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「ホテルのような病院」を実現! これまでのホスピタルイメージを刷新

ラグジュアリーな空間を提供する一宮西病院に、アイカ工業製品が多数採用

PRODUCT2023.10.17

愛知県一宮市の中核病院として地域医療を支えてきた〈一宮西病院〉の新館B棟が、2023年7月1日にオープンしました。完成後の総敷地面積・延べ床面積はともに約2倍、ベッド数は497床から801床となり、医療法人としては県下最大規模の病院になります。

左側の建物が新館B棟、右側が既存の本館A棟

この新館B棟にアイカ工業のメラミン化粧板、人工大理石「コーリアン®」、塗り床材が採用されたことを受け、B棟新設の背景やコンセプト、製品採用の経緯について、病院担当者へインタビューしました。

※「コーリアン®」はDuPont de Nemours, Inc. の関連会社の商標あるいは登録商標です。

病床や診察室が不足していた課題を解消

これまでの一宮西病院の地域においての役割や、今回のB棟新設の背景を担当者は以下のように語ります。

「当院は一宮市と稲沢市合わせて約60万人の医療圏における中核病院として、日々医療を提供しています。もともと465床で運営していましたが、毎年医師を採用し、提供できる医療が拡大するとともに、ハード面での課題が多く出てきました。3、4年くらい前から外来の診察室の空きがなくなり、病床も満床で、患者様に関連病院に転院していただくことも多々ありました。今回のB棟は病室や診察室を増やし、これらの課題を解消しています。」(病院担当者談)

開放的な空港ラウンジのような1階フロア

現在、一宮西病院には約200人の医師が勤めています。
規模を大きくしたことで、医師も選択肢が増えてやりたいことができるので、今後の医師や看護師の採用にも繋がるとのこと。最新の医療機器も導入しており、最先端医療の提供が可能です。

メディカルサポートセンター(旧・健診センター)の拡張

A棟にあった健診センターをリニューアル。面積を3倍に拡大し、B棟の1階に移転しました。検査室と待合室の大幅な拡張を行い、すべての検査がワンフロアで実施できるようになっています。
開放的な空間で、リラックスした快適な検査を実現します。

ホテルフロントのようなメディカルサポートセンター受付

メディカルサポートセンターの受付カウンターには人工大理石「コーリアン®」が採用されました。
継ぎ目のない全長11m以上のカウンターが洗練された空間を演出しています。

全長11.5mの継ぎ目のない受付カウンター

「コーリアン®」は均質なソリッド素材のため汚れや液体が染み込みにくく、いつまでも美しく保つことができ、メンテナンスが容易なことも魅力的です。

カウンターと同柄で製作された「コーリアン®」テーブル

A棟の内装を踏襲した統一感のあるデザイン

A棟の内装を踏襲し、落ち着いたデザインのエントランスホール

落ち着いた雰囲気のエントランスホールが来院者を温かく出迎えます。開放的なホスピタルモールは吹き抜けからのやわらかな光に包まれています。

ホスピタルモール。ゆったりとくつろげるソファ側面にメラミン化粧板が採用されている

利用者の多いソファには、消毒薬での清掃にも強い「指紋レスメラミン化粧板 セルサス」を採用

エントランスホール、ホスピタルモール、レストランなどの家具にはメラミン化粧板が採用されました。
メラミン化粧板はカラーバリエーションが多く、どのような空間にもマッチする色柄を取り揃えています。傷や汚れに強いため、ホスピタルファニチャーとしてお馴染みの素材。また、病院は常に清潔を保つことが必要で、消毒薬での清掃が欠かせません。今回、選ばれた「指紋レスメラミン化粧板 セルサス」は、傷が目立ちにくいうえに、耐薬品性にも優れています。

アイカ工業の従来仕様(左)と「指紋レスメラミン化粧板 セルサス」(右)の比較

待合や入院患者との面会場所にもラグジュアリーな空間を提供

吹き抜けで開放的なフリースペース

病院内とは思えない洗練されたレストラン

1階レストラン・シュクラン。テーブル天板・受付カウンターにメラミン化粧板が採用された

「病院らしくない病院」を目指し、安らげるひと時を提供するため、レストラン・シュクランではホテルのような空間がつくり出されました。料理と同様に、椅子やテーブルなどの家具や照明すべてにこだわりが詰まっています。

