隈研吾建築都市設計事務所が建築デザインを監修、2028年開業予定〈アリラ 仙石原 箱根〉概要発表 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
隈研吾建築都市設計事務所が建築デザインを監修、2028年開業予定〈アリラ 仙石原 箱根〉概要発表

隈研吾建築都市設計事務所が建築デザインを監修、2028年開業予定〈アリラ 仙石原 箱根〉概要発表

CULTURE

神奈川県箱根町仙石原に、ハイアット[*]のラグジュアリーブランド「アリラ(Alila)」のホテルを建設するプロジェクトの概要が発表されました。
ホテルの建築デザイン監修は、建築家の隈 研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所が、インテリアデザインを緒方慎一郎氏が率いるSIMPLICITYが担当するとのこと。

アリラ 仙石原 箱根 イメージ

〈隈研吾建築都市設計事務所〉鳥瞰イメージ

ハイアット「アリラ」とは

アリラは、文化や環境に深く溶け込み、心身を豊かにする体験を通じてより深くつながる世界の発見へ旅人を誘う、グローバルなラグジュアリーホテルブランドです。アリラのホテルは自然環境との調和の中にあって、シンプルさの中にある深遠な美を引き出し、地域社会と共生しながら「生きることの真の贅沢」をお客様に再発見していただける場を提供しています。ブランドの中心には「アリラ モーメント」があり、それは文化や環境との一体感を大切にする姿勢を体現する、唯一無二の特別な体験コレクションであり、訪れた土地の多彩な魅力に触れることで、旅の後も心に残り続けるインパクトをもたらします。また、持続可能な観光を支援するため、1年以上運営しているアリラの全てのホテルは「アースチェック認証」を取得しており、自然・物理的・文化的な要素をホテルの運営に組み込んでいます。

 

アリラ 仙石原 箱根 イメージ

〈隈研吾建築都市設計事務所〉エントランス イメージ

 

関係者コメント

隈 研吾氏コメント
箱根仙石原の大自然の中に自然に溶け込むようなホテルをつくりました。敷地は取り囲む外輪山の連なりと、その中心にあるシンボリックな金時山の美しい稜線に囲われた場所です。この風景を単に眺めるのではなく、建築そのものを風景の一部としました。傾斜した敷地が持つ8mの高低差に寄り添うように、建物を高低2つのボリュームに分割することで、周囲への圧迫感をなくし、平面的にもずらすことで大きなボリュームを分解し、背後の森や山並みに建築を馴染ませます。ゲストを導くエントランスには、繊細な格子を何層にも重ね箱根の山並みに呼応する緩やかな曲線をつくり、その隙間からこぼれる光は、森を歩く時に感じる木漏れ日のように、足元に柔らかな表情を与えます。大地に根を張り、光と風を透過させるこの場所は、仙石原の自然と溶け合うような体験の場となります。日本初の「アリラ」ブランドとして、ふさわしい建築となることを確信しています。

緒方慎一郎氏コメント
悠久の時を経て、度重なる火山活動により形成された広大なカルデラのなかに位置する箱根・仙石原。かつて湖であったこの地は、火山噴火に伴う土砂の流入や堆積によって、次第に湿原へと姿を変えていきました。周囲の外輪山に降り注ぐ豊かな雨は、地中深くへと浸透し、清らかな湧水となってこの湿原を潤しています。自然哲学の思想である五行説における「木・火・土・金・水」の織りなす自然の循環が、仙石原ならではの生態系を育んできました。長い歳月をかけて、人と自然との共生が営まれてきたこの地では、人が自然に寄り添い、その循環を助けることで、四季折々に多彩な表情をみせる美しい景観が保たれているのです。「アリラ 仙石原 箱根」においては、この地に刻まれた悠久の歴史をひも解き、自然との共生により培われてきた日本の美意識や感性を現代に再解釈しました。デザインコンセプトとして土の彫刻という概念を導き出し、外輪山の稜線や地層の断面を想起させる構成を空間に投影。風景を断片的に切り取るとともに、外輪山の最高峰である金時山をはじめとする雄大な自然を借景としてふんだんに取り込みました。土地の記憶に身を委ねて自然と一体となる体験を通じて、訪れる人びとの心が癒され、深い安らぎへと誘われることを願っています。

