昨年2月にグラフィック社から刊行された書籍『建築断面 矩計図集』に続くシリーズ第2弾、『建築断面 階段図集』が6月に同社より刊行されます。前回に引き続き、広げると横幅800mm以上になる迫力の観音開き2セットも収録しているとのこと。
書籍概要
メッセージ
本書は建築家13組による矩計論とともにそれぞれ1プロジェクトを丁寧に解説した、階段図集である。階段図は身体やその動きと深く関係した寸法把握が不可欠で少々の知識では描けるものでないが、これから建築を志す人たちにぜひ手元に置いてほしい図集である。
平田晃久
「階段とは、ぎりぎりの地点にまで遡ったところに現れる、建築的なるものの原初である。」前田圭介
「蹴上と踏面の反復によって一定のリズムを生む。そのリズムは空間との共鳴へと変わる。」内藤 廣
「誘われているような階段、いつかそんな階段をつくってみたい。」

『建築断面 階段図集』より、〈とらや 赤坂店〉 中面画像提供:グラフィック社

『建築断面 階段図集』より、〈千光寺頂上展望台PEAK〉 中面画像提供:グラフィック社
目次
内藤 廣〈とらや 赤坂店〉
低さゆえに実現できた空間の豊かさ
やわらかく温かみのある階段
誘われているような階段、いつかそんな階段をつくってみたい −ノイフェルトとマイレア邸青木 淳+品川雅俊〈千光寺頂上展望台PEAK〉
風景を線で捉える
坂と未分化の階段
階をつなぐだけでなく、切り離し、浮かべる −聴秋閣古谷誠章〈氷見市芸術文化館〉
人々が集い、人々を守る地形
多様な視点を生み出す
空間をかたちづくる階段 −マラパルテ邸と日生劇場赤松佳珠子+大村真也〈共愛学園前橋国際大学5号館〉
人と人、地域とキャンパス、世界をつなぐ地(知)の拠点
ささやきときっかけの地形平田晃久〈太田市美術館・図書館〉
宙吊りの螺旋
階段は建築の原初である
これは恐るべき階段である −ラウレンツィアーナ図書館前室中村拓志〈リボンチャペル〉
結び合いの建築
階段が導く新しい儀礼武井 誠+鍋島千恵〈銀座夏野Rblg〉
立体的な庇地を生み出す二重らせん階段
建築と敷地の新旧の価値をつなぐ階段室
計算し尽くされた佇まい −ブラジル外務省畑 友洋〈五色山の家〉
空間を超えて広がりのある佇まい
多層的な役割を担う場として
2つの異世界を取り結ぶ階段 −カーサ デビドロ川原田康子+比嘉武彦〈武蔵野プレイス〉
48のルームがつくり出すグルーブ、そして公共性
データベースとポシェ
洞窟・階段・ポシェ −マラパルテ邸前田圭介〈こどもえんつくし–ダイニングホール棟 foresta カランころ〉
小さなまちのようなこども園/領域が変化する森のような居場所
身体と共鳴する階段
身体をひらく名作の階段 −カンポ広場とアアルト大学図書館安原 幹+日野雅司+栃澤麻利〈守口市立図書館〉
既存公共建築を解きほぐす
建築・都市と身体をつなぐ階段山﨑健太郎〈広場と書庫〉
里山に建つ知と芸術の収蔵庫
物として階段、経験として階段
人の営みを受け入れ続けてきた時間の厚み −日土小学校とスパイラル、インドのガート森 清敏+川村奈津子〈等々力の家〉
都市の隙間
記憶の景色を紡ぐ階段

『建築断面 階段図集』より、〈共愛学園前橋国際大学5号館〉 中面画像提供:グラフィック社

『建築断面 階段図集』より、〈リボンチャペル〉 中面画像提供:グラフィック社

『建築断面 階段図集』より、〈守口市立図書館〉 中面画像提供:グラフィック社

『建築断面 階段図集』より、〈広場と書庫〉 中面画像提供:グラフィック社
著者:内藤 廣 / 青木 淳+品川雅俊 / 古谷誠章 / 赤松佳珠子+大村真也 / 平田晃久 / 中村拓志 / 武井 誠+鍋島千恵 / 畑 友洋 / 川原田康子+比嘉武彦 / 前田圭介 / 安原 幹+日野雅司+栃澤麻利 / 山﨑健太郎+村田翔太郎 / 森 清敏+川村奈津子
判型:A4判(297×214mm)
仕様:オープンバック製、観音ページ2セット有、4C1C刷
総頁数:136ページ
定価(税込):3,850円(本体3,500円+税)
ISBN:978-4-7661-4181-8 C0052
版元:グラフィック社
刊行:2026年6月

グラフィック社『建築断面 階段図集』表紙(帯付き)