メディカルサポートセンターと同じ1階に新設されたレストラン

レストラン受付カウンター

空間コンセプトに合わせて木目柄や金属調などの柄のメラミン化粧板をセレクト

病院内の随所に採用されたアイカ工業のメラミン化粧板

2階ホール。ハイテーブルの天板にメラミン化粧板が採用されている

アートな壁面にスタイリッシュな家具が溶け込んでいる

傷が付きやすいカウンター腰壁にも家具と連動した柄のメラミン化粧板を採用

病室や化学療法室にもアイカ工業のメラミン化粧板が採用されています。

病室にはウォルナットの木目に、レザー調のカウンターを組み合わせた高級感あふれるテレビボードと、同柄のセンターテーブルが製作されました。

病室。テレビボードとテーブルにメラミン化粧板が採用(画像提供:一宮西病院 / 撮影:エスエス)

化学療法室の受付カウンターの腰壁やメディカルコンソールBOXの表面材には、やさしいメープル柄のメラミン化粧板が使用され、患者様が落ち着ける空間が演出されています。

化学療法室。受付カウンター、メディカルコンソールBOXの表面材は、傷に強いメラミン化粧板が使用されている(画像提供:一宮西病院 / 撮影:エスエス)

新たな調理方式「ニュークックチル」を導入

厨房には、アイカ工業の塗り床材「アイカピュール耐熱」と「ジョリエースE」が採用されました。

厨房の床には耐摩耗性、耐薬品性、耐衝撃性などに優れた塗り床材「アイカピュール耐熱」を採用

今回、一宮西病院はA・B両棟の厨房に新しい調理方式「ニュークックチル」を導入しました。ニュークックチルとは、病院や福祉施設での大量調理のために開発された調理方法です。

「病床数が多くなると、料理をつくって配膳するまでに時間がかかり、適温での提供が難しくなります。ニュークックチルは、料理をつくって一度急速冷却し、チルド状態のままお皿に盛り付ける方法です。急速冷却することで、細菌の増殖を防ぐ効果もあります。喫食時間直前にカート内で再加熱するため、より確実に適温で提供することが可能になりました。また、早朝に調理する必要がなくなるため、勤務時間が改善され、厨房スタッフの確保にも貢献しています。温かい料理を提供でき、人材の確保にも繋がるというトータルのメリットを考慮し、設備投資を行って今までの調理システムから新しいシステムに変更しました。」(病院担当者談)

「ニュークックチル」で使用する急速冷却機

「ニュークックチル」で使用する再加熱カート

色分けされた塗り床材はHACCP管理にも最適

衛生管理では、食中毒などの原因になる汚染源をもち込まないことが非常に重要です。
下処理室と厨房を区切る位置には、両面に扉があり、両側から食材の出し入れができる構造のパススルー冷蔵庫が設置されました。下処理室で処理された食材をパススルー冷蔵庫に保存、厨房では反対側の扉から食材を取り出すことが可能です。汚染作業区域(オレンジ色の塗り床)とされる下処理室と清潔作業区域(緑色の塗り床)を人が行き来することなく食材だけを次の工程に移すことができるので、交差汚染を防止することができます。

下処理室側をオレンジ色の塗り床材「ジョリエースE」とすることで視覚的にも認識

釜下の熱い湯水にも耐えうる、ハードユース対応の塗り床材「アイカピュール耐熱」を採用

最後に、一宮西病院の今後について、病院の目指す役割を伺いました。

「801床となり県内でも有数の規模を誇る病院となりました。患者様からの期待も大きくなっていると思いますので、今まで以上に救急医療やがん治療をはじめとした質の高い医療を提供していきたいと思っています。名実ともに、期待に応えられる病院にしていかないといけないと感じております。」(病院担当者談)

一宮西病院外観(画像提供:一宮西病院 / 撮影:エスエス)

濃尾平野を一望できるロケーションに位置する一宮西病院は、今後も地域医療の拠点病院としての役割が期待されています。

■施設概要
施設名称:社会医療法人 杏嶺会 一宮西病院
設計:日建設計
家具製作:インフォファーム
施工:大林組

今回使用されたアイカ工業のプロダクト詳細はこちら
TECTURE〈社会医療法人 杏嶺会 一宮西病院〉

 

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