建築ビジュアライゼーション、XRコンテンツ制作を手掛けるCGプロダクションのCGworksから、画像生成AIを活用した新サービス「MyRenderer」が登場しました。
「MyRenderer」はデザイナーや設計者のインスピレーションを刺激し、デザインの初期段階である0→1(ゼロイチ)をサポートするAIアシスタントです。今年3月にβ版、6月には正式リリースをし、9月現在、1000社ほどの企業が利用登録をしています。
「MyRenderer」はスキルや経験がなくても、シンプルな操作で質の高いデザイン案を自動作成してくれる画像生成AIサービスです。
UIや操作方法はシンプルで、特別なスキルや知識は不要。画像をアップロードし、キーワードを選択するだけで高品質かつ多彩なデザイン案がレンダリングされます。
必要なものは画像データのみ。写真、ラフスケッチ、ラフCGパース、トレーススケッチなどのあらゆる画像データをデザインの下絵として読み込むことが可能です。
建築・内装の空間画像をアップロードしたのち、デザインスタイルや床・壁材などを選択したのち、約1分ほどでレンダリングが完了します。
デザインのスタイルは週に1種類以上のペースで開発・更新されており、「モダン」や「ミニマル」など一般的なデザインから「シルバーメタリックの煌めき」や「ブラウンの追求」など、創造力を刺激するスタイルが揃っています。
「MyRenderer」は著作権問題にも徹底的に配慮しています。サービス開発の初期段階から、日本およびニューヨーク州での資格をもつ弁護士と連携し、著作権侵害のリスクを回避するための入念な準備が行われてきました。
開発段階からの取り組みも奏効し、著作権侵害のリスクを通常のデザイン業務と同等のレベルにまで低減しています。また、2024年7月に経済産業省から公表された『コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック』の内容とも相違ないことが確認されています。
画像生成AIは日本に普及してまだ間もない技術であり、使用に不安を感じる方も少なくないかもしれません。しかし、「MyRenderer」はデザイナーや設計者に特化した画像生成AIサービスとして、プロジェクトの初期段階であるゼロイチのデザイン案出しからクライアントとのイメージの共有、プレゼンテーション資料作成まで本格的に活用でき、空間デザイン制作のプロセスに貢献してくれる入門に最適なWEBサービスといえるでしょう。
建築・内装に特化した画像ストックサイト「CGBank」も利用可能
現在、「MyRenderer」の有料版に登録すると、建築・内装に特化した高品質な画像ストックサイト「CGBank」を無料で利用することができます。「CGBank」は、商業利用が可能な建築や内装に特化した高品質な画像を無制限にダウンロードできるサービスです。
7月末時点で6,000枚以上の画像をストック。9月末までには10,000枚に到達する予定です。これらの画像は画像生成AIの「MidJourney」を使用しており、商業利用に十分配慮して生成されているため安心して社内外の実務で利用できるサービスとなっています。
CGworksでは、「MyRenderer」「CGBank」についての詳しい操作方法、費用など、製品に関する問い合わせ・相談も受け付けています。