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上質な空間を短期間で創出するアイカ工業のメラミン不燃化粧板

天神地下街コンコース改修で大面積・コスト減・工期短縮を実現した「セラール セレント」採用ストーリー

PRODUCT2022.06.22

福岡は地上も地下も”お色直し”の真っ最中

福岡市の市営地下鉄天神駅の地下街が2021年3月にリニューアルオープン。全国の地下街にありがちな地味なコンコースの印象が、改装によって様変わりしました。

天神ビジネスセンター

〈天神ビジネスセンター〉外観(2021年9月30日竣工)

この改装は、地上の大規模再開発がもたらしたものです。福岡随一の繁華街である天神において新たなランドマークとなっている〈天神ビジネスセンター〉[*註1]が2021年9月に竣工するなど、地上の建設ラッシュに伴い、接続するコンコースも福岡市の方針で整備されました[*註2]
*註1.天神ビジネスセンター:福岡市が推進する再開発促進事業「天神ビッグバン」の第1号案件として2021年9月30日竣工(基本設計 日本設計、実施設計 前田建設工業、建築デザイン:重松象平(OMA)、インテリアデザイン グエナエル・ニコラ、施工 前田建設工業)
*註2.福岡市交通局が2018年に実施した「天神駅東口コンコース改良工事設計(その2)業務委託」に基づく

天神ビジネスセンター

〈天神ビジネスセンター〉内観(2点とも2階オフィスフロア)
ロビー壁面と通路のルーバーに、アイカ工業の高意匠化粧フィルム「オルティノ」が使用されている

天神駅東口コンコースの改装にあたり、大勢の人々が利用する通路の壁の両面に採用されたのが、アイカ工業のメラミン不燃化粧板「セラール セレント」です。
多彩なラインナップの中から、経年変化した鉄鋼板のアンティークな風合いを表現したラスティアイアン(Rusty Iron)の柄(がら)が用いられています。

福岡市営地下鉄天神駅 東口コンコース(改修後)

After / 福岡市営地下鉄天神駅 東口コンコース リニューアル完成後の見通し

福岡市営地下鉄天神駅 東口コンコース(改修前)

Before / 同コンコース 改修工事前の通路見通し

半世紀近い歴史を有する天神地下街の改装

今回の現場(コンコース)と直結した天神地下街は、1976年(昭和51年)の開業。約150店もの店が連なる。その歴史、規模、華やかさともに、日本でも指折りの地下街です。
おしゃれに関心が高い人々が集う、そんな人々の目にふれる空間として、コンコースはどのようなコンセプトのもとにデザインされたのか? コンコースの改修設計を担当した、株式会社志賀設計(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:八島英孝)の常務取締役を務める森戸大輔氏に、アイカ工業の「セラール セレント」を採用した経緯について話を聞きました。

森戸大輔氏(志賀設計)近影
森戸大輔氏プロフィール
1978年神奈川県横須賀市生まれ。大学院卒業後福岡へ移住し、アトリエ系設計事務所勤務を経て、
2012年株式会社志賀設計入社。現在、同社執行役員・常務取締役。
医療・福祉施設、文教・宗教施設、食品工場、オフィス、住宅など、幅広い分野の建築設計を担当。

志賀設計 公式ウェブサイト
https://www.shiga-ae.com/

「今回のコンコースの改修では、当初から、天神地下街のメインストリートがもっている、華やかさ、質の高さを踏襲することを第一に考えました。さらには、地上の既存建物で、福岡ではよく知られた〈アクロス福岡〉や、コンコースが直結する新築の〈天神ビジネスセンター〉といった、福岡の顔となる建物群をつなぐコネクトスペースにふさわしい空間であるべきです。デザインの1つとして、ゴールド色で塗装した優雅な紋様の透かし装飾を特注で発注し、壁から天井にかけてL字で施しました。長いコンコースに数メートル間隔で配置することで、アクセントとリズムを生み出しています」(森戸氏談)

福岡市営地下鉄天神駅 東口コンコース(改修後)

コンコース リニューアル完成イメージ(提供:志賀設計)

急遽、決定した「セラール セレント」の採用

アイカ工業の「セラール セレント」は、この美しい装飾がない、大きなボリュームとなる壁面に使用されています。
実は、計画当初の段階では仕様一覧表にその名はありませんでした。当時のことを、森戸氏は次のように振り返ります。

