2021年5月1日初掲
5月8日メイキング動画シェア、プロジェクトチーム情報追記
広島県竹原市に拠点に委託醸造による自社ワインの小売販売を行っている瀬戸内醸造所が、自社施設として、「SETOUCHIを旅する」と銘打ったワイナリーを併設したレストラン〈瀬戸内醸造所 mio〉を、同県三原市に4月26日にオープンしました。
立地は、三原市須波西の造船所跡地で、瀬戸内海屈指の多島美と言われる三原瀬戸を眼前に望みます。
海に向かって開かれたガーデンは「多島をめぐる」をコンセプトに、造船所跡地の荒々しさを表現するため、整備にはあえて手をかけすぎず、自然に育つ植生によって経年で楽しめる庭に。敷石を渡し、造船所のクレーン跡をはじめとしたガーデン内を回遊できるようにも計画されています(ランドスケープデザイン:石川洋一郎氏 / TREEFORTE)。
建物の設計は、建築家の菅原大輔氏が代表を務めるSUGAWARADAISUKE建築事務所が担当。「物語る風景」をコンセプトに掲げ、垂木が連続する特徴的な屋根などで構成され、建物が存在することによって、風景を切り取り、その美しさが際立つように考えられています。
外壁には、瀬戸内の島嶼部などで使われる焼杉を使い、棟内は「海と山をつなぐワイナリー」として、水面のきらめきの反射と山の光を内部に取り込みます。
レストラン内に置かれている家具は、地元の三原市久井町で、手仕事にこだわった家具づくりを兄弟で営んでいるサクラサクが造作。瀬戸内の昼と夜を表現した色味と、シンプルななかにも使いやすさとデザイン性が両立するようにデザインされています。
レストランで提供される、前菜(八寸)が盛られた檜の器も同社が造作したものです。
レストランはランチ、アフタヌーンティーともに予約がベター。今後は、ガーデンの飲食スペースでの軽食やバーベキューなどのメニューも順次提供される予定とのことです。(en)
# Setojo-瀬戸内醸造所-YouTube公式チャンネル「瀬戸内醸造所 三原須波西レストラン併設ワイナリーができるまで」(2021/05/03)
出演:菅原大輔(建築家 / SUGAWARADAISUKE建築事務所)、木住野彰悟(グラフィックデザイナー / 6D)、植原健司(家具職人 / SAKURASAKU)、細井 剛(オーツーアシスト代表取締役社長)、外山和己(メインシェフ / 瀬戸内醸造所レストランmio)、太田祐也(瀬戸内醸造所代表取締役)
TREEFORTE
https://treeforte.com/
SUGAWARADAISUKE建築事務所
http://sugawaradaisuke.com/profile/
サクラサク
https://www.sakurasakunow.jp/
オーツーアシスト
https://otwoassist.jp/
所在地:広島県三原市須波西1-5-26(Google Map)
メニュー構成(予約優先):
ランチコース(11:30-13:00、13:15-14:45の二部制、5月20日以降の平日は12:00-14:00)
basic / 4,400円(税込):前菜盛り合わせ(八寸)、温菜、麺、デザート、コーヒーまたは紅茶
basic+main / 5,500円(税込):前菜盛り合わせ(八寸)、温菜、メイン、麺、デザート、コーヒーまたは紅茶
アフタヌーンティー(15:00-17:00)3,850円(税込)/ 菓子種類程度、コーヒー・紅茶・緑茶から3杯飲み替え可能
開業日:2021年4月26日(月)
瀬戸内醸造所公式ウェブサイト
https://setouchijozojo.jp/