PRODUCT

隈研吾デザインの椅子がふるさと納税返礼品に

北海道・東川町の家具事業者が製作した〈スケスケ〉と〈マゲマゲ〉

PRODUCT2022.11.27

北海道・東川町のふるさと納税の返礼品に、建築家の隈 研吾氏がデザインした椅子(オブジェを含む)が数量限定で加わっています。
返礼品は〈スケスケ〉と〈マゲマゲ〉の2種類。どちらも隈氏がデザインし、町内に拠点を構える家具事業者が製作したもので、前者をウッドワーク(WOODWORK)、後者をTIME & STYLE(タイム アンド スタイル)ブランドを展開するプレステージジャパンが担当しています。

隈 研吾氏メッセージ
東川町の雄大な自然と家具の技術力の高さに出会って、この町だからできる椅子を造りたいと思いました。
〈スケスケ〉は、東川町の自然に溶けてしまうような繊細さを追求しました。3mmという薄い材料を紡いで出来上がった椅子は、東川町の家具の技術力の高さを発信できたと思います。
〈マゲマゲ〉は、9mmという極薄の積層合板を曲げて接着することによって、薄さと強度を両立し、しかも、人間の体の曲線に馴染む、有機的なカーブを持つ椅子になりました。

隈研吾&東川町コラボプロダクト(ふるさと納税返礼品)

隈研吾×WOODWORK〈スケスケ〉

隈研吾&東川町コラボプロダクト(ふるさと納税返礼品)

隈研吾×WOODWORK〈スケスケ〉

観賞用オブジェ〈スケスケ〉

原材料:ブナ
寄付金額(1脚あたり):200万円
数量:10脚限定
※隈研吾氏直筆サインのプレートに通番入り(1/10~10/10)
製作:ウッドワーク
発送時期:2022年11月上旬より随時発送
注.本商品は、実用タイプに使用できる強度を確保した椅子ではないため、鑑賞用の椅子となります
東川町ふるさと納税サイト 案内
https://higashikawa-town.jp/kabunushi/made/detail/378

隈研吾&東川町コラボプロダクト(ふるさと納税返礼品)

隈研吾氏直筆サインのプレートにシリアルナンバー入り(1/50~50/50)

制作者コメント
この1年間のなかで、3~4回隈研吾さんとお話をさせていただきつつ、多くの試作を経て完成した椅子です。
成形合板という技法で、ブナ材1.5㎜を2層にした3㎜の座と背の部材と、1.5㎜を4層にした6㎜の脚の部材を、相欠きと竹釘とボンドの接着のみの構造で成り立たせています。
〈スケスケ〉は、完成版もあわせて全部で3つの試作品を製作しています。2つめの試作品では、スチールボルトを入れて強度を増し、50kgほどの耐久性を確保して着座もできるところまで進んだのですが、強度と引き換えに、実は最初期の隈 研吾さんのデザインイメージからは離れていました。2回目の試作品から次のステップに進むときに、隈さんから「当初のデザインでなんとか完成させたい」というリクエストをいただきました。
これだけの薄さと補強の無い曲線構造で、強度を保つことは非常に難しいのですが、最終的に金属材は一切使わず、相欠き、竹釘、ボンドのみの構造だけで強度を保つ方法を試行錯誤し、このかたちに至りました。
なんとか座れる製品にしたいという思いの中で、それには至りませんでしたが、1年間をかけてさまざまなチャレンジさせていただく中で、職人達の技術力の向上、研鑽になり、とても良い経験をさせていただいたと感じています。(WOODWORK代表 岡村貴弘)


隈研吾&東川町コラボ家具(ふるさと納税返礼品)

成型合板で製作されたチェア〈マゲマゲ〉

隈研吾&東川町コラボ家具(ふるさと納税返礼品)

家具製作はTIME & STYLE(タイム アンド スタイル)を展開するプレステージジャパンが担当

チェア〈マゲマゲ〉

原材料:シラカバ、トドマツ
寄附額(1脚あたり):30万円
数量:50脚
※隈研吾氏直筆サインのプレートに通番入り(1/50~50/50)
製作:プレステージジャパン
発送時期:2022年12月より随時発送
東川町ふるさと納税サイト 案内
https://higashikawa-town.jp/kabunushi/made/detail/379

隈研吾&東川町コラボ家具(ふるさと納税返礼品)

隈研吾×プレステージジャパン〈マゲマゲ〉

制作者コメント
〈マゲマゲ〉は、3枚の平板(9mm)を緩やかに曲げて、前脚と座面、座面から後脚、そして後脚から背と繋げた成型合板の椅子。成型合板とは、木材を1mm程に薄くスライスした単板を1枚ずつ重ねて接着し、熱を加えながら型にはめて曲面上に曲げる技術です。
今回選択した素材は北海道を代表するシラカバ(広葉樹)とトドマツ(針葉樹)。今まで、強度や耐久性を必要とする椅子に針葉樹を利用することはありませんでしたが、7枚に積層(7プライ)した合板の内部5枚は強度のあるシラカバを使い、表裏の2枚は針葉樹のトドマツを採用することで強度不足を解消し、当社の耐久基準である10万回繰り返して強度試験に合格しました。
〈マゲマゲ〉の製作にあたり、隈氏からは、北海道の森をイメージできること、そして、今までにない座り心地を実現したいと依頼されました。このため、家具の素材としては未利用材であったシラカバとトドマツを採用しています。道産材の針葉樹と広葉樹の比重の違いから生まれる絶妙なスプリングバック(はね返り)の座り心地と、自然環境に配慮したサステナブルチェアの一脚と言っても過言ではありません。
今回の初回限定50脚はエディションNo.入り、隈氏の直筆シグニチャーモデルとなる逸品です。(プレステージジャパン代表 吉田龍太郎)

東川町×隈 研吾 プロジェクト

2021年4月14日に東川町で開催された「椅子の日」制定記念イベントで披露されていた今回のふるさと納税返礼品のプロトタイプ(左:隈研吾氏 / 右:松岡市郎町長) 画像提供:東川町役場

東川町×隈 研吾 プロジェクト

「椅子の日」制定イベントで講演する隈 研吾氏(スクリーンには東川町で計画中のミュージアムほかのイメージパースが映っている) 画像提供:東川町役場

隈氏は、東川町が主催する、隈研吾&東川町「KAGUコンペ」の審査委員長を務めているほか、隈建築都市設計事務所が設計を担当して東川町内に建設された〈KAGUの家〉に、事務所の新たな拠点となるサテライトオフィスを開設するなど、さまざまな連携関係にあります。

KKAAヒガシカワサテライト / Kaguの家

東川町〈KKAAヒガシカワサテライト / KAGUの家〉©︎Imada photo aervice

町内に今年竣工した〈KAGUの家〉では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大後、リモートワークでの働き方が人々の日常となり、ワークスタイルが多様化する中で、隈氏が新たなオフィスの在り方を提唱するとともに、国内でも有数の家具産地である東川町において、建築と木工家具事業者が連携することで、地域経済の発展につながることが期待されています。

今回のふるさと納税返礼品への新プロダクトの追加も、その取り組みの一環とのこと。
寄附(ふるさと納税)の受付は、東川町の「ふるさと納税特設サイト」にて、11月4日より開始(現時点で在庫あり)。本件の問合せは東川町役場まで。

東川町プレスリリース(2022年11月4日)
https://www.atpress.ne.jp/news/333813

ひがしかわ株主制度「ふるさと納税」特設サイト
https://higashikawa-town.jp/kabunushi
東川町ウェブサイト
https://higashikawa-town.jp/

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