フィギュアの造形企画製作・販売を事業とする海洋堂(大阪府門真市)から、岡本太郎の巨大アート作品〈太陽の塔〉がお目見え。5月25日より先行予約を受け付けています(発売は2023年9月予定)。
〈太陽の塔〉は、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(通称:大阪万博、EXPO’70)のシンボルとして誕生。その前段階で、建築家の丹下健三(1913-2005)が設計した〈お祭り広場〉の大屋根に穴を開けて塔を建設させたことは建築関係者の間ではよく知られたエピソードです。現在は周りの建物は撤去され、万博記念公園の芝生広場に聳えています[*]。
海洋堂では、これまでに縮尺1/144スケールでの塗装完成品〈太陽の塔〉を企画・製造しています。対して、今秋発売予定のプラスチックモデルは未塗装で、岡本太郎独特のフォルムはもちろん、内部構造まで再現しているのが大きな特徴です。
万博開催当時、〈太陽の塔〉の内部には螺旋階段が設けられ、空中展示場と接続していました。ほぼ白いモニュメントのような外観とは対照的に、内部は色彩豊か。生きものの進化の過程を示すオブジェを配置し、時の流れをイメージして岡本がつくりあげた「生命の樹」が中心に据えられています。
海洋堂の〈ARTPLA 太陽の塔〉では、複雑なトラス構造による両腕部の内部を含め、縮尺1/200スケールで〈太陽の塔〉を精巧に再現。同社では、パブリックアートの「立体解剖図」と銘打っています。
プロダクトを構成する面、立体、意匠などを観察しがら組み立て、真っ白いまま楽しんでもより、細かなパーツに塗装を加えてもよし。誕生から50年以上の時を経て、〈太陽の塔〉がハンドサイズで蘇ります。
仕様:プラスチックモデルキット
種類:未塗装組み立て品
スケール:1/200
全高:約360mm
成型色:1色
ランナー枚数:11枚
原型制作:市原俊成 / 繪宙計畫
希望小売価格(税込):19,800円
発売:2023年9月予定
製造・販売:海洋堂
©Taro Okamoto
商品取り扱い:海洋堂オンラインストア・直営店、全国のホビーショップ・プラモデル取り扱い店舗など
※制作には別途、接着剤や工具、塗料などが必要
※本稿の画像は2023年5月25日発表当時のもの(色付けされた作例見本を含む)
先行予約受付・海洋堂オンラインストア
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*.太陽の塔内部
1975年以降、閉鎖されていた塔内は岡本太郎作品を含めて現存が危ぶまれたが、2,375件・1億5千7百万円強の寄付金を集めた「太陽の塔 内部再生」事業により。改修と耐震工事などが実施され、再生後の1989年3月より一般公開されている
https://taiyounotou-expo70.jp/about/project/