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建築家が案件やタスクごとにタッグを組むことで設計事務所の自由な働き方を実現するプラットフォーム「architag(アーキタッグ)」

BUSINESS2021.11.29

建築家とつながるサービス「titel(タイテル)」の開発・運営などを行なっている、株式会社青山芸術(代表取締役 桂 竜馬)が、新たなプラットフォーム「architag(アーキタッグ)」を立ち上げ、サービスの提供を開始しています(2021年11月26日プレスリリース

「アーキタッグ」は、建築家同士が案件やタスクごとにタッグを組むことで、設計事務所の新しい働き方を実現することを目指す新しい仕組みです。

開発の背景
同社によれば、国内の登録建築士の数は110万人以上にのぼり、10万社近くの建築士事務所が存在しています(出典:国土交通省 建築士登録状況 / 2021年4月1日時点)。その一方で、事務所の起業・運営は、1人または数名というところが多く、実務経験のある人員の確保は慢性的な課題です。
建築設計はひとつの案件が長期で継続するうえ、その途中で、クライアント・建主側の資金計画やローンの状況が変わる、建主の希望や事業の目的が変わる、建築資材の調達が困難になる、といったリスクもあるため、設計事務所としての収益の見通しが立てにくく、正社員の確保が難しいという現状があります。
「アーキタッグ」は、この建築業界の課題解決に取り組む新しいシステムです。

サービスの概要
「アーキタッグ」では、プロポーザルに勝利するなど突発的な案件を抱えて人員を急募したい設計事務所と、案件に関わりたい建築家をつなげることで、双方の利益に結びつく働き方ができる仕組みを提供します。
仕事の依頼・受注の流れは、以下の通りです。

architag(アーキタッグ)

①人員を必要とする設計事務所が「アーキタッグ」に案件の「サポーター」を依頼する
②「アーキタッグ」が独自の建築家データベースから情報をスクリーニングし、最適な建築家を「サポーター候補」を紹介する

タッグの依頼形態は2パターンあり、使い分けることができます。1つは、「パース作成をサポートしてほしい」など成果物がはっきりしている「スポット型」。もう1つは、基本設計から案件を手伝ってほしい」といった「プロジェクト型」で、依頼者に売上が発生した際に予めとり決めた割合をサポーターとシェアする成功報酬型となっています。

従来は、大学の同窓生や知人の紹介などで成立していた設計事務所ないし建築家同士の「タッグ」を、全く面識のない建築家と協働させるという、これをプラットフォーム上で行う「アーキタッグ」では、事業として、安全かつ簡単な仕組みも構築しています。
資金や決済での不安要素は、エスクロー[*]を採用し、事前入金や納品後の振り込みを行います。双方の契約の際には、用途に応じた業務委託契約書のテンプレートも用意されています。
企画・運営者の青山芸術によれば、「アーキタッグ」には、業界における新たな取り組みが数多く盛り込まれ、特許出願も完了しているとのこと。
*.売主と買主の間に第三者が介入し、商品・物件の授受や決済までの取引を担保する仕組み

architag(アーキタッグ)

エスクローの仕組み

「アーキタッグ」の利用は登録制で、登録は無料。登録者は、案件の依頼・紹介といった基本サービスを無料で受けることができます。
「アーキタッグ」への登録に有資格などは必須ではなく、業務委託契約を結べる人なら誰でも可能です。登録時の審査もありません。建築設計が好きな人、複数の案件を掛け持ちしてフリーランスとして働きたい人、結婚・子育てなどによりいったんは現場を離れたが部分的な業務なら請け負える人など、建築士などの資格を取得したものの、現状やライフスタイル・ワークスタイルでその技能・才能を活かしきれていない人に対し、新たな就業の機会を創出し、自由な「働き方」を提示してその実現を支援します。

アーキタッグ側の収益は、サポーターが報酬を受け取る際に、その5%を利用手数料として取得します。現在はサービスのリリース・キャンペーン期間中で、利用手数料は無料です(2022年6月頃までの予定)
詳しくは「アーキタッグ」のウェブサイトを参照してください。

「アーキタッグ」Webサイト
https://architag.jp/flow

運営:株式会社青山芸術
https://aoyama-art.com

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