCHEN〉であれば、比較的廉価にカスタマイズが可能です。
幾年も経ってエイジングしたような微妙な風合いも、金属加工を業とし、ノウハウを培ってきたアイチ金属の〈METAL KITCHEN〉ならでは。同社の職人が研磨を行うなどのオーダーメイドにも対応します。
〈METAL KITCHEN〉は、金属素材の魅力の1つである経年変化も楽しめますが、水まわりであるため、錆化などが気になるという場合には、表面にクリアコーティングを施して経年変化を抑え、保護することも可能です。
〈METAL KITCHEN〉は塗装サービスとしての展開のほか、プロダクトも販売予定です。
第1弾は、北欧ブランド・イケアの「IKEA METODシリーズ」での展開。キッチンの扉部分を金属板で覆い、11種類の仕上げが可能です。取手は5種類の金属から選べます(詳細は下記URLを参照)。
イケア メトードシリーズ / キッチン
https://www.ikea.com/jp/ja/cat/metod-system-23598/
〈METAL KITCHEN〉詳細
https://www.aichi-metal.co.jp/metalkitchen/
今後はさらに対応メーカーや、加飾処理が可能なバリエーションも増やし、幅広いニーズに対応していく計画です。
※〈METAL KITCHEN〉公式ウェブサイト開設準備中
アイチ金属が「JAPAN SHOP 2022」でもう1つ訴求した注目展示は、同社が昨年末に発売したワンタッチアルミニウムFIXフレーム〈ALGRID(アルグリッド)〉です。
〈ALGRID〉は施工時にビスを用いず、ワンタッチで施工できる革新的なアルミサッシフレームです。
従来のサッシフレーム製品にはない簡便かつ美しい仕上がりが、特殊技能不要で実現可能。1,820mmまたは3,650mmの長尺を現場で任意にカットして使えるといった、高い施工性を誇ります。
アイチ金属では、スチールサッシの受託製造を手がけてきた実績を背景に開発に取り組み、商品化しました。昨年12月に開設した公式ウェブサイトにて販売しています。
施工性能を実証するのが、今回の「JAPAN SHOP 2022」の展示ブースです。
短期間での施工が求められるなか、展示会場の通路からブース内の〈METAL KITCHEN〉の実物展示の様子などがよく見える、大判ガラスによる窓開口を〈ALGRID〉を使ってスタイリッシュにデザインしています。
ガラスおよび枠への嵌め込みは容易で、固定にもビス打ちが要らないため、極めてシンプルなジョイントに。短時間で工事を完了しています。
〈ALGRID〉のカラーバリエーションは、ブラックのほか、シルバーとホワイトの基本3色。このほか、チタン、真鍮、銅などのプレミアムなコーティングも開発中です。
上記のプロダクトおよびサービスの問合せは、アイチ金属まで。
詳細は同社の公式ウェブサイトを参照してください。
〈ALGRID〉公式ウェブサイト
https://algrid.jp/
アイチ金属(AICHI METAL)公式Webサイト
www.aichi-metal.co.jp/verometal/
公式SNS
ヴェロメタル事業部 / アイチ金属 公式Twitter
https://twitter.com/aichikinzoku
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アイチ金属のプロダクトを使った空間事例はこちら
https://www.tecture.jp/makers/281/posts
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