セキュリティ機器の開発・販売を事業とするクマヒラと、木工家具メーカーのマルニ木工がコラボレーション。クマヒラのセキュリティシステムの1つ、セキュリティゲートの〈ユニゲート(ウッドタイプ)〉天部に無垢木を用いた製品を開発、2023年2月9日に発売しました。
セキュリティゲートとは、セキュリティが必要なエリアの出入り口に設置されるもので、入退室管理システムと連携して認証を与えた人間だけを内部へと通すゲートです。
これまでクマヒラでは、ステンレスとガラスなどを主に用いた、シンプルでミニマム、無機質なデザインのセキュリティゲートを数多く取り揃え、中でも〈ユニゲート〉は、2009年の発売以来、優れたデザイン性などから高い人気を誇るフラッグシップモデルです(同年にグッドデザイン賞を受賞)。
その一方で、近年では、社会全体で脱炭素・カーボンニュートラルの取り組みが奨励され、さらにSDGsの観点からも、木材の活用が促進されています。2021年10月1日には「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、今後は木材を使ったビル建設の増加が見込まれることなどから、木造建築物や木を用いた建築空間にもマッチするデザインのセキュリティゲートとして、今回の「ウッドタイプ」が誕生しました。
今回の新製品は、クマヒラと同じく広島を創業地とする、マルニ木工との共同で開発され、2022年3月に東京ビッグサイトで開催された展示会「SECURITY SHOW 2022」にてプロトタイプが先行して披露されています。
このほど販売開始となったウッドタイプの〈ユニゲート〉は、従来のユニゲートのシンプルな構成はそのままに、マルニ木工を代表する木工家具〈HIROSHIMA〉でも採用している、天然無垢の木材を天部に採用。深みのある素材感と、触れたときに優しい手触りがあるプロダクトとなっています。
従来の〈ユニゲート〉と同様に、本体内に個人認証装置(ICカードリーダー)を組み込むことができ、許可を与えた人間だけをセキュリティゾーン内に通行させることができます。
〈ユニゲート(ウッドタイプ)〉プレスリリース
https://www.kumahira.co.jp/news/2023/02/ug-woodtype.html
マルニ木工 概要
1928年創業、広島に本社と工場を構える木工家具メーカー。「工芸の工業化」をモットーに、工芸的な美しさのある家具を機械で量産することで高度な木材加工技術を磨いてきた。高い技術力を基に、伝統的な西洋家具から現代的でシンプルなものまで、多岐に渡るスタイルの家具を製造している。100年経っても「世界の定番」として認められる木工家具を目指し、2008年にプロダクトデザイナーの深澤直人氏と共同でつくり上げたチェア〈HIROSHIMA〉シリーズは、米国のApple本社に採用され、納品されている。
https://www.maruni.com/jp/クマヒラグループ 概要
1898年に広島の地で創業して以来、さまざまな安全・安心のニーズに応え、日本のセキュリティ 産業を牽引。なかでも金庫室設備や貸金庫設備等の金融機関向け製品は、国内トップシェアを誇る。2000年代に入るとトータルセキュリティ企業として急速に発展を遂げ、セキュリティゲートや入退室管理機器などの商品でグッドデザイン賞を多数受賞。豊富なノウハウと確かな技術力・サービス力は、国内外で高く評価されている。
https://www.kumahira.co.jp/