2021年12月31日初掲、2022年1月27日会場写真ほか情報追加
岡山県蒜山市に2021年7月15日にオープンした GREENable HIRUZENの敷地内に開館した、真庭市蒜山ミュージアムにて、第2回展覧会「隈研吾展 ネコの目でみる公共性のある未来」が2022年3月6日まで開催されています。
2021年6月から9月にかけて、東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催された大規模展をシンプルに再編集した構成となります。
本展概要(展覧会リーフレットより):
建物に求められる安全と安心。20世紀の建築は、鉄とコンクリートで大きく頑丈なハコをつくり、そこに人々を集約することで、効率よく安全を実現し、人々を安心させようとしてきました。
しかし、大震災で破壊された建物の瓦礫は、頑丈なだけでは持続可能な安全につながらないことを暗示し、昨今のコロナ禍では「ハコに集約する」発想の危険性が浮き彫りになりました。以前より、鉄やコンクリート以外の素材に注目し、「ハコにとらわれない」建築を提唱してきた建築家・隈研吾。その彼が、未来の建築やまちのあり方を考える際に注目したのは、自身も愛してやまない「ネコ」。人間とは全く違ったかたちで都市空間を活用し、したたかに生き延びるネコのリサーチから得られた成果は、今後の建築・公共空間に必要な5原則として、高知・長崎・東京と巡回した自身の展覧会「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」で発表されました。
本展では、東京国立近代美術館での展覧会の出品作品から抜粋された建築資料を中心に展示し、シンプルに凝縮したかたちで「ネコの5原則」を紹介します。
展覧会の関連イベントとして、隈研吾氏がデザインを監修したパビリオンであり、最初の建設地である東京・晴海から、GREENable HIRUZENに移築されたCLT建築(新名称:風の葉)にて、隈氏の講演会が11月21日に開催されました。
レクチャーで登場した建築作品は、本展の会場である真庭市蒜山ミュージアム、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』のロケ地にもなった宮城県登米町の伝統芸能伝承館・森舞台(能舞台)、那珂川町馬頭広重美術館、竹屋 / Great (Bamboo) Wall、スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店、浅草文化観光センター、アオーレ長岡、中国美術学院民芸博物館など。約40分の講演の内容は全編、YouTubeの真庭市公式チャンネルにて公開されています。
#YouTube 真庭市公式チャンネル「隈研吾氏による講演会(真庭市蒜山ミュージアム)」(2021/11/22)
会期:2021年10月28日(木)~2022年3月6日(日)
開館時間:9:00-17:00 (入館は16:45まで)
休館日:毎週水曜 ※元旦を含む正月三が日も営業、但し、祝日にあたる2月23日(水)は開館し、翌2月24日(木)休館
会場:真庭市蒜山ミュージアム
所在地:岡山県真庭市蒜山上福田1205-220 GREENable HIRUZEN内(Google Map)
入館料:一般(高校生以上):300円、中学生以下無料
※各種割引や減免のパーセンテージは会場Webサイトを参照
※会場ではCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止を実施
企画監修:隈研吾建築都市設計事務所
主催:真庭市
展覧会詳細
https://greenable-hiruzen.co.jp/data/78/museum_detail/
GREENable HIRUZEN 公式ウェブサイト
https://greenable-hiruzen.co.jp/