東京・南青山のINTERSECT BY LEXUS -TOKYO(インターセクト バイ レクサス)にて、アーティスト・コレクティヴ・Natura Machina(ナチュラマキナ)によるインスタレーション展「Ethereal Cycles」が開催されています。
Natura Machina(ナチュラマキナ)は、東京大学大学院教授で、インタラクティブメディア研究者・アーティストとしても活動する筧 康明氏と、アメリカを拠点に活動するアーティストでデザインエンジニアのMikhail MansionとKuan-Ju Wuを中心にするアートコレクティヴ。機械仕掛けの装置を通して周囲の環境とのつながり、新たに見出される「自然」をテーマにしたメディアアート作品を展開しています。
本作を含む、熱音響変換現象を利用したインスタレーション作品のシリーズ〈Soundform〉は、これまでに「Ars Electronica Festival 2019」、第23回文化庁メディア芸術祭受賞作品展、今年1月から3月にかけて横須賀沖の猿島を舞台に開催された「Sense Island -感覚の島-暗闇の美術島2021」でも展示され、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞を受賞しています。
本展は、Natura Machina(ナチュラマキナ)の新作「Ethereal Cycles」の披露の場となります。
新作「Ethereal Cycles」は、彼らが近年取り組んでいる、レイケ管と呼ばれる熱エネルギーを空気振動へと変換させる熱音響変換現象をもとにした、大型インスタレーション作品です。
展示空間には、ガラスの円筒群がフレームに囲まれて複数吊り下げられ、高低差をもたせてグリッド状に配置されています。
それぞれの筒の中には、電熱線が組み込まれており、発熱すると光を発し、さらに周囲の空気が下部から引き込まれ、周期的な圧力変化が音となって空間に鳴り響きます。
それぞれの電熱線はプログラムされたリズムで順次駆動され、光と音の重なりが空間内をさまざまな経路で移動していきます。
さらにこれらは、周囲の気流や気温、鑑賞者の動きなど、取り巻く空間のさまざまな要因から影響を受けます。どの瞬間も同一とならず、常に変化をし続ける作品です。
「Ethereal Cycles」を通して、都市空間のように整然と並ぶフレームとのコントラストの中で、鑑賞者はその間や周囲に漂う空気の質感や空間の存在、エネルギーの循環に対して、さまざまな感覚で意識を向けることを企図した作品です。
会期:2022年10月28日(金)〜2023年1月25日(水)
会場:INTERSECT BY LEXUS – TOKYO 1F GARADE
所在地:東京都港区南青山4丁目21-26(Google Map)
営業時間:9:00-23:00
休館日:10月26日(水)、11月14日(水) ※ほか店舗ウェブサイトにて告知あり
「Ethereal Cycles」詳細
https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/garage/ethereal-cycles.html
INTERSECT BY LEXUS – TOKYO Website
https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/