イタリアを代表するデザイナーの1人、アントニオ・チッテリオ(Antonio Citterio)の展覧会が、東京・九段南のイタリア文化会館にて3月25日(木)まで開催されています。
アントニオ・チッテリオ氏は1950年にメーダ(ロンバルディア州)生まれ。1972年に自身のスタジオを設立した後、1975年に建築学を専攻していたミラノ工科大学を卒業。1987年から1996年にかけてはテリー・ドーンとともにヨーロッパと日本でさまざまな建築物を手がけています。
2000年にパトリシア・ヴィエルとともにスタジオを設立(現称:Antonio Citterio Patricia Viel)。Ansorg、Arclinea、Axor-Hansgrohe、B&B Italia、FLEXFORM、FLOS、HERMÈS、Iittala、Kartell、Maxalto、Olivari、Sanitec (Geberit Group)、Technogym、TVS、Vitraなど、イタリア内外の企業・ブランドとの協働も多数あります。
1987年と1994年にはコンパッソ・ドーロ賞を受賞。2006年から2016年までメンドリシオ建築アカデミーで教鞭を執り、2008年にはRoyal Society for Arts、Manufactures&Commerceより、Royal Designer for Industryの称号を授与されています。さらに2017年には、イタリア料理の伝統を現代に伝えるガストロノミー文化センター、カーザ・アルトゥージより賞を授与されています。
注目のプロジェクトとしては、イタリア合理主義建築をリノベーションし、2022年開業予定の〈ブルガリ ホテル ローマ〉の改修設計とインテリアデザインの両方を手がけます。
本展は、イタリア外務・国際協力省が毎年推進しているプロジェクト「イタリアン・デザイン・デー」に先駆けた開催で、これまでのチッテリオ氏の創作活動のなかで、実用性と美しさを兼ね備え、イタリア内外で高く評価されてきたプロダクトデザインと、家具やインテリアデザインの仕事に焦点をあて、ソファーや照明、トレッドミル、ファニチャーフィットネスマシンなど12点が展示されます。
また、本展の関連イベントとして、イタリアと日本をオンラインで結び、チッテリオ氏と、プロダクトデザイナー喜多俊之氏によるトークも開催されます(モデレーター:桐山登士樹氏 / デザインディレクター)。
当日は日伊逐次通訳付。聴講はイタリア文化会館ホームページより申し込みが必要(参加費無料)。
会期:2021年3月15日(月)~25日(木)※会期中無休
開館時間:11:00-18:00(日曜のみ11:00-15:00)
会場:イタリア文化会館 エキジビションホール(東京都千代田区九段南2-1-30)
入場料:無料
※マスクの着用や入場者の人数制限など、新型コロナウイルス感染症予防対策を実施
主催:イタリア大使館、イタリア文化会館、イタリア大使館貿易促進部
特別協力:Antonio Citterio Design
協力:株式会社progetto81/B&B Italia Tokyo、FLEXFORM TOKYO(FFJ)、日本フロス、トーヨーキッチンスタイル、テクノジム ジャパン、アドヴァン(Arclinea)
展覧会詳細
https://iictokyo.esteri.it/iic_tokyo/ja/gli_eventi/calendario/2021/03/antonio-citterio-il-design-e-l.html
関連イベント
アントニオ・チッテリオ展 トーク「デザインとインダストリー」
開催日時:2021年3月19日(金)18:00開始
会場:イタリア文化会館およびオンライン
講師:アントニオ・チッテリオ、喜多俊之(プロダクトデザイナー)
モデレーター:桐山登士樹(デザインディレクター
聴講方法:どちらの会場とも要申し込み