東京都渋谷区渋谷1丁目に、新たなホテル〈all day place shibuya(オールデイプレイス シブヤ)〉が4月27日に開業します。
企画・設計・運営をUDS手がけ、インテリアデザインを、建築家の元木大輔氏が代表を務めるDDAAが担当しています。
2022年3月3日に開業を発表したUDSのプレスリリースによれば、施設名称は「まちの合間に、いつもある、いつもの居場所」となるホテルとして名付けられています。
かつて、旅人にベッドとともに食事や食事などを提供する宿屋兼酒場は、誰でも気軽に立ち寄り、酒や会話を楽しめる、まちの社交場「パブリックスハウス」と呼ばれていた時代があり、「all day place shibuya」は、渋谷における「これからの、まちのパブリックハウス」をコンセプトに、人々が⽇常的に立ち寄り、旅人はそのまちの⽇常を感じながら滞在できる場となることを目指しているとのこと。
〈all day place shibuya〉では、その出発点として、普遍的な旅の豊かさと、これからの時代に求められるホテルの姿を見つめ直しました。これまでの旅を思い返した時に、何よりも印象的に思ったのは、まちの人が集う場所に飛び込み、そこでの日常を楽しむ、そんな豊かな体験でした。かつて、酒場と宿屋が一体となったパブリックハウス(現在のパブの語源)がまちの社交場として、まちの人も旅人も分けへだてなく受け入れていたように、誰でも気軽に立ち寄れる、心地よい”いつもの居場所”が渋谷のまちには必要だと考えました。
渋谷のまちには、アートや音楽、ファッションなど魅力あるコンテンツがあふれています。そんな渋谷のパブリックハウスを目指すall day place shibuyaには、きらびやかな装飾や演出ではない、自然体で気持ちよく過ごせるような設えを用意しています。ほっと安心できてちょうどいい、日常の延長のような場所であってほしい。そんな想いから、デザインやサービス、アメニティ、そこで人々が交わる仕組みを1つひとつ、つくり上げました。(4月21日 UDSプレスリリースより)
1F外部空間からエントランスにかけて、まちの風景に馴染み、あたたかみを感じる深いグリーンのオリジナルタイルを採用。店舗やテラスにも連続して敷かれています。1Fエントランスは、渋谷のまちに対して開かれ、外部と内部がつながり、訪れた人が心地よく過ごせる、広場のようなパブリック空間となっています。
1、2Fには、ふらりと立ち寄れるビアバーとカフェ、ピッツァ・ダイニングが入りました。
1Fの[Mikkeller Kiosk/Bar]は、デンマーク発の人気クラフトビールブリュワリー・Mikkeller(ミッケラー)が、日本初進出となるKiosk業態にて出店。ボトルショップで販売される個性的なビールは、客室でも楽しめます。
同じく1Fのカフェ[ABOUT LIFE COFFEE BREWERS 渋谷一丁目]は、自家焙煎のスペシャルティコーヒーショップを展開するONIBUS COFFEEによるカフェです。
なお、ビアバーとカフェは飲食スペースを共有し、席数は35席となります。
2Fにはピッツァ・ダイニング[GOOD CHEESE GOOD PIZZA]が入ります(席数:44)。東京・清瀬の牧場から毎朝届く、搾りたて生乳でつくるフレッシュチーズを提供。同ブランド初展開となる朝食メニューのほか、ランチとディナーの時間も営業します。
ホテルのレセプションは、ピッツァ・ダイニングがある2Fに配置。開業後も更新できるよう、余白を残した空間となっているとのこと。
ゴールドパイプやアクリル板、ラッシングベルトなど、ものづくりの現場などで使用されている材料・マテリアルを用いて、機能的で意匠性の高い素材として活用した家具やアイテムで空間が設えられています。
客室は、渋谷のまちを楽しんだ後、戻ってきた部屋でゆっくりと過ごせるよう、華美な装飾は控えたシンプルな空間に。
木材を使用し、ホテルのキーカラーの1つである深みのあるグリーンで仕上げた家具を配置しています。
〈all day place shibuya〉全体に共有したコンセプトとして、これまでのホテルの”スタンダード”を見直し、”ちょうどいい”を目指しました。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行を経て、人々のホテルの使い方が変化していることを踏まえ、長期滞在やワーケーションでの利用も想定。友人とのパーティー利用や、読書や映画鑑賞に集中できる「おひとりさまステイ」など、多様なニーズに対応していく予定です。
アメニティは、環境に優しく、日常使いがしたくなるクオリティのアイテムを厳選。竹製の歯ブラシや、繰り返し使えるスリッパサンダル、必要なぶんだけをウォーターサーバーで補充できるカラフェなどを用意しています。かつ、アイテム数は最小限に抑えたとのこと。
開業に伴い、ホテル発のローカルガイド「all streets」を発行したのも注目です。
渋谷のまちのローカルメディアとして、紙媒体(ホテル店頭配布用)とウェブサイトにて毎月発信されます。
編集パートナーとして、20年以上にわたり渋谷を拠点にメディア制作を行っているルーカス B.B.氏を迎え、渋谷を拠点に活動するクリエイターのリアルな日常のオススメスポットなどを紹介するとのこと。
また、音声チャンネル「旅のキオクと、時々ホテル」も開設。ホテルのスタッフがパーソナリティを務め、旅やホテル、まちの日常を伝えるオリジナルチャンネルを、音声配信プラットフォームstand.fmで配信するのも、カルチャーの聖地・渋谷にオープンしたホテルらしいサービスです。
企画・設計・運営:UDS
インテリアデザイン:DDAA
グラフィックデザイン:Sitoh inc.
ガーデンデザイン:The Landscapers
アートキュレーション:VOILLD
施工:ナカノフドー建設
所在地:東京都渋谷区渋谷1-17-1(Google Map)
敷地面積:499.50m²
建物面積:341.36m²
延床面積:4,242.16m²
構造:鉄骨造、一部SRC造
付帯施設:ホテル(1〜14F)、飲食店(1F Mikkeller Kiosk/bar、ABOUT LIFE COFFEE BREWERS 渋谷一丁目、2F GOOD CHEESE GOOD PIZZA)
客室数:160室
開業日:2022年4月27日
音声チャンネル「旅のキオクと、時々ホテル」
https://stand.fm/channels/624257347cd2c743285e154e
〈all day place shibuya〉公式ウェブサイト
http://www.all-day-place.com
公式SNS
https://instagram.com/alldayplace_shibuya
https://twitter.com/alldayplace
公式note
https://note.com/alldayplace