「公民館」とは、地域住民のために社会教育を推進する拠点施設であり、現在は日本全国に8万館以上あるといわれています[*]。公民館は、地域住民の各種交流活動の場を超えて、社会の要請に対応して多様な住民全体が集える、地域社会のためのサービスを総合的に提供する拠点としても期待されています。さらに、近年のデザイン領域においても、大多数に向けた経済活動に寄与するデザインだけでなく、 地域の中で課題を抱える少数を包摂する社会デザインの取り組みが注目されています。
*.公立公民館数 約1.4万館+自治公民館数約7万館(文部科学省公表資料より、公民館のしあさって・プロジェクト調べ)
このような状況の中、本展では、戦後まもなく地域に根ざした 社会教育の場として始まった公民館のコンセプトと役割をひもとくとともに、現在各地で活動する公民館とデザイナーへの取材を通して、双方の視点から「公」について掘り下げ、共通項を見いだし、私たちが暮らす社会の未来を思索します。
会期中は、本展関係者による「おしゃべり会」と題した連続トークイベント(現時点で計9回を予定)や、3月19日まで企画展「How is Life? ——地球と生きるためのデザイン」を開催中のTOTOギャラリー・間との共同トークイベント「個人で始める公共事業!? – 都市編 -」(3月11日)も開催されます。
展示コンテンツ
・あなたのトナリの公民館の意外な素顔
居酒屋公民館(松本市大手公民館 /長野県)、オケクラフトセンター森林工芸館(置戸町 /北海道)、九州物産展(那覇市繁多川公民館 /沖縄県)、パーラー公民館(那覇市若狭公民館 /沖縄県)ほか・公民館的場所を訪ねて
チロル堂(生駒市 /奈良県)、MARUTAS(丸亀市 /香川県)・公民館とデザインの重なるところ(敬称略)
KIITOと永田宏和、喫茶ランドリーと田中元子・大西正紀、grafと服部滋樹、チロル堂・トーキョーコーヒーと吉田田タカシ、コミュニティデザイナー・山崎 亮・公民館のそもそも
公民館・図書館や学校のルーツを探る!?
社会教育法とは!?
公民館と公民館的なもの
学習マンガ「公民館探偵・ニシヤマがいく!? 」など・ようこそ公民館へ
公民館らしさがもっともにじみ出るロビーが会場に出現!? 公民館とデザインをひもとくふだんは見れない豊富な資料を展示、ほか
会期:2023年3月3日(金)〜3月31日(金)
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
所在地:東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウンタワー5階(Google Map)
開場時間:11:00-19:00
休館日:なし、会期中無休
入場料:無料
主催:東京ミッドタウン・デザインハブ
共催:公民館のしあさって・プロジェクト
企画・運営:公益財団法人日本デザイン振興会+公民館のしあさって・プロジェクト
連続トークイベント「おしゃべり会」
日時:3月3日(金)を含む計9回(予定)
会場:デザイン ハブ
ゲスト(登壇順、敬称略):服部滋樹(graf 代表・クリエイティブディレクター)、佐藤光(丸亀市市民交流活動センター マルタスセンター長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ[CCC])、那珂琴絵(オケクラフトセンター森林工芸館 どま工房研究員・学芸員)、井口啓太郎(国立市公民館・社会教育主事)、入山 頌(喫茶「わいがや」スタッフ)、山崎 亮(コミュニティデザイナー、studio-L代表取締役)、田中元子(グランドレベル 代表取締役社長)、大西正紀(グランドレベル・ディレクター、リサーチャー)南信乃介(那覇市繁多川公民館館長)、牧野 篤(東京大学大学院教育学研究科・教授)、永田宏和(デザインクリエイティブセンター神戸 KIITOセンター長、NPO法人プラスアーツ理事長)、堀口正裕(TURNSプロデューサー、第一プログレス代表取締役社長)、鷲澤なつみ(公益財団法人トヨタ財団 国内助成グループプログラムオフィサー)、地域おこし協力隊ほか
チケット申込:Peatixにて受付
https://peatix.com/event/3509474/view
「個人で始める公共事業!? – 都市編 -」
日時:3月11日(土)14:00-15:45
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
所在地:東京都港区赤坂9丁目7-1 東京ミッドタウンB1F(Google Map)
ゲスト(敬称略):東野唯史(ReBuilding Center JAPAN 代表取締役)、湧口善之(都市森林代表取締役、一般社団法人街の木ものづくりネットワーク代表理事)、アリソン理恵(一級建築士事務所ara主宰)、平尾しえな / Anastasia Gkoliomyti(「How is Life? 展」アシスタントキュレーター、東京工業大学大学院塚本由晴研究室)
聞き手:「公民館のしあさってはデザインのしあさって!?」展企画チーム
西山佳孝(『公民館のしあさって』執筆・編集)、熊井晃史(『公民館のしあさって』編集)
チケット申込:Peatixにて受付
https://peatix.com/event/3510096
第102回企画展詳細
https://designhub.jp/exhibitions/8439/
著:公民館のしあさって出版委員会
執筆・編集:西山佳孝(公益財団法人ネイチャリング財団 事務局長、タウンキッチン 取締役ほか)
編集:熊井晃史(NPO法人CANVAS プロデューサー)
頁数: 210ページ
判型:A5判
販売価格:本体2,200円+消費税
出版元:ボーダーインク
発行日:2021年11月
「公民館のしあさって」公式ウェブサイト
https://kominkan.world/