「当初は、海外の製品で、W1,000×H3,000mmという大判のセラミックタイルを採用する予定でした。ところが、コロナの世界的な拡大で、製品がいつ日本に入ってくるのか、納期が全く読めなくなったのです。では、代わりに日本の窯で焼けるかといえば、この大きさではどこもやってくれず。私たちは、早急に代替え品を決める必要に迫られました。」(森戸氏談)

福岡市営地下鉄天神駅 東口コンコース(改修後)

リニューアル完成後の壁面

志賀設計のプロジェクトチームは、陶製のタイル以外にも選択の幅を拡げ、さまざまな素材を探します。たどり着いたのが、アイカ工業の「セラール セレント」でした。経年変化した鉄鋼板のアンティークな風合いをメラミン不燃化粧板で表現した、ラスティーアイアンのダーク(Rusty Iron Dark)が採用されています。

アイカ工業 メラミン不燃化粧板「セラールセレント」ラスティーアイアン(Rusty Iron)
Dark

左上:ラスティーアイアン ディープ(Rusty Iron Deep)/ 右下:ラスティーアイアン ダーク(Rusty Iron Dark)

サンプルを取り寄せて初めてわかること

「アイカ工業からサンプルを取り寄せてみて、私がかなり驚いたのが、錆(さび)を再現したという、表面のザラザラとした質感でした。それまでのメラミン不燃化粧板のイメージを打ち破るもので、わずか3mmの厚さで、ここまで再現できるのかと驚きました。この意外とも言える質感の良さが、大判セラミックタイルの代替えとしてふさわしいと判じた大きな理由の1つとなっています。」(森戸氏談)

サンプル請求ボタン

福岡市営地下鉄天神駅 東口コンコース(改修後)

通路の両側の壁全面に、アイカ工業の「セラール セレント」が施工されている

早い、安い、けれどもちゃんと「美しい」

採用の決め手となったもう1つの理由が価格です。海外の大判セラミックタイルに比べてかなり廉価で、大幅な予算削減を実現することができたといいます。

さらには、メラミン系の化粧板は施工性が高いことも特性の1つ。今回の天神の現場でも、施工時間を短縮することができたと森戸氏は指摘します。
さらには、陶製のタイルでは現場で発生しがちな「割れ」などのリスクがなかったのもとても大きかったとのこと。

職人たちからも高評価

「施工のしやすさなどから、現場からの評価は総じて高かったですね。ラスティーアイアンの特徴的な柄(がら)の、多少ザラついた表面の質感の良さから、反射する光がとても上品なものになっていて、私たちがイメージした通りの美しいコンコースとなりました。仕上がりには満足しています。」と森戸氏。
コロナという災いが転じて、高品位な空間づくりにぴったりの素材を選ぶことができたとのこと。

「1つ、注文をつけるとすれば、バリエーションをもっと増やしてほしいですね。今でもかなり使える柄(がら)が多いのですが、今後はもっとラインナップを充実させて欲しいです。」(森戸氏談)


#アイカ工業 YouTubeチャンネル「セラール セレント特長説明動画」(2022/05/16)

今回採用されたプロダクト
アイカ工業 メラミン不燃化粧板「セラール セレント」ラスティーアイアン ダーク(Rusty Iron Dark)

商品名:「セラール セレント」ラスティーアイアン ダーク(Rusty Iron Dark)
品番:CFN10244ZD

経年変化した鉄鋼板のアンティークな風合いを、施工が簡単なメラミン不燃化粧板で表現。錆(さび)の持つ個性的で趣きのある表情をもった上質な空間づくりが可能に。DarkとDeep(ディープ)の2色展開。

メラミン不燃化粧板「セラール セレント」について
今回の特集でピックアップした錆調のラスティーアイアンのほか、石目調のグレイスマーブル(Grace Marble)やフィオルカルニコ(Fior Carnico)、メタル調のスプレッドメタル(Spread Metal)、木目調のボレロウォールナット(Bolero Walnut)、コンクリート調のクランチコンクリート(Crunch Concrete)など、多彩に展開。新柄を含めた全18柄でのラインナップ。

サンプル請求ボタン

プロダクトの詳細は、アイカ工業の公式ウェブサイトをご覧ください。同社ではウェブサイトよりサンプル請求にも対応しています。

アイカ工業「セラール セレント」製品詳細(サンプル請求はこちらからもできます)
https://www.aica.co.jp/products/lp/n-veneer/cellent/


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