デービッド・ユデル氏(ハイアット アジアパシフィック グループプレジデント )コメント
ハイアットのラグジュアリーブランドの1つ「アリラ」を、日本へ初めて導入できる事をとても嬉しく思います。アリラは現在アジアに13ホテル、世界では19ホテル(アジア含む)を展開していますが、このたび日本でアリラの世界観を存分に発揮する機会をいただきましたことを、フジタの奥村社長はじめ関係者の皆さまに感謝しております。
日本初登場のブランド「アリラ」を通して日本の知られざる魅力を「驚き」ともに伝えることで、国内外のお客様に選択肢をさらに提供し、より一層日本での旅行を満喫していただける事は大きな喜びです。「驚き」に満ちたロケーションで環境や文化と一体になる感動を重視するアリラだからこそ実現できる瞬間を、「アリラ 仙石原 箱根」でお届けする日を今から楽しみにしています。

アリラ 仙石原 箱根 関係者

左から、デービッド・ユデル氏(ハイアット アジアパシフィック グループプレジデント)、奥村洋治氏(フジタ代表取締役社長)、隈 研吾氏、緒方慎一郎氏

 

隈 研吾氏プロフィール
1954年横浜生。1979年東京大学建築学科大学院修了。1985-86年に米国・コロンビア大学客員研究員。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。2001年-2008年慶應義塾大学教授。2009年に東京大学教授に就任、現在特別教授・名誉教授。主な作品に、V&A Dundee(英国、2018)、国立競技場(2019)、アンジェ・サン・モーリス大聖堂のギャラリー(フランス、2020)などがある。主な著作に『自然な建築』(岩波新書、2008)、『点・線・面』(岩波書店、2020)、『日本の建築』(岩波書店、2023)など。
https://kkaa.co.jp/

SIMPLICITY (シンプリシティ)会社概要
1998年設立。デザイナーの緒方慎一郎(おがた しんいちろう)氏が代表を務める。「現代における日本の文化創造」をコンセプトに、食、茶、菓子、工芸、デザインにおいて多岐にわたる活動を行う。和食料理店「八雲茶寮」、日本茶専門店「SABOE」、和菓子店「HIGASHIYA」、プロダクトブランド「Sゝゝ[エス]」などを展開。2020年に「OGATA」を創業、同年フランスに「OGATA Paris」を開店、世界展開を開始。代表作に、由布院「山荘 無量塔」、紙の器「WASARA」、東京大学総合研究博物館「インターメディアテク」、「Aēsop」、ホテル「アンダーズ 東京、オーストリア「Hotel Almhof Schneider」などがある。自社の活動のみならず、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなどのさまざまなプロジェクトにおいて、デザイン・ディレクションを担当。
https://www.simplicity.co.jp

プレイスメディア(PLACEMEDIA)会社概要
都市と自然をつなぐランドスケープデザインを探求する設計事務所。風景はつくり込むものではなく、土地が本来もつ力と人が積み重ねてきた歴史や営みが交わることで「顕現」するという哲学のもと土地の記憶を丁寧に読み解き、その場所に潜む自然・社会・時間の層に耳を澄ませながら人の感性に響く風景を呼び起こすことを目指している。
植村直己冒険館(建築学会作品賞)、平等院宝翔館、HOTEL THE MITSUI KYOTO、SIX SENSES KYOTO、GINZA SIXなど、都市・文化・公共性の高いプロジェクトを多数手がけている。
https://placemedia.net/

 

なお、ハイアットは現在、日本国内で22ホテルを展開中で、今回が日本初進出となる「アリラ」の導入により、合計10ブランドに。今後10年間で宿泊施設数を倍増させる計画とのこと。

ホテル計画概要

名称:アリラ 仙石原 箱根
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原字六兵衛1246番1138他
客室数:全60室 (予定)
付帯施設:温泉・スパ、レストラン・バー、ミーティング・イベントスペース、ヨガデッキなど
建築デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
インテリアデザイン:SIMPLICITY
ランドスケープデザイン:プレイスメディア
建築設備設計・施工:フジタ
開業時期(予定):2028年

*.「ハイアット」:ハイアット ホテルズ コーポレーションおよび(または)その関連会社を指す用語として表記

※本稿は2026年7月1日各社発表のプレスリリースに基づく、今後変更される可能性あり

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