即戦力IT人材育成を行うWeb・IT専門スクールのインターネット・アカデミー(本社:東京都渋谷区)のYouTube公式チャンネルが、建築家・隈研吾氏へのインタビュー動画を公開しています。
同校は、日本で初めてのWeb専門校として1995年10月に開校。Web制作会社であるインターネット・ビジネス・ジャパンが運営母体で、現在はアメリカのボストンとニューヨーク、インドのバンガロールに研究開発拠点を構えています。2000年にはWeb技術の標準化を行う世界最高位の団体「W3C(World Wide Web Consortium)」のメンバーとして日本の教育機関で初めて認定を受け、世界的な最先端技術の普及活動を展開しています。
今回の隈氏へのインタビュー動画は、同校のWebコンテンツ「TSUNAGU」の記事として制作・公開されたもの。各分野のプロフェッショナルを招き、「インターネット」と「教育」をテーマに、その分野の未来について話を聞くというもの。隈氏は1回目のゲストになります。(en)
「建築でコンピューターというと、未だにCADみたいな感じで思い込んでいる人がいる。図面を書くためにコンピューターを使うといった非常に狭いスキルでしか建築の世界では扱われていない。これはすごく残念だと僕は思っていて、建築の人間が(コンピューターを)学べば突然、世界が拡がって、建築の考え方も自由になっていく。そのことを今の若い人たちに伝えたい。」(隈研吾氏へのインタビュー内容より引用、【TECTURE MAG】編集部 編)
TSUNAGU PEOPLE 01.建築家・隈研吾氏「仲間と繋がること。そうすれば自然と学びが継続する」
#インターネットアカデミーYouTube公式チャンネル「建築家・隈研吾氏に聞く インターネットと教育」(2021/04/20)
主な内容(聞き手:インターネットアカデミー 有滝貴広):
・隈氏が初めてインターネットを使用したのはいつ?
・インターネットの出現が建築界に与えた影響
・COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大を建築家としてどう捉えるか
・コロナ禍における世界各地での現場管理について
・IT(IoT、AI)の発展が建築に及ぼす可能性
・ネット社会が後押しした「隈研吾建築」らしさ
・建築家・隈研吾の原点
・後継者の育成とコンピュータの役割
・学び続けるために必要なこと
隈 研吾氏プロフィール:
1954年生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。
1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。最新の国立競技場をはじめ、これまで20か国以上の国々で建築を設計。木材をはじめ、コンクリートや鉄に代わる新しい素材を使った温かみのある建築は、国内外から高く評価されている。主な受賞に、1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞、2001年「石の美術館」で国際石の建築賞(イタリア)、2002年国際木の建築賞(フィンランド)など。