広島の家具メーカー・マルニ木工のグループ会社で、家具の修理を主な事業とするマルニファニシング(東京都中央区、代表取締役社⻑ 山中 洋)が、自社で修理したユーズド家具を専門で販売するECサイト「MARUNI FURNISHING」を7月7日にオープンしました(2022年7月7日プレスリリース)。
ホテル・レストランなどの商業施設や、一般家庭で使われていた、マルニ木工のユーズド家具をベースモデルとして活用するもので、従来は廃棄処分されていた中古家具を、新たな価値を付加したプロダクトとして再生させ、資源として循環させていく、マルニ木工グループ全体で取り組んでいるサステナブルなプロジェクトです。
サービス展開の第一弾として、1952年から1976年に製造されたことを証明するマルニ木工の「孔雀マーク」が付いた、デルタチェア、ソファ、テーブルなど10点が販売されます。
家庭におけるインテリアの主役が木工家具だった1960年代、人気が高かったモデルは、現在では見られない重厚さがあり、そのレトロなデザインが今日、中古家具市場で人気を博しているとのこと。
マルニファニシングでは、これらの家具を単に元通りに修理するのではなく、それぞれがもつ特徴的なデザインを活かしつつ、現代のエッセンスも取り入れて再生。新品ともヴィンテージとも異なる、アップサイクルされたプロダクトを、”リノベーション家具”と定義して販売します。
例えば、今回発売された”リノベーション家具”の第一弾では、座面に張り直す生地に、デザイナーの皆川 明氏が率いるファッションブランド・minä perhonen(ミナ ペルホネン)や、デンマークのKvadrat(クヴァドラ)など、人気ブランドのファブリックを採用し、アップサイクルしています。
また、そのほかの本体部分でも、製造当時は何重にも塗装を繰り返し、重厚感や深みのある色を表現していましたが、家具の再生にあたっては敢えてその塗装を剥がし、木材が本来もっているナチュラルな質感と木目を生かすため、クリア塗装で仕上げています。
椅子の座の張り替えから、本体の塗装まで 修理の全工程を自社工場で行える体制を整えているマルニファニシングでは、これまでにも、家庭の中で使われなくなったり、壊れてしまったマルニ木工の家具の修理の依頼があり、引き取りにも対応してきました。これらの豊富なアーカイブと、木工家具の修理・修繕で培ってきた技術力を生かし、”リノベーション家具”の製造・販売を、同社の事業として本格的に開始します。
今後も、1960〜70年代のマルニ木工の家具を中心に、さまざまな”リノベーション家具”がECサイトに追加される予定です。
ECサイト「MARUNI FURNISHING」
https://store.maruni-furnishing.com/
マルニファニシング 公式Webサイト
https://www.maruni-furnishing.com/