フランク・ゲーリーによるアブダビの新たな舞台芸術施設〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉が着工 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
フランク・ゲーリーによるアブダビの新たな舞台芸術施設〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉が着工

フランク・ゲーリーによるアブダビの新たな舞台芸術施設〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉が着工

CULTURE

故フランク・ゲーリー(Frank Gehry)がアラブ首長国連邦・アブダビのサディヤット島に手掛けた新たな舞台芸術施設〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉の建設が開始されました。

バレエからオペラまで幅広い公演の拠点となる本館は、2030年に開館予定となっています。

注目ポイント

  • ゲーリー建築の真骨頂である有機的なフォルム
  • 創作プロセスをまちへ可視化する透明なファサード
  • 多様な公演スケールに対応する柔軟な空間構成
  • 芸術的表現に対するアブダビの投資を体現する建築

(以下、アブダビ文化観光局から提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉フランク・ゲーリー(Frank Gehry)

アブダビ文化観光局

2026年6月25日、アブダビ文化観光局は、サディヤット島に建設されるランドマーク的な施設〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ(芸術の館)〉の工事が開始されたことを発表した。

同施設は、2030年の開館時には、この地域で最も技術的に先進的な舞台芸術会場の1つとなる予定である。文化インフラへの大規模な投資を象徴するこの施設は、芸術的卓越性、国際的な連携、文化交流のための世界クラスのプラットフォームを創出するというアブダビのビジョンを体現している。

文化、創造性、知識への継続的な投資を通じて、アブダビは、地元の観客と世界をリードするアーティストや機関をつなぐ活気ある文化エコシステムを構築するとともに、文化のグローバルな中心地としての地位を確固たるものにしている。

文化エコシステムの未来に向けた「意図的な投資」

「〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉は、芸術的表現に対する私たちの長期的な投資を体現するものであり、文化発展に向けた包括的なアプローチを反映している。このアプローチは、私たちの価値観に根ざし、人々によって形作られ、世界に向けて開かれたものである。これは、私たちの文化エコシステムの未来に向けた意図的な投資であり、その野心の大きさは明らかである」

「〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉は、最高水準の国際的なパフォーマンスの恒久的な拠点となり、UAE、中東地域、そして世界中から一流のアーティスト、団体、創造的な才能を集結させるだろう。アーティスト・イン・レジデンス、国際的なパートナーシップ、世界クラスの公演を通じて、文化交流の機会を拡大し、次世代のクリエイターたちにインスピレーションを与え、創造性、交流、芸術的卓越性におけるグローバルな中心地としてのアブダビの地位をさらに強化していくのである」

アブダビ文化観光局 会長
モハメド・ハリファ・アル・ムバラク(Mohamed Khalifa Al Mubarak)

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉フランク・ゲーリー(Frank Gehry)

アブダビ文化観光局

地域最大級となる舞台芸術の拠点

サディヤット文化地区に近いサディヤット島に開設される〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉は、この地域最大級かつ技術的に最も先進的な舞台芸術専用施設の1つとなる予定である。高い適応性を備えたこの複合施設は、オペラ、バレエ、演劇、その他の最高水準の国際的なライブパフォーマンスの恒久的な拠点となり、この地域および世界中から、さまざまな芸術分野で活躍する著名なアーティストや新進気鋭の才能を一堂に集める。観客は、親密な雰囲気の公演から大規模な公演まで、さまざまな規模の芸術体験を楽しむことができる。

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉では、365日昼夜を問わず、イベント、公演、アクティビティが開催される。施設内には以下のスペースが含まれており、各スペースを合わせると収容人数は6,000名以上に達する。

  • 2,000席以上の多目的公演ホール
  • 3,500席の野外円形劇場
  • 400席のスタジオシアター
  • 250席のジャズ会場

この新しい舞台芸術施設は、長期のアーティスト・イン・レジデンス、ツアー提携、世界をリードする舞台芸術団体との共同制作のためのプラットフォームとしても構想されている。アブダビに著名なアーティストやアンサンブルを招きつつ、地域の若手アーティストや新進気鋭の才能が彼らと共に舞台に立つ新たな機会を創出していく。

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉フランク・ゲーリー(Frank Gehry)

アブダビ文化観光局

アブダビの文化景観を広げる巨匠フランク・ゲーリーの設計

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉は、アブダビ文化観光局の委託により、世界的に著名な建築家の1人であり、建設予定の〈グッゲンハイム・アブダビ〉の設計も手掛けた故フランク・ゲーリー氏によって設計された。

この施設は、音楽とパフォーマンスを体現する建築として構想されており、敷地の中央部に波打つように広がる、布のような外観が特徴である。透明なファサードは、創作のプロセスを一般の人々にも開くものであり、開放性、参加、文化交流に対するアブダビの取り組みを反映している。こうしたフランク・ゲーリー氏による建築は、建築の卓越性に対するアブダビの取り組みと、首長国の文化的志向を反映し、人々にインスピレーションを与える卓越したデザインへの投資という戦略的決定を示している。

文化都市としての歩みと、社会経済への波及効果

アブダビではこれまでにも、ユネスコの「音楽の創造都市」への指定、毎年開催されるアブダビ・フェスティバル、〈バークリー・アブダビ舞台芸術教育センター〉や〈ベイト・アル・ウード音楽アカデミー〉の開設、2025年国際ジャズ・デーの開催地としての役割をはじめ、その他のフェスティバルやコンサートなど、舞台芸術が長年にわたり発展してきた。

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉の発表は、持続可能な開発の手段として文化への投資に注力する同首長国の姿勢を反映している。文化的意義にとどまらず、この機関は、雇用創出、地域のスキルや人材の育成、文化観光の誘致、アブダビの長期的な成長の原動力としてのクリエイティブ経済の強化を通じて、地域社会および社会経済に永続的な利益をもたらすことが期待されている。

〈ダル・アル・フヌーン・アブダビ〉フランク・ゲーリー(Frank Gehry)

アブダビ文化観光局

アブダビ文化観光局について

アブダビ文化観光局は、アブダビの文化、観光、クリエイティブ分野の持続可能な成長を促進し、経済の発展を促すとともに、グローバルな目標の達成に貢献している。そのためにアブダビ文化観光局は、世界中から人が訪れる目的地としての認知を決定づける組織とのパートナーシップにより、首長国のポテンシャルに関する共通のビジョンを中心に、活動や投資を調整し、革新的なソリューションを提供し、最高のツール、政策やシステムを用いて文化・観光業界の支援をしている。アブダビ文化観光局のビジョンは、首長国の人々、歴史、風景によって定義されている。アブダビ文化観光局は、伝統的なホスピタリティ、先駆的な取り組み、創造的な思考で知られているアブダビが本格的で革新的で、他に類を見ない体験ができる場所としての認知を高めるために活動している。

アブダビ文化観光局およびデスティネーション詳細

https://dct.gov.ae/en/default.aspx
https://visitabudhabi.ae/en
https://abudhabiculture.ae/en

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