2023年12月17日初掲、12月18日公式サイトURLほか概要追記
大学で建築を学ぶ1年生によって今夏に結成、運営中の団体・Ground Level(グランドレベル / ▽GL)が、同年代の”1年生”を対象とした「GLコンペティション2023」の概要を先ごろ発表しました。
応募資格:2023年12月18日時点で、4年制大学、短期大学、専門学校、高等専門学校で建築を学んでいる、もしくは建築を学ぶ予定の各教育機関の1回生(1年生)。2024年3月に開催する公開二次審査・授賞式に出席できること。
複数人での応募可(1グループにつき5人まで)、複数作品の応募可(詳細はコンペ公式ウェブサイトを参照)。
審査委員長:石上純也
審査委員(発表順):藤村龍至、早野洋介、末光弘和、小阪淳
賞・副賞
最優秀賞(1組):賞金10万円(税込)
優秀賞(3組):賞金3万円(税込)
佳作(5組):賞金1万円(税込)
※審査委員の判断で上記賞金金額の配分を変える場合あり
スケジュール
課題文、審査委員発表:2023年12月11日
エントリー開始:2023年12月18日
※2023年12月31日までにエントリーした応募者のみ「GLコンペティション2023」実行委員会が用意するTA(Teaching Assistant)によるエスキースを受けることが可能
エントリー締切:2024年1月31日
一次作品提出締切:2024年2月11日 23時59分59秒(日本時間)
※15作品(予定)を選出
公開二次審査:2024年3月12日(会場:代官山ヒルサイドテラス HILLSIDE PLAZA)
主催・問い合わせ先:建築学生団体「▽Ground Level 」/ GLコンペティション2023実行委員会
※エントリー方法、提出書類(データ)などの応募規定は、「GLコンペティション2023」インスタグラム公式アカウントおよび、▽Ground Level X(旧Twitter)公式アカウント、コンペ公式ウェブサイト(12月18日開設)で発表予定。
課題文
テーマ:「GROUND LEVEL」
第1回のテーマは「GROUND LEVEL」です。グラウンドレベルから構想される建築はどのように描かれるでしょうか。
「グラウンドレベル」は、断面詳細図などで示される、標準地盤面の位置あるいは高さです。建築物を建築する際には様々な作業の基準となり、比喩としてスタート地点、物事の原点(グラウンドゼロ)と解釈してもよいでしょう。
希望にあふれた未来を構想する基準線となり、善・正義・欲望・価値・所有・美・力など、建築行為の基盤となる衝動を受け止めるのもまた、グラウンドレベルです。右や左というよりも、天と地へ向かう垂直方向へ想像力を広げ、テレストリアル(地球上)の建築を構想するきっかけとしても良いでしょう。
これからの時代に繋がる、おおらかで鋭い「グラウンドレベルの建築」を構想してください。敷地や機能、面積などは構想しようとする建築にふさわしくなるように設定してください。
皆さんのご提案を楽しみにお待ちしています。
審査委員プロフィール
石上純也(審査委員長)
建築家、石上純也建築設計事務所主宰。
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年石上純也建築設計事務所を設立。
主な作品=神奈川工科大学KAIT工房・KAIT広場、Park Groot Vijversburgビジターセンター、ボタニカルガーデンアートビオトープ「水庭」、2019年サーペンタインパヴィリオン、House & Restaurantなど。
2009年日本建築学会賞(作品)、2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、毎日デザイン賞、2019年芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)、OBEL AWARDなど受賞多数。藤村龍至(審査委員)
建築家、RFA主宰、東京藝術大学准教授。
1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程退学。2005年よりRFA(藤村龍至建築設計事務所)主宰。2016年より東京藝術大学准教授。
