7月に行きたい!TECTURE MAG厳選:展覧会・イベントまとめ 慶應義塾大学アート・センターで開催中の「アート・アーカイヴ資料展XXIX:慶應義塾の谷口吉生 交差するまなざし」ほか - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
7月に行きたい!TECTURE MAG厳選:展覧会・イベントまとめ 慶應義塾大学アート・センターで開催中の「アート・アーカイヴ資料展XXIX:慶應義塾の谷口吉生  交差するまなざし」ほか

7月に行きたい!TECTURE MAG厳選:展覧会・イベントまとめ 慶應義塾大学アート・センターで開催中の「アート・アーカイヴ資料展XXIX:慶應義塾の谷口吉生  交差するまなざし」ほか

7月は、「建築はどう残るのか」をテーマにした5つの展覧会・イベントを紹介します。建物そのものだけでなく、図面や写真、調査資料、建築家の思考、そして解体前の空間まで、建築はさまざまなかたちで未来へ受け継がれていきます。谷口吉生の創作の軌跡をたどるアーカイヴ展、解体を前にした赤坂アドレスビルを舞台にしたアートイベント、ジョージ・ナカシマが木に託したものづくりの哲学、青木淳とリチャード・タトルによる、建築と美術の境界を問い直す実験的な展示、そして、建築家たちが集落を記録し続けた調査の営み。建築の価値や記憶はどのように未来へつながっていくのか、建築の「残し方」を考える展覧会へ出かけてみませんか。

編集部おすすめ

アート・アーカイヴ資料展XXIX:慶應義塾の谷口吉生  交差するまなざし

©︎慶應義塾大学アート・センター

日本を代表する建築家・谷口吉生が慶應義塾で学び、設計活動を行った時代の資料を紹介するアーカイヴ展です。慶應義塾幼稚舎や湘南藤沢キャンパスにおける設計図面・建築模型・建築写真などの資料を通して、谷口吉生が父・吉郎の建築や盟友・槇文彦のキャンパスと対話しながら、いかに新たな環境を生み出してきたかを読み解きます。美術館建築で知られる谷口氏の完成作品ではなく、その背景にあるプロセスや思考に光を当てる内容となっており、建築家の「まなざし」がどのように次代へ受け継がれていくのかを知ることができる貴重な機会です。

アート・アーカイヴ資料展XXIX:慶應義塾の谷口吉生  交差するまなざし
会期:2026年5月11日(月)〜2026年7月24日(金)
会場: 慶應義塾大学アート・センター


ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル

ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル 展示模型 撮影:ToLoLo studio

建築家・青木淳と現代美術家リチャード・タトルによる共同制作展です。建築を「空気」、美術を「光」と捉える二人の対話から生まれた展示空間では、建築と美術の境界を越えた新たな体験が展開されます。会場では、過去の展覧会で使用した台座を再利用して什器や椅子、照明などを制作し、美術館全体の空間構成も再編。限られたエレメントの組み合わせによって空間を立ち上げる試みを通じて、建築が完成した「かたち」としてではなく、更新され続ける存在であることを提示します。建築はどのように残り、新たな意味を獲得していくのかを考えさせる展覧会です。

ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル
会期:2026年7月18日(土)〜2026年9月23日(水・祝)
会場:東京オペラシティアートギャラリー


赤坂アドレスビル解体祭 〜AKASAKA ART ACTION〜

©︎株式会社都市テクノ

1971年竣工の「赤坂アドレスビル」の解体を前に開催されるアートイベント。長年街の風景をつくってきた建築を舞台に、アーティストによるインスタレーションや展示、トークなどが展開され、解体される建物そのものが表現の場へと生まれ変わります。完成した建築を保存するのではなく、失われる瞬間を記録し、多くの人と共有することで新たな価値を生み出す試みです。建築が街の記憶としてどのように残っていくのかを考えるきっかけとなるイベントです。

赤坂アドレスビル解体祭 〜AKASAKA ART ACTION〜
会期
:2026年7月10日(金)〜2026年7月11日(土)
会場
:アドレスビル


デザイン・サーヴェイ60年 集落を見つめた建築家たち

©︎谷口吉郎・吉生記念金沢建築館

半世紀以上にわたり続けられてきた「デザイン・サーヴェイ」の活動を紹介する展覧会です。国内外の集落を歩き、建築や暮らしを記録してきた建築家たちの調査資料やスケッチ、写真などを通して、フィールドワークの積み重ねが建築思考にどのような影響を与えてきたのかをたどります。建築を設計するだけでなく、観察し、記録し、読み解くこともまた建築文化を未来へ残す重要な営みであることを教えてくれる展示です。

デザイン・サーヴェイ60年 ―集落を見つめた建築家たち
会期:2026年6月20日(土)〜2026年10月18日(日)
会場:谷口吉郎・吉生記念金沢建築館


ジョージ・ナカシマ 提供:Nakashima Foundation for Peace New Hope, PA Nakashimafoundation.org

ジョージ・ナカシマ 提供:Nakashima Foundation for Peace New Hope, PA Nakashimafoundation.org

日系アメリカ人家具デザイナーのジョージ・ナカシマに焦点を当てた展覧会です。建築を学んだナカシマは、木が持つ形や表情を尊重し、一点一点異なる家具を生み出してきました。本展では、代表作の家具や制作資料を通して、自然素材と向き合う姿勢や、ものづくりに込めた思想を紹介します。家具を単なるプロダクトではなく、人から人へ受け継がれる文化として捉えるナカシマの考え方は、建築を未来へ残していく方法についても新たな視点を与えてくれます。

ジョージ・ナカシマの造形 ― 木の声を聴く ―
会期
:2026年7月3日(金)〜2026年10月15日(木)
会場:ギャラリー エー クワッド


7月開催の注目イベント


このほかにも、『TECTURE MAG』ではさまざまなイベント情報を紹介中です(随時更新)。お見逃しなく!

参照元:慶應義塾大学アート・センター イベントページジョージ・ナカシマの造形 ―木の声を聴く― イベントページ「ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル」プレスリリース株式会社都市テクノ プレスリリース谷口吉郎・吉生記念金沢建築館webサイト

トップ画像:左:慶應義塾大学アート・センター イベントページ、右:〈ほぼ、空:⻘⽊淳 + リチャード・タトル展⽰模型〉 Photo: ToLoLo studio プレスリリースより

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