CULTURE

隈研吾 新刊『全仕事』

建築家・隈研吾を"変え続けた"55の建築から浮かび上がる挑戦の軌跡

CULTURE2022.06.26

建築家・隈 研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所主宰)による新刊、その名も『全仕事』が、大和書房(だいわしょぼう)より6月18日に刊行されました。

本書は、隈氏の30年以上におよぶキャリアにおいて、ポストモダン時代の”問題作”とされる〈M2〉から、講演会やテレビ出演などで隈氏が「契機になった」と繰り返し語る高知県・梼原町におけるプロジェクトや、今秋に開館予定の〈南三陸311メモリアル〉など南三陸町における再生プロジェクトまでを紹介するもの。

隈氏が手がけたさまざまなプロジェクトから、2000年竣工の〈那珂川町馬頭広重美術館〉など、重要とされる55の建築作品をセレクト。近年オープンした〈角川武蔵野ミュージアム〉や、村上春樹ライブラリーこと〈早稲田大学国際文学館〉など、各作品ひとつひとつについて、解説文が添えられ、それぞれのプロジェクトでなぜその素材を選び、何を表現しようとしたのかなど、隈氏自身の言葉で語られます。

自然に溶け込む建築、素材との対話、ヴォリュームの解体、閉じた「箱」からの解放、小さな場所、新たな公共性の獲得など、創作とともに、既存の枠組みに挑み続ける隈氏の姿勢は、いかにしてかたちづくられたのでしょうか?
建築の可能性を問い直すとともに、コロナ禍を体験した今、「建築はどうあるべきか」を模索しつづける、建築家の思想と実践。KENGO KUMAの創作プロセスを、本書の中にみることができるでしょう。

2つの対照的な時代のはざまを生きた。自分の人生を一言で要約すれば、そういうことになる。2つの時代とは、工業化の時代と、その後に来た、脱工業化の時代である。それは同時に2つの社会システムであり、2つの正反対なデザインパラダイムであった。
その意味で、僕の全建築作品、僕の全仕事は、時代の証人といっていいだろう。それも、時代のはざまという特別な時間の証人、特別な時間の記録という意味合いを持っている。
その僕が生きてきた特別な時間を、さらに4つに分けてみた。——著者による「前書き」より

本書の帯文は、批評家の東 浩紀氏が担当。以下のテキストを寄せています。

隈 研吾は線の建築家だ。
線で造形するだけではない。線でひとをつなぐ。
パラパラでトビトビの世界をつなぎ、ネットワークに変える。
そんな建築家は自分の歩みを長距離走に喩える。
隈が走り抜けた「負け」だらけの長い線を辿ると、元気が出る。
建築家以外にも読まれたい人生の書。

書名:『全仕事』
著者:隈 研吾
判型:A5版 / 並製
頁数:352ページ
ISBN:13-978-4479393900
定価:4,620円(本体4,200円+消費税)
刊行日:2022年6月18日
版元:大和書房
※電子書籍あり

詳細
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b602922.html

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