“ゆらぎ”を床に取り込むアイコットリョーワの湿式タイル - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
“ゆらぎ”を床に取り込むアイコットリョーワの湿式タイル

“ゆらぎ”を床に取り込むアイコットリョーワの湿式タイル

PRODUCT

波の音や木漏れ日のように、規則性と不規則性が調和した自然界のリズム「1/fゆらぎ」。一定のリズムの中にわずかな変化が含まれるこのゆらぎは、私たちの感覚に安心感や心地よさ、深いリラックスを導くといわれています。

アイコットリョーワから新しく発売される湿式タイル「/f(エフ)」は、焼き物特有のわずかな寸法差や釉薬の表情、経年変化によって生まれる質感などの中に、この「ゆらぎ」が宿るシリーズです。単なる高精度な床材ではなく、時間とともに深みを増していく素材として設計されています。

■湿式タイル「 /f(エフ)」

「/f(エフ)」では、「大粉引~おおこびき~」「響~ひびき~」「鐘音~かねのね~」の3タイプが展開されています。シリーズごとに異なるサイズ感や豊かな表情を持ち、同じ粘土由来であるレンガに通ずる深い風合いを持つことから、ランドスケープや商業施設・店舗の床面において、建築と調和する格別な佇まいを創り出します。

ワイドサイズで空間に静かな広がりをつくる「大粉引~おおこびき~」

「大粉引」は、焼き物の土らしさを生かした、大きめでシンプルなタイルです。

土の質感を感じさせる柔らかな表情と、シンプルな面構成が特徴で、落ち着いた空間をつくり出します。淡い色調と穏やかな陰影は、ミニマルな住宅やランドスケープ空間とも好相性。床面を主張しすぎることなく、建築全体に静かな広がりを与えます。

大判でありながら焼き物らしい微細な「ゆらぎ」を残していることで、整いすぎない自然な質感を感じさせる点も魅力です。360mm×140mmサイズと360mm×60mmサイズの幅違いの展開により、自由度高く床面をデザインできます。

大粉引:左から15、14、13、12、11(※15番は8月以降からご注文可能です)


金属釉の煌めきが空間に深みを与える「響~ひびき~」

「響」は、金属釉による独特の光沢と経年変化を特徴とするクラフトタイルです。

深みのある色合いは、光の当たり方や見る角度によって繊細に表情を変化させ、床面に豊かな陰影を生み出します。また、焼き物×金属釉の組み合わせによる1枚ごとの個性が、静かな空間の中にもリズムと奥行きを与えます。

金属釉は雨に含まれる酸などの影響によって徐々に表情が変化するため、時間とともにその場所ならではの風景が床面に刻まれ、使い込む程に育つ質感を備えています。

響:左から01、02、03


経年変化が空間の魅力へと変わる「鐘音~かねのね~」

「鐘音」は、味わい深い金属釉の質感が魅力のタイルです。

床面に伸びやかな印象を与える一方で、焼き物ならではの濃淡や表情が空間に深みを加えます。「響」と同様に金属釉が使用されており、金属釉特有の鈍い光沢は、時間や天候によって少しずつ変化し、均一ではない自然な風合いを形成します。

このシリーズも、不変性を特徴とする乾式タイルとは異なり、天候や日常生活による経年変化をダイレクトに映し出します。住宅のアプローチやテラス、半屋外空間などでは、歳月とともに建築と一体化し変化していく、風景の成熟を楽しむことができそうです。

鐘音:左から02、01


「/f(エフ)」が追求するのは、焼き物ならではの個性を活かした床づくり。汚れや経年変化といった、雨や人の動線によって変化していく床の表情を、素材の味わいとして受け止める思想が息づいています。乾式タイルのような均一でノイズのない素材とは異なる、湿式タイルならではの質感。焼き物が本来持つ素朴さや温度感を、現代の建築空間に取り戻そうとするシリーズです。

トップ画像:響

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