2022年10月15日初掲、11月16日 第2回展出展作家画像を追加
福島県会津若松市に1900年(明治33年)創業、仏壇・仏具・位牌の製造販売を手掛けるアルテマイスター(株式会社 保志)が、現代の祈りのかたちを提案する空間として、2002年に東京・銀座にオープンしたギャラリー厨子屋にて、開廊20周年を記念した企画展が本日から開催されています。
会期は3回に分かれており、オープニングを飾るのは「インテリアデザイナー内田繁の厨子」展。日本を代表するインテリアデザイナーの1人で、後進の育成にも尽力した内田 繁氏(1943-2016)が、2002年よりアルテマイスターと共に世に送り出し続けてきた「デザイン厨子」の数々が展示されます。
内田氏による「デザイン厨子」シリーズは、「現代の仏壇はその時代の建築に同化したものである」という内田氏のデザイン哲学がかたちに結実したものです。
内田氏は、現代の暮らしや生活空間に合ったサイズやデザインの必要性を唱え、厨子シリーズに落とし込みました。卓上にも置ける、上記の「デザイン厨子」TypeAは、その代表的なデザインの1つと言えます。
各タイプはいずれも「水平と垂直」で構成されているのが特徴です。
本展では、2002年に発表された厨子12点と、2009年発表の厨子3点が展示されるほか、材質を変えた新型の厨子も限定モデルとして登場。希少材を使用した〈TypeA シャム柿〉と、国産漆を施した〈TypeA 欅 漆〉が披露され、あわせて計20点が展示されます。
また、会場では、2013年に西麻布のギャラリー ル・ベインで開催され、デザイン仏壇〈白虹(はっこう)〉の発表の場にもなった企画展「内田繁 祈りのかたち」にて開催された、オープニングトークの様子を撮影した映像を、今回の第1回「インテリアデザイナー内田繁の厨子」展の会期中に限り、上映されます。
第1回「インテリアデザイナー内田繁の厨子」展
会期:2022年10月15日(土)~10月30日(日)
第2回「格別なる表現から生まれた祈りのかたち」展
会期:2022年11月12日(土)~11月27日(日)
出展作家:伊藤慶二、福森雅武、内田鋼一
第3回「アルテマイスターの厨子」展
会期:2022年12月10日(土)~12月25日(日)
会場:ギャラリー厨子屋
所在地:東京都中央区銀座1-4-4 ギンザ105ビルB1F(Google Map)
営業時間:11:00-19:00(各展とも最終日は17:00閉場)
定休日:火曜
入場料:無料
問合せ先TEL:03-3538-5118
主催:アルテマイスター(保志)
ギャラリー厨子屋ウェブサイト
http://www.zushiya.com/
ギャラリー厨子屋 開廊20周年特設サイト
http://www.zushiya.com/anniversary/