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メキシコの歴史地区に溶け込むブティックホテル〈ライバ・プラザ・ホテル〉設計:RA!

メキシコの歴史地区に溶け込むブティックホテル

伝統的な色彩とスタッコを纏う〈ライバ・プラザ・ホテル〉

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〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

メキシコのサン・ホセ・デル・カボの歴史的中心部に位置する〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza Hotel)〉は、建築スタジオRA!が設計を手掛けたブティックホテルです。

まちの歩行者空間の「延長」として機能する開放的な空間構成を最大の特徴とし、建物をセットバックさせることで都市に新たな公共空間をもたらしながら、地域の文脈に深く根ざした親密なホスピタリティ体験を提供しています。

注目ポイント

  • まちとシームレスにつながる境界のデザイン
  • 環境と空間を調停する「垂直の中央中庭」
  • 歴史的文脈に応答するスケールと織り込まれた壁システム
  • 文化的アイデンティティを昇華させた意匠と物質性

(以下、RA!から提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

都市の歩行者空間に溶け込むブティックホテル

〈ライバ・プラザ・ホテル〉は、サン・ホセ・デル・カボの歴史的中心部に位置するブティックホテルである。

RA!が設計し、グループ・ライバ(Grupo Laiva)が開発を手掛けたこのプロジェクトは、まちの歩行者空間に溶け込む都市的な作品として構想されており、公共空間を提供すると同時に、周辺環境と密接に結びついた親密なホスピタリティ体験を提供する。

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

歴史地区のパブリックな性質を反映した構成

建物は、1階に多目的スペース、2つの階に客室、そして都市の景観を望むアメニティを備えたルーフガーデンで構成されている。そのレイアウトは、歴史地区の歩行者優先かつ公共的な性質に加え、文化的アイデンティティの表現としての色彩の活用にも応えている。

通りから後退して配置された建物は、公共のアトリウムを形成し、日陰、通風、そして外部と内部の間の移行を生み出す一連の空間を創出している。

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

通りの延長として機能する開放的なエントランス

エントランスは開放的な境界として構想されており、日陰の通路が公共空間と内部空間の関係を仲介している。このプロジェクトは、孤立したオブジェクトとして機能するのではなく、通りの延長として機能し、都市の流れをその空間構成に取り入れている。

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

光と風をもたらす垂直の中央中庭

内部では、建物は垂直の中央中庭を中心に構成されており、これが動線を整理し、自然光を取り入れ、通風を促進している。この中庭は、気候と空間の両方を調整する役割を果たし、穏やかで光の加減が制御された雰囲気を生み出している。階段は円形の開口部を通じて中庭と視覚的に結びつき、内部と外部の連続性を強化している。

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

地域の文化的文脈に根ざした形態と物質性

形態的に〈ライバ・プラザ・ホテル〉は、連なるパティオやテラスを生み出す、織り込まれた壁システムによって定義される。そのボリュームは、歴史的中心部のスケールに配慮して段階的に後退しており、その要素のリズミカルな反復は、サンホセの街角至る所で見られる切り紙の旗を想起させる。

色彩と手作業によるスタッコの使用は、繊細で時代を超越した物質性を導入し、その都市的・文化的文脈に深く根ざした、もてなしの精神に満ちた建築を確立している。

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

©︎ OSCAR HERNANDEZ

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Model

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Ground Floor Plan

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

2F Plan

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

3F Plan

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

4F Plan

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Roof Plan

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Elevation

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Section

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Section

〈ライバ・プラザ・ホテル(Laiva Plaza)〉RA!

Detail

以下、RA!のリリース(英文)です。

Laiva Plaza is a boutique hotel located in the historic center of San José del Cabo. Designed by RA! and promoted by Grupo Laiva, the project is conceived as an urban piece integrated into the pedestrian fabric of the city, contributing public space while offering an intimate hospitality experience closely connected to its immediate surroundings.
The building is organized with mixed-use spaces on the ground floor, two levels of guest rooms, and a roofgarden with amenities oriented toward views of the urban context. Its layout responds to the walkable and public nature of the historic center, as well as to the use of color as an expression of cultural identity. Set back from the street, the building frees a public atrium that creates a sequence of shade, ventilation, and transition between the exterior and the interior.
The entrance is conceived as an open threshold, where a shaded passage mediates the relationship between public space and the interior. Rather than functioning as an isolated object, the project operates as an extension of the street, incorporating urban flow into its spatial organization.
Internally, the building is structured around a vertical central courtyard that organizes circulation, introduces natural light, and promotes cross ventilation. This void acts as both a climatic and spatial regulator, creating an atmosphere of calm and controlled luminosity. Staircases visually engage with the courtyard through circular openings, reinforcing continuity between interior and exterior.
Formally, Laiva is defined by a system of interwoven walls that generate connected patios and terraces. The volume steps back progressively to respect the scale of the historic center, while the rhythmic repetition of its elements reminds us of the cut paper flags, found throughout the streets of San José. The use of color and handcrafted stucco introduces a sensitive, timeless materiality, consolidating an architecture of hospitality deeply rooted in its urban and cultural context.

 

RA! 公式サイト
https://raarq.com

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