1916年創業、錫(すず)や真鍮(しんちゅう)鋳物の製造・販売を行っている能作(のうさく)は、地元である富山県・JR富山駅前に、無人の次世代型店舗「能作 GALLERY」を2021年2月5日にオープンすると発表しました(2月3日プレスリリース)。
同店舗は、2015年に出店している、JR富山駅の南口に面したショッピングモール「マリエとやま」の1Fの有人店舗を、無人店舗へと改装するもの。
マリエとやまを運営する富山ターミナルビルとの協議により、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大によるいわゆるコロナ禍において、無人の次世代型店舗という、ニューノーマル時代の新しい店舗運営にチャレンジすることに。店名も「能作 GALLERY」へと改称し、見て、聴いて、触って、楽しめる店舗に再構成されます。
「能作 GALLERY」は、富山県高岡市に2018年に竣工した能作の本社同様に、「もの」を作るだけではなく、「こと」や「こころ」といった、ものづくりの背景にあるストーリーを伝える店舗です。
通路側には展示パネルを設け、2019年度に「産業のための建築・空間」の分野でグッドデザイン賞を受賞した(受賞内容)、能作本社と工場の内部の様子や職人たちの姿を、写真と映像で紹介します。
店舗の外周には、能作製の風鈴を吊るし、実際に触って素材である錫の質感を手で確かめたり、風鈴を叩いて音を出してみたり、オンラインでは味わえない、プロダクトの良さを五感で感じ取れるようにしたのが特徴です。
そのほか、実際に製造の現場で使われる鋳型や、鋳造に不可欠な砂を使用したインスタレーションアートなども展示。これらを撮影して、SNSに投稿することも可能となっています。若い年齢層の来館者が多いビルの客層にあわせて、カジュアルな雰囲気で、地元の伝統工芸品に触れてもらえる空間を目指したとのこと。
「能作 GALLERY」では、スタッフが常駐していない無人店舗となるのに伴い、商品の購入には、QRコードを経由したオンライン決済を導入します。
具体的なギフトシーンを想定して陳列している、店内の錫や真鍮の製品(商品)に添えられた、QRコードをスマートフォンのカメラなどで読み取ると、能作の公式オンラインショップに自動的にアクセス。そのままオンラインショップで購入ができるという流れになります。
有人での販売は、月に1-2回実施される「マリエとやま」のイベント開催日限定で行うとのこと。新商品の紹介や、錫を使ったワークショップも開催する予定です。
また、このイベント開催時には、能作本社に設置されて、見学者に好評を博しているという、能作オリジナルのガチャガチャも用意されます。(en)
〈能作 GALLERY〉
所在地:富山県富山市桜町1-1-61 マリエとやま1階(Google Map)
営業時間:10:00-20:00(営業時間、定休日は共に「マリエとやま」に準じる)
能作公式ウェブサイト・SNS
Web:http://www.nousaku.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/nousaku1916/
Instagram:https://www.instagram.com/nousaku_official/
参考#能作 新社屋ムービー(制作:旅する雑貨店 CRAFT STORE、2018/01/15公開)