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住宅ブランド「yado」を谷尻 誠氏と林 哲平氏が立ち上げ

"泊まるように暮らす"を掲げ、ホテルコラボ、設計士向けデザインスクール、ライフスタイルメディアも展開する住宅ブランド

BUSINESS2023.01.12

yado(ヤド)株式会社が立ち上げた住宅ブランド「yado」がローンチ。建築家で起業家の谷尻 誠氏と、WEBメディア『LIFE LABEL』『Dolive』を主宰するの林 哲平氏によるもの。ファーストモデル「yado model #01」の発売を2月1日に予定している。
「yado」では、“泊まるように暮らす”をコンセプトに、住宅ブランドでありながら、ホテルとコラボレーションした住宅の開発や、オウンドメディア、設計士向けデザインスクールなどのサービスを多角的に展開する。”共創”をキーワードに、日本全国の工務店などを対象とした加盟者をパートナーとし、“泊まるように暮らす”心地よいライフスタイルを共につくりあげ、提案していく。

住宅ブランド「yado」イメージ

ファーストモデル「yado model #01」イメージ

住宅ブランド「yado」の特徴

“泊まるように暮らす” 心地よい暮らしの実現にとって、住宅デザインはほんのきっかけに過ぎない——これを前提とする「yado」では、従来の住宅ブランドの枠にとらわれない事業展開で、デザイン力、設計力、PR力強化につながるソリューションを、パートナー(日本全国の工務店などを対象とした加盟者)に提供することで、”泊まるように暮らす”という新しいライフスタイルを、日本全国のパートナーと共創していくとのこと(2月1日よりパートナーを募集、随時で受付を開始。詳細・問い合わせはyadoまで)。

特徴1:住宅ブランド×ホテル
予約が取れないプライベートヴィラとのコラボモデルなど、ホテルの心地良さを個人住宅で実現

「yado」では「ホテル」というくつろぎ、高揚感、時間の流れが設計し尽くされた空間から、素材の使い方や設計手法、デザイン力など確かなロジックを分析し、住宅商品を開発します。日本全国のホテルをパートナーとして迎えながら、憧れのホテルに“暮らす”という新たな価値を共創します。
GOOD DESIGN AWARDの受賞実績もあるプライベートヴィラとコラボレーションした住宅モデルのリリースを予定しているとのこと。

特徴2:住宅ブランド×スクール
設計士に向けたデザイン&ビジネススクールを、2023年春に開講予定。

「同じ志の仲間が全国各地で住宅をつくっていくことで、日本の街並みが変わる」——谷尻氏のそんな想いから、設計士やデザイナー、学生らが、設計力やマーケティングに必要な思考を学ぶスクールを立ち上げます。
住宅・建築業界に携わる実務者の技術力やモチベーションの向上はもちろん、「yado」の考え方や指針を共有することでパートナーシップを高めていくことも目的としています。この“場づくり”は広く継続的に行っていくとのこと。

特徴3:住宅ブランド×メディア
オウンドメディアを通じた継続的な情報発信で“泊まるように暮らす”ライフスタイルへの共感を醸成

オウンドメディア『yado magazine』を公式サイト内にて発行。“泊まるように暮らす”ライフスタイルを体現するホテル、人、ライフスタ イルブランドにフォーカスした情報を随時配信します。
「yado」が提案するライフスタイルに共感する生活者を集め、継続的な接点を持つことで、将来的な顧客層(住宅購入者)を育て、住宅購入後の暮らしづくりもサポートしていく考えです。

住宅ブランド「yado」オウンドメディア

住宅ブランド「yado」オウンドメディア https://www.yadohouse.jp/magazine/

ファーストモデル「yado model #01」を2月1日発売!

「yado」独自の設計ルールを踏襲した、「yado」のファーストモデルとなる「yado model #01」を2月1日にリリース(パートナーエリアにて、一般販売を開始)。
この住宅モデルでは、新しい和洋折衷を提案するデザイン性だけでなく、収納を集約し、余計なノイズを取り払うといった居住性も備え、“泊まるように暮らす”を体現しています。
加えて、オリジナルのサウナユニットのほか、納屋、造作家具などのオプションも各種用意。暮らしに新鮮な”喜びの瞬間”を与えてくれるプランを充実させていく計画とのこと。

住宅ブランド「yado」イメージ

風景を切り取るようにデザインされた窓。扉を開けると、大きな土間とリビングがひとつづきに

住宅ブランド「yado」イメージ

光の移ろいを感じる採光、美しいものを飾りたくなるようなふとした隙間は、家の中に数々の風景を生み出す

新しい住宅ブランド「yado」のスタイルに寄せられた共感の声

佐藤可士和氏(クリエイティブディレクター)
「心地よい非日常。僕自身いわゆる生活感のない、住宅らしくない家に住みたいといつも思っています。「泊まるように暮 らす」、まさに求めるのはそういうことでした。心地よい刺激で空間を楽しみながら暮らす。エネルギーとインスピレー ションを与えてくれる家を楽しみにしています。」

野尻佳孝氏(テイクアンドギヴ・ニーズ代表取締役会⻑、TRUNK代表取締役社⻑)
「普通の”泊まる(ホテル)”は、私を満足させない。それは普段、高品質な建築、内装、設備で機能性が高く、自分好みのデザイン空間の家や別荘があるから。一般的な”泊まる”を超える、”暮らす”が欲しい。」

村上 萌氏(ガルテン代表取締役、NEXTWEEKEND代表)
「私の毎日は”せっかくなら”の積み重ね。住む場所も暮らし方も“テーマ”を設けて楽しんできた。そんな風に暮らしに テーマを置くことは難しく見えるかもしれないけれど、旅と捉えれば容易になる。”泊まるように暮らす”という新しい考えは、日常にテーマを取り入れ、自分と暮らしをマッチさせていく、一つのキッカケになるのではないだろうか。」

