現在開催中のドバイ万博2020(Expo 2020 Dubai)。今回も、万博のテーマや各国の最先端の技術や思想を反映したパビリオンが数多くつくられました。
何百を超えるパビリオンの中から、『TECTURE MAG』ではテーマ性や形態のインパクトをもとに11のパビリオンを厳選。
今回は、Terra – サステナビリティパビリオン / グリムショウ・アーキテクツ を紹介します。
【概要】
ドバイ万博2020のサブテーマの1つ「サステナビリティ」エリアのスペシャルパビリオン。
社会が未来の持続可能な生活のための知的な戦略に目を向ける中で、建築の創意工夫と可能性を示すことを目的としています。
【注目ポイント】
・光合成のような複雑な自然のプロセスからインスピレーションを得たデザイン
・エネルギーを自給するため、直径15〜18mの「E-tree」を19本設置
・太陽電池をガラスパネルに埋め込むことで、太陽エネルギーを利用すると同時に、来場者に日陰と採光を提供
・中水のリサイクルシステムを含む革新的な灌漑技術により、景観における水の使用量を75%削減することを目指す
・サステナブル建築の最高基準であるLEEDプラチナ認証を取得
・万博期間後は科学博物館に姿を変え、持続可能な方法などを探求する
「Terra – The Sustainability Pavilion Expo 2020 Dubai」Grimshaw Architects公式ウェブサイト
https://grimshaw.global/projects/dubai-expo-2020-sustainability-pavilion/