建築家の青木淳氏が教鞭を執る東京藝術大学大学院美術研究科(建築専攻)の青木研究室が主催する展覧会が、東京・有楽町にて11月19日より開催されます。
同研究室は、これまでにも一年に一度、修士課程1年(M1)の学生が主体となり、テンポラリー(temporary:一時的な、暫定的)なリノベーションとしての展覧会(2020年12月「シン・マサキキネンカン」、2021年11月「鳥は泳ぎつづける」)を開催しており、今回が3回目。
2020年4月に教授に就任した青木氏は、2023年3月末日をもって定年退官するため、青木研としてのテンポラリー・リノベーション展はこれが最終回となります。
本展は、2020年12月に東京藝術大学学内の施設・正木記念館にて開催され、『TECTURE MAG』でも会場レポートを掲載している「シン・マサキキネンカン」展にて提示した、「展覧会とはテンポラリーなリノベーションである」という考え方を踏襲し、この可能性について、昨年は渋谷にて、今回は有楽町の会場を舞台に試みるものです。
展覧会コンセプト
コインの「表」と「裏」に優劣がないように、空間にも優劣はない。それらは主観によって決定される。
日本一のオフィス街でありながら、飲食店や高級な物販店もひしめく「大丸有エリア」(大手町・丸の内・有楽町地区の通称)。
平日には多くのサラリーマンが出勤し、休日には観光客やショッピングを楽しむ人々が行き交う街となっている。しかし、ビルの奥では清掃員、配送業者、ゴミ収集車などが行き来する、清掃室、荷捌き室、集塵室などのエリアがある。
目に見える表層だけではなく、その奥にも存在する時間・空間を顕在化するような展覧会を、新有楽町ビル地下1階に位置する旧理容室からはじめる。出展者(青木研修士1年):月ヶ瀬かれん、仲野耕介、見崎翔栄
担当教員:青木 淳(東京藝術大学大学院 教授)、笹田侑志(同大学院 教育研究助手)
会期:2022年11月19日(土)~11月27日(日)
会場:東京都千代田区有楽町1丁目12-1 新有楽町ビルB1F 旧理容室
休場日:11月22日(火)
開場時間:12:00-19:00
入場料:無料
※鑑賞の所要時間:約30分(歩きやすい服装での来場を推奨)
主催:東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 青木淳研究室
協力:有楽町アートアーバニズムYAU
助成:藝大フレンズ賛助金
青木淳研究室ウェブサイト
※リノベーションとしての展覧会 アーカイブを掲載
https://aoki-lab.tumblr.com/