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[大阪・関西万博]国内パビリオン紹介_電力館

電通ライブ、日建設計が設計した〈電力館 可能性のタマゴたち〉

[大阪・関西万博]国内パビリオン紹介

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パビリオンDATA

  • 設計
    電通ライブ、日建設計
  • エリア
    東ゲートゾーン
  • テーマ
    エネルギーの可能性で未来を切りひらく


電力館 可能性のタマゴたちの見どころポイント!

  • 下地鉄骨に被せ、職人が紐で結びつけたボロノイ膜
  • タマゴの割れ目から見える鉄骨構造
  • 太陽光パネルの廃棄ガラスを混合した舗装材を採用

天候や時間帯で見え方の変わるボロノイ構造で「可能性」を表現したパビリオン

電気事業連合会が出展する〈電力館 可能性のタマゴたち〉は、カーボンニュートラルの先を見据え、電力業界の視点でエネルギーの可能性を紹介するパビリオンです。

電力館

Photo: スターリン エルメンドルフ

内部に大空間を確保するため主軸を15度傾斜させ、2100本を超える鉄骨でボロノイ構造のタマゴ型を構築しました。その上に不燃膜材を張り合わせ、60種・352枚のボロノイを浮かび上がらせています。

※ 複数の点が散在する面や空間を、近接する点同士を結ぶ線分の垂直二等分線で分割してできる図や構造(大和ハウスグループホームページより)

シルバーの膜は未来に向けた可能性を表現するとともに、さまざまな角度から光を取り込み、天候や時間帯によって多様に見え方が変化します。

電力館

Photo: スターリン エルメンドルフ

360度が表のデザインとなり、さまざまな角度から光を取り込みます。

青空の日は白っぽく、夕方はオレンジ色に、また隣接する大屋根リングの格子模様が映りこんだり、暗闇に大きなタマゴが浮かんで見えたり…天候や時間帯、見る場所によっていろいろな表現が楽しめます。

電力館

Photo: スターリン エルメンドルフ

電力館

Photo: スターリン エルメンドルフ

構内舗装(約1000㎡)には、太陽光パネルの廃棄ガラスを骨材として活用した北陸電力株式会社開発のインターロッキングブロックを採用。北陸電力産フライアッシュ(石炭火力発電所で石炭を燃焼した後に残る微粉末の灰)を混合することで、一般的にガラスを混合した際に起こるコンクリートの劣化現象を抑制します。

ブロックの一部には、能登半島地震などの災害で発生した能登瓦をリサイクルしたものを含みます。

電力館

プレショー|Photo: スターリン エルメンドルフ

電力館

メインショー/可能性エリア|Photo: スターリン エルメンドルフ

もっとも広い体験スペースの「可能性エリア」では、未来を切りひらく可能性をもつさまざまなエネルギーと出会い、可能性を探し、集め、育てることの大切さを学びます。エネルギーと出会うたびにタマゴが手元で輝き、その将来性やパワーを感じとることができます。

電力館

メインショー/輝きエリア|Photo: スターリン エルメンドルフ

建築DATA

建築名称:電力館 可能性のタマゴたち
所在地:大阪市此花区夢洲万博会場内
発注者:電気事業連合会

基本設計:電通ライブ、日建設計
実施設計:大和ハウス工業
施工:大和ハウス工業
展示 企画・設計:電通、電通ライブ、丹青社
展示施工:丹青社

構造:鉄骨造 一部 骨組膜構造
階数:地上2階
敷地面積:3,742.05㎡
建築面積:1,901.42㎡
延床面積:3,166.86㎡(内、庇312.46㎡)
最高高さ:17.44m

設計期間:2023年4月〜2024年9月
工事期間:2023年10月〜2025年1月
竣工:2025年1月

 

トップ写真撮影:スターリン エルメンドルフ
テキストは〈電力館 可能性のタマゴたち〉公式サイトより


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