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〈muihaus.〉の1棟目が佐賀のスマートタウンに完成

ジブンハウスとmui Labが共同開発、設計は伊藤維建築設計事務所が担当

PRODUCT2022.11.28

JIBUN HAUS.(東京都港区)とmui Lab(京都府京都市)が共同開発したスマートハウス〈muihaus.(ムイハウス)〉の第一弾が、佐賀県多久市内にて完成。同市のスマートタウン「SCOLTOWN(スコルタウン)多久原」にて、11月18日より販売を開始しました。

muihaus.(ムイハウス)

「SCOLTOWN多久原」に建設された〈muihaus.〉外観(中央の方形屋根の住宅)

〈muihaus.〉は、テクノロジーを駆使し「家族がもっと家族になれる家づくり」を提案するJIBUN HAUS.と、暮らしに溶け込むインターフェースにより人と共存するテクノロジーを実装するmui Labがそれぞれの強みを活かして開発したスマート住宅です。”時を超えて家族の絆を深める家”として、2020年12月20日に商品の概要を発表しています(『TECTURE MAG』プロダクトニュースを参照)。

〈muihaus.〉は、mui Labが開発・販売している、スマートホーム用インターフェイス〈muiボード〉と、柱型インターフェース〈柱の記憶〉を実装しているのが特徴です。共に木製の 両デバイスは、あたかも家族の一員のような役割を担います。

コミュニケーション・デジタルデバイス〈muiボード〉

mui Lab 木製コミュニケーション・デジタルデバイス〈muiボード〉

〈muiボード〉は、木製の表面に、毎日の天気や地域のお知らせなどを表示してくれるコミュニケーション・デジタルデバイスです。家族間の伝言や想いを手書き文字で伝えるメッセージ機能を搭載しているほか、壁付けのリモコンとして、室内の照明やエアコン、ネットワークスピーカーなどのIoT機器の制御も可能です[*1]

muihaus.(ムイハウス)

mui Lab〈柱の記憶〉

〈柱の記憶〉は、例えば子どもの成長の目安となる身長を計測したあと、それを”柱の傷”として記録することができます。アーカイブするだけでなく、任意に設定した日時に自動表示する機能も有しており、家族の思い出をタイムカプセルのようにして未来へとつないでいきます[*2]

muihaus.(ムイハウス)

〈柱の記憶〉活用イメージ

*1.リモートコントロール対応機器については、mui公式ウェブサイトの「プロダクト&サービス」を参照
https://muilab.com/ja/products_and_services/muiboard/
*2.付属品ワコムのデジタルタッチペンを使用することで、計測した身長の数字、落書きなど任意で書き込むことができ、即時にデジタルデータとしてクラウドに記録される。

muihaus.(ムイハウス)

mui Lab〈柱の記憶〉

muihaus.(ムイハウス)

〈柱の記憶〉へのデータ記入はワコムのデジタルタッチペンを使用

muihaus.(ムイハウス)

mui Labのデバイスが実装されたスマート住宅〈muihaus.〉内観

住宅としての〈muihause.〉の設計は、伊藤維建築設計事務所が担当しました。

伊藤 維氏(伊藤維建築設計事務所 代表)コメント
「muiのプロダクトが空間に佇み、豊かさにつながるようなかたちとしての〈muihaus.〉が、街にとってどんな存在になると良いかをずっと考えてきました。”街に馴染み、その住宅がそこにあることが意識されない時すらあるけれども、そこにあることで、少し凛とした、心地良い空気感が生まれている”——そんな家の佇まいを提案したい。同時に、〈muihaus.〉の内部での経験が、街の経験とも地続きになってほしいと思いました。

シンプルかつ大らかな家で展開される暮らしや、外に開けた風景などが、街の魅力を再発見するようなものとなり、〈muihaus.〉で暮らしていくごとにその街が好きになっていくようなしつらえができたら素敵だなと考え、窓や各要素のあり方・構成などを検討しました。
豊かな自然に抱かれ、先人が拓いた教育・文化が脈々と息づいている多久の街を訪れた時、何か凛とした清々しい空気を感じました。そのときの印象に導かれるようにして今回、1棟目となる〈muihaus.〉を設計し、笹川工建さんと実現できたことを嬉しく思っています。豊かな多久の風景や人々の暮らしの器として、この家が楽しく住みこなされていくことを願っています。」

伊藤 維(いとう たもつ)氏 近影

伊藤 維(いとう たもつ)プロフィール
一級建築士 ・管理建築士
1985年岐阜県生まれ。2008年東京大学工学部建築学科卒業。2008年藤村龍至建築設計事務所、2008-13年シーラカンスK&Hに勤務。2013年伊藤維建築設計事務所設立。2016年ハーバードデザイン大学院建築学修士課程 (M.Arch.Ⅱ)修了。2017年コロンビア大学GSAPP特任助教、2017-2020年スイス連邦工科大学チューリッヒ校建築学科助手。2018年第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館アシスタント・キュレーターを務める。2020年シンガポール工科デザイン大学建築学部特任助教、2021年名城大学理工学部建築学科非常勤講師、2022年より名古屋造形大学専任講師。

伊藤維建築設計事務所ウェブサイト〈muihaus.〉詳細
https://www.tamotsuito.com/muihaus

muihaus.(ムイハウス)

〈muihaus.〉内観(画面右側の壁に〈muiボード〉が設置されている)

muihaus.(ムイハウス)

〈muihaus.〉外観

〈muihaus.〉概要

建設地:多久市北多久町大字多久原1536-6(スコルタウン17号地)
土地面積:251.08m²(75.95坪)
建物面積:105.8m²(32坪)
間取り:4LDK
工法:JSF工法(Jibunhouse Solid Frame / 在来木造高耐震パネル)
家具:Ariake
販売価格(税込):31,800,000円
開発:JIBUN HAUS. / mui Lab
設計:伊藤維建築設計事務所
施工・販売:笹川工建

muihaus.販売情報
https://scol.jp/house/estate/list/built

muihaus.(ムイハウス)

〈muihaus.〉イメージ

〈muihaus.〉まちなかのイメージ

〈muihaus.〉仕様詳細
https://jibunhouse.jp/mui-haus


# mui Lab YouTube:muihaus.(ムイハウス)」ルームツアー by mui Lab x JIBUN HAUS.(2022/11/24)


JIBUN HAUS.会社概要
2016年創業。「暮らしを変える、未来をつくる」というビジョンを実現するため、「家をジブンにする。」をミッションに掲げるハウジングテック企業。テクノロジーを駆使して、人が自分らしい暮らしや生き方を見つける規格住宅「スマートカスタム住宅」を提供している。「ジブンハウス」ブランドによるデザイン規格住宅のFC/VC事業のほか、WARPHOME事業、MY HOME MARKET事業、VRARソリューション事業を展開する。
https://jibunhouse.jp/

mui Lab 会社概要
2017年創業。人とテクノロジーが穏やかに共生する未来を志向し、「カーム・テクノロジー」を軸にした穏やかなインターフェース「Calm UI」によって、人の心に寄り添うデジタルテクノロジーの普及を目指すテック・スタートアップ。UX/UIデザイン、SaaSソフトウェア開発、自社プロダクト開発、販売、コンサルティングなどを手がける。
https://muilab.com/

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