2017年よりアーバンデザインセンター大宮(UDCO)ディレクター。全国各地で公共施設、福祉関係施設、集合住宅などの設計を手がけるほか、埼玉県鳩山町で指定管理者として「コミュニティ・マルシェ」「ふれあいセンター」の管理運営を行う。神戸市・さいたま市・愛知県岡崎市・埼玉県所沢市・東京都台東区などで、街路・公園・河川・道路の再整備の計画立案や利活用の社会実験、埼玉県鳩山町、所沢市、日高市などで空き家や空き店舗を用いたニュータウン活性化にも継続的に取り組んでいる。東京都目黒区、茨城県高萩市、千葉県松戸市などで公共施設管理計画の策定、埼玉県川越市、所沢市では都市計画、都市景観関連の委員会等に多数参画。
著書=『批判的工学主義の建築』『プロトタイピング』『ちのかたち』ほか早野洋介(審査委員)
美術家、早稲田大学非常勤講師。
1977年生まれ、愛知県出身。早稲田大学理工学部材料工学科在学中に早稲田大学専門学校(現:芸術学校)建築設計科に入学。その後、ロンドンのAAスクール大学院を修了。ザハ・ハディド・アーキテクツを経て独立。MAD Architects共同代表。
主な作品=トロント・アブソリュート・タワー(トロント、カナダ、国際コンペ1等入賞)、オルドス美術館(内モンゴル、中国)、ハルピンオペラハウス(中国)、清津峡トンネル(新潟、日本)など。
2019年早稲田大学稲門建築会特別功労賞(奨励)受賞。末光弘和(審査委員)
建築家、SUEP.主宰、九州大学大学院准教授
1976年愛媛県生まれ。1999年東京大学建築学科卒業。2001年東京大学大学院修士課程修了。2001年〜2006年伊東豊雄建築設計事務所。2007年よりSUEP.主宰。2009〜2011年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2020年より九州大学大学院(BeCAT)准教授。
主な作品=淡路島の住宅(2018年、兵庫県)、九州芸文館アネックス1(2013年 福岡県、日本設計と共同設計)、「ミドリノオカテラス」(2020年 東京都)、SOLSO FARMオフィス(2022年 神奈川県、SOLSOと共同設計)、百佑オフィス(2023年 台湾、RHTAAと共同設計)など。
主な受賞=第27回吉岡賞(2011年)、第23回福岡県美しいまちづくり建築賞大賞(2011年)、Taipei International Design Award 公共空間設計類優選(2015年)、第20回木材活用コンクール全国木材組合連合会会長賞(2017年)、平成30年度日本風工学会日本風工学会デザイン賞(2018年)、平成30年度山梨県建築文化賞建築文化賞(2018年)、2018年度グッドデザイン賞金賞(2018年)、第29回芦原義信賞(2019年)、日本空間デザイン賞銀賞(2020年)、Design for Asia Awards銀賞(2023年)など。小阪 淳(審査委員)
大阪大学工学部建築学科卒業。東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。一級建築士、早稲田大学非常勤講師。
1994年〜2000年『SFマガジン』(早川書房)装画担当。グレッグーガン『ディアスポラ』(早川書房)などSF文学の装画を手がける。2004年〜2014年沖縄県ワンダーミュージアムにインタラクティブ作品「動くつみき」を常設展示。2006年Sony ExploraScience(北京)に4作品常設。 文部科学省「一家に一枚宇宙図2007」制作に参加。2007年カンヌ国際広告祭2007Cyber Lions銅賞受賞(受賞作品「4D2Uナビゲータ」)。 2010年東京書籍『宇宙に恋する10のレッスン』刊行(共著)。2011年高岡市市場再開発プロポーザル。2010年〜2023年朝日新聞「論壇時評」に風刺画を連載。同年東京都写真美術館「映像をめぐる冒険vol.4見えない世界のみつめ方」参加、展示作品「VIT2.0」が収蔵される。2013年国立天文台「宇宙図2013」制作に参加。2014年国立天文台「太陽系図2014」制作に参加。2015年「光図2015」制作に参加。2023年「宇宙図2024」制作に参加。
「GLコンペティション2023」公式ウェブサイト(12月18日開設)
https://www.gl-competition.net/
「GLコンペティション2023」インスタグラム公式アカウント
https://www.instagram.com/glcompetition2023
▽Ground Level X(旧Twitter)
https://twitter.com/ground_level_
※画像提供:▽Ground Level