大橋トリオ氏(音楽家)
「僕にとっての暮らしの僕にとっての暮らしの豊かさは、”照明”にこだわること。幼心に“よくある蛍光灯”が好きで はなくて、学生の頃は廃材を使い自分で部屋の照明をつくっていた。音楽をやっていなかったらきっと、照明デザイナーになっていたと思う。暮らしをより豊かにする照明を、『yado』と一緒につくってみたい。」

住宅ブランド「yado」賛同する人々の顔ぶれ

※そのほか、全てのコメントは、公式サイトに収録
https://www.yadohouse.jp/about


「yado」発足の背景

ライフスタイルを取り巻く環境は、この10年間でパラダイムシフトを起こしてきました。都心に捉われない暮らし方や、住宅をシェアするという考え方の定着など、人々のライフスタイルの多様化により、暮らしや住宅の形が大きく変化しています。そんな中、これからの住宅のアイデアソースを何から受けていくのか。従来の考え方とは異なる新しい発想が、いま必要とされています。

一方、宿にフォーカスすると、2020年頃からトレンドとなった「ライフスタイルホテル」にはじまり、「ステイケーション」や「ホカンス」などの新しい言葉も定着しています。ラグジュアリーな一棟貸しの貸別荘やヴィラなど、ホテル並みの質の高い施設とサービスを利用しながら“暮らし”ができる宿泊施設が人気を集めているのです。

“食べる、寝る、入浴する” 。

家と宿には同じ行為があるのに、人々が宿に惹かれ、そこに豊かさを感じるのはなぜなのか。私たちはそんな1つの問いから、より豊かな暮らしを非日常ではなく日常で、住宅という形で実現していくため、「yado」というブランドを発足しました。

私たちは、今までにない住宅ブランドとして「yado」オリジナルモデルの展開だけでなく、ホテルとの共創モデルの開発、デザイン&ビジネススクールの開催、オウンドメディアでの情報発信など、多角的な展開で、住宅の価値の再 定義に挑戦していきます。


「日本の街並みを美しく。」創業者の思い

建築家・起業家の谷尻 誠と、住宅ブランド『LIFE LABEL』『Dolive』を主宰する林 哲平。両者はこれまで、1点ものの建築と、量産型の住宅ブランドという異なる市場で、共に業界の枠組みにとらわれず事業展開を行ってきました。
そんな2人に共通するのが「日本の街並みをより美しくしたい」という思いです。
私たちは、これまでの市場の枠組みを超え、全国のパートナーと今までにない住宅ブランドのスタイルを共創していくことで、日本の街並みを美しくしていくことに挑戦していきます。

住宅ブランド「yado」創業者 近影

住宅ブランド「yado」創業者の2人(左:林 哲平氏、右:谷尻 誠氏)

創業者コメント&プロフィール

谷尻 誠氏(Founder / CCO)コメント
「正直に言えば、以前はメーカー住宅より建築家に頼んだ方が良いと伝えていた時期もあった。でも本当にやりたいことは、素敵な生活を建築家として届けることにあると思っています。
より豊かな住まいを、より多くの人たちに届けるために、僕たちは『yado』を立ち上げました。 競争ではなく、共創の時代。建物に関わる日本全国のパートナーとより良い空間を提案していきます。

谷尻誠 近影

プロフィール
2000年に建築設計事務所・SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)を設立。国内外で多数のインテリア・住宅・複合施設プロジェクトを手がける。
穴吹デザイン専門学校特任講師、広島女学院大学客員教授、大阪芸術大学准教授を務め、新しい考え方や関係性の発見をテーマに建築の可能性を提案し続けている。
昨今ではさまざま事業を立ち上げる起業家としても活躍。事務所内に所員以外も利用が可能な社員食堂「社食堂」を開業。そのほか、ネイチャーディベロップメント「DAICHI」や「絶景不動産」「tecture」など法人も複数設立・経営する。
主な著書に、エクスナレッジ刊行の『職業=谷尻 誠』『CHANGE-未来を変える、これからの働き方-』などがある。


林 哲平氏(Founder / CMO)コメント
「ハウスデザインのソースをどこから受けるのか。
泊まるように暮らす、旅するように生活をする。これが最後の切り札になると感じています。
日本中の方々のリファレンスになれるよう、この業界を、いまの時代を、駆け抜けていきます。」

林哲平 近影

プロフィール
広告、出版系の企業にて映画・ファッション業界をはじめ、さまざまな企業の広告・プロモーションに携わった後、2010年にベツダイ入社。グッドデザイン受賞住宅「ZERO-CUBE」のブランディングを進めながら、新築規格住宅のフランチャイズ『LIFE LABEL』、住宅エンターテインメントメディア『Dolive』の2つのネットワークの主宰者として、両ブランドの商品開発から広告・マーケティングまでを手掛ける。
2020年4月には、建築家の谷尻 誠、BEAMSの土井地博とともに、起業家、クリエイター、アーティストなどが所属するプロダクション「株式会社社外取締役」を設立。オンラインサロンの運営や、さまざまな企業や商品のプロデュースも仕掛ける。


会社概要

会社名:yado株式会社
設立:2022年10月20日
代表者:谷尻 誠、林 哲平
所在地:東京都渋谷区鉢山町1-7

「yado」公式サイト兼オウンドメディア
yadohouse.jp

「yado」公式Instagram
https://www.instagram.com/yado_house/

オウンドメディア『yado magazine』
https://www.yadohouse.jp/magazine/

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社外取締役 発足ニュース(2020年)

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