福岡市が博多駅周辺で進めている大規模再開発「博多コネクティッド」[*1]のエリア内で進行中の明治公園再整備事業において、新たに建設される「5つの広場」と「立体回廊」を含む施設の総合デザイン監修を、藤本壮介建築設計事務所が担当する。
福岡市が博多駅周辺で進めている再開発計画「博多コネクティッド」[*1]のエリア内で進行中の「明治公園整備・管理運営事業」の概要とイメージビジュアルを、管理運営事業の優先交渉権者に選定されているグループの代表企業である東京建物が発表しました(2023年8月23日プレスリリース)。
同プロジェクトの事業コンセプトは「The Gateway Park “HAKATA MEIJI”」。公園全体を一体的かつ統一的に再構成、周辺環境と調和した計画とし、博多のおもてなしの心・都市のランドマーク・新たなライフスタイルへの「Gateway」となり、次代に受け継ぐべき未来志向の公園を実現するデザインとなっています。
施設の総合デザイン監修を、建築家の藤本壮介氏が担当。屋外階段、テラス、屋上広場を誰もが利用しやすいように配置した、立体的かつ複合的な魅力あふれる空間デザインとなっています。
1.公園利用者に新たな体験価値を生む「5つの広場」と「立体回廊」を整備
2.博多のランドマークとなるデザインの採用・積極的な緑化によるグリーンオアシスの創出
3.「博多コネクティッド」「Fitness Cityプロジェクト」「都心の森1万本プロジェクト」など福岡市の施策と連動した施設整備と管理運営
計画では、豊かな緑化空間を備えるとともに、立体回廊や広場の整備により、新たな体験価値を提供し、周辺施設とのにぎわいの連続性を創出することも目指しています。
福岡市管理の公園としては初めて、都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)[*2]を活用して整備されるのが特徴で、管理運営事業の公募によって選出された民間事業者(東京建物を代表企業とするグループ・以下に列記)が、整備完了から20年間にわたり管理・運営を担当します。
サイトは九州の玄関口である博多駅前、惜しまれつつ建て替えとなった磯崎新建築〈西日本シティ銀行本店(福岡相互銀行本店)〉の西側にあたります。
計画地:福岡市博多区博多駅前3丁目45
公園面積:約3,572m²
総合デザイン監修:藤本壮介(藤本壮介建築設計事務所 代表)
管理運営事業 優先交渉権者:東京建物株式会社を代表とするグループ(代表企業:東京建物 / 構成員:梓設計九州⽀社、ランドスケープむら、旭⼯務店、⽊下緑化建設)
事業スケジュール(予定)
2023年9月 事業基本協定の締結
2024年度~ 工事着工
2025年春~ 順次供用開始
※本稿掲載の計画概要は、本事業の優先交渉権者に選定された東京建物が2023年8月13日に発表したプレスリリースに基づく(今後、変更される場合あり)
*1.福岡市発表「博多コネクティッド」概要
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/kaihatsu/toshi/HAKATA_CONNECTED.html
*2.公募設置管理制度(Park-PFI):都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度