世界中から2,900社を超える出展者が集まるハイムテキスタイルは、ドイツ・フランクフルトで開かれるホームテキスタイルのトレンドを発信する世界最大級の国際見本市です。
テキスタイル業界、建築家、インテリアデザイナーなど、業界に携わるすべての人にインスピレーションを与え、指針となるこの展示会は1971年に始まり、50年以上の歴史があります。
ハイムテキスタイルの見どころの1つである「ハイムテキスタイルトレンド」ですが、ミラノデザインウィークの監修も手掛け、ハイムテキスタイルトレンド2025のキュレーターであるAlcova Milano(アルコバ ミラノ)が考えた今回のテーマは「FUTURE CONTINUOUS(未来進行形)」。テキスタイルの歴史を読み解き、現代の特徴であるデジタルで非物質化したものに対し、工芸や天然素材など過去に学びながら未来のトレンドを予測するとしています。
このテーマについて、本展示会のショーディレクター・Margit Herberth(マーギット・ハーバート)氏は「トレンドやその背景を語る際に[文脈=スレッド]という言葉を使いますが、スレッド[thread]は[糸]を表す言葉でもあります。今起きている事象やトレンドは未来へと続き、途絶えることはなく、過去と未来は糸のようにつながっていくのです。Alcovaは単に流行色を紹介するのではなく、色のもつストーリーや、テキスタイルが日常や文化に根差していることを強調しています。それぞれのカラーがもつストーリーにも注目してもらいたいですね」と話します。
ハイムテキスタイルトレンドはホール3.0で展示されます。
世界的インテリアデザイナーであるPatricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)氏は、10年以上前からサステナブルを核とした活動を行い、社会の未来を見据えるハイムテキスタイルの姿勢やデザインへの情熱が同じことから今回のコラボレーションが実現しました。
感染症の流行によりオンラインでのやりとりが定着したなか、失われつつあるリアルな「Human center(人が中心)」の場づくりとして、ホール12.0内でテキスタイル業界の未来への提言を示すインスタレーション展示を行います。
Patricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ / スタジオ・ウルキオラ)
Wallpaper、Elle Decor International、AD España、Architecktur und Wohnenでデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出された、世界で最も影響力のあるデザイナーの1人。近年手掛けたプロジェクトとしては、宮殿をホテルに改築したプロジェクト「Sixth Sense Hotel Rome」や「Echoes, 50 years of iMaestri」などがある。現在、スタジオ・ウルキオラはインテリアデザイナー、建築家、プロダクトデザイナー、経理・総務、広報などからなる約70名のチームで活動している。
「毎年トレンドは生み出されますが、過去のトレンドはなくなることはありません。過去を学ぶことが新しいイノベーションを生み、サステナブルの未来を築くことにつながるとハイムテキスタイルは考えています。
日本からも素晴らしい製品をもつ企業が多数出展しています。ウルキオラ氏とのコラボレーションを始め、ハイムテキスタイル全体を通じて、テキスタイルが空間でどのように使えるか、布による空間づくりの可能性など、多くの設計者・デザイナーに見てもらいたいと思っています」(Margit Herberth氏・談)
また、11月20日から東京ビッグサイトで開かれるインテリア国際見本市・JAPANTEX2024において、ハイムテキスタイルトレンド特別展示やセミナー「Heimtextil Trends 25/26 preview」を開催。いち早くハイムテキスタイルや最新トレンドの世界観を体感できます。こちらも要チェックです。
ハイムテキスタイル2025 開催概要
会期:2025年1月14日(火)~17日(金)9:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:ドイツ・フランクフルト国際見本市会場 Ludwig-Erhard-Anlage 1, 60327 Frankfurt am Main, Germany
主催:メッセフランクフルト Messe Frankfurt Exhibition GmbH
■出展・来場に関するお問い合わせ
メッセフランクフルト ジャパン 海外見本市チーム TEL:03-3262-8444