CULTURE

パノラマティクスが企画・監修した横須賀市の平和モニュメント「THE AXIS OF PEACE」

CULTURE2021.08.15

パノラマティクス企画・監修、横須賀市の平和モニュメント「THE AXIS OF PEACE」

横須賀市の平和中央公園に設置された”平和モニュメント”が先ごろリニューアルしました。プロジェクトの企画・監修を、齋藤精一氏が主宰するパラノマティクス(Panoramatiks)[*]が手がけています。

齋藤精一 近影

齋藤精一(さいとう せいいち)
株式会社アブストラクトエンジン 代表取締役
パノラマティクス 主宰

平和モニュメント「THE AXIS OF PEACE」リニューアル
プロジェクトメンバー

企画・監修:パノラマティクス[*]
*2020年ライゾマティクス(Rhizomatiks)の組織変更、新会社アブストラクトエンジン立ち上げに伴う名称変更
デザイン・施工:博展
デザイナー:高橋 匠
プロデューサー:高橋広樹、河野俊太郎
施工管理者:渡邉芳博

同公園は、”平和を願う公園”として1970年に開設。1992年に平和のシンボルとして、横須賀出身の彫刻家・最上壽之氏(1936-)が制作したモニュメント〈ヘイワ オーキク ナーレ〉が設置されましたが、老朽化により、昨年撤去されています。


#博展 YouTube公式チャンネル「平和の軸|THE AXIS OF PEACE 202107」(2021/07/14)

新しくデザインされた平和モニュメントは、高さ2メートル、直径10メートルの円形。「平和の軸」をテーマに、円というかたちが持つ「無限、永遠」を表現しているとともに、見晴らしの良いこの高台にはかつて日本海軍の砲台が設置されていたという”土地の記憶”をとどめたデザインになっています。今回のリニュアールにあたり、プロジェクトチームがリサーチした砲台跡の土台の直径と、モニュメントの直径は同じサイズで設定されているとのこと。

また、公園から発掘された赤煉瓦に、横須賀でつくられたことを示す「桜の紋」が入っていたことにも着目し、円形モニュメントをぐるりと囲む建材には、3Dスキャンとプリンターを駆使して忠実に再現された「桜の紋」が表面に型押しされています。

ステンレス製の屋根や無数に開いた小さな孔(円)は、大きさ・形状は一様ではなく、横須賀市民がフリーハンドで手で描いたものを1つ1つスキャンしてリサイズ。レーザーカットでパンチングしたもの。小さな円形は柱の表面も装飾しています。
この円のパターンは、高台に吹く風を頼りにランダムに配置(博展 YouTubeチャンネルで公開中のメイキング動画より)。日中は、陽の光を受けて小さな水玉模様を地表に落とします。

横須賀市平和中央公園 平和モニュメント「THE AXIS OF PEACE」

夜間「平和の光」照射

モニュメントの中心部の円柱内部には、計6基のライトが仕込まれています。夜間は上空に向かって「平和の光」を照射。平和への決意を示すかのようにまっすぐ天へと伸びるこの「平和の光」が、ステンレスの屋根に開けられた無数の孔から洩れ、空間は昼と夜とで違った表情をみせます。

また、モニュメント中心部の構造物には、世界12か国語で「平和」を意味する言葉が刻まれており、夜間のライトアップによって浮かび上がり、訪れた人々の足元を照らします。

横須賀市平和中央公園 平和モニュメント「THE AXIS OF PEACE」

夜間に浮かび上がる世界12カ国語の「平和」の文字

新モニュメント「THE AXIS OF PEACE」は、体験型のデザインであると同時に、災害時や停電が起きた際には、灯台(光台)としての役割も担います。(en)

平和モニュメント「THE AXIS OF PEACE」概要
点灯式実施:2021年4月19日
所在地:神奈川県横須賀市深田台19 平和中央公園内
夜間点灯日時
上部(上空照射)点灯日:毎月1日、8月6日、8月9日、8月15日、2月15日
※点灯時間は4月~9月は日没から21時、10月~3月は日没から20時(日没:各点灯日の関東日没時間)
下部(文字演出):連日点灯
※点灯時間は4月~9月は日没から21時、10月~3月は日没から20時(日没:各月1日の関東日没時間)

プロジェクト詳細(博展運営メディア「TEX(Think EXperience)」内)
https://www.think-experience.com/post/tex_the_axis_of_peace

横須賀市公式Webサイト「平和中央公園」ページ
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0535/g_info/l100050651.html

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