COMPETITION & EVENT

「建築情報データの社会的活用とその条件 -BEYOND BIM」

建築情報学会主催シンポジウム 8/19開催

2020年11月に発足した建築情報学会(会長 池田靖史)が主催する初のシンポジウムが、2021年8月19日(木)13:00よりオンラインで開催されます。

開催趣旨
建築業界のデジタル・トランスフォーメーション(DX: Digital Transformation)の中核と考えられているBIMデータは、環境、エネルギー、人流、などのリアルタイムデータと結びついて利用されることで、設計や施工業務の改善や高度化よりはるかに大きな役割が、建物完成後に生まれる可能性を持っている。だが、こうした建築・都市情報の活用と共有のための社会的制度としての法律的、経済的な仕組みは未成熟であり、従来の建築業界の枠を超えた議論が必要である。
建築情報学会が集めた分野横断的な有識者に建築・都市情報データの社会的活用とその条件の議論を期待したい。

シンポジウム「建築・都市情報データの社会的活用とその条件 -BEYOND BIM」開催概要

日時:2021年8月19日(木) 13:00-18:00
会場:オンライン(Zoomウェビナー)
スケジュール
第1部 13:10-14:40
「次世代技術と建築・都市情報」
第2部 14:45-16:15
「経済と建築・都市情報」
第3部 16:20-17:50
「法制度・社会規範と建築・都市情報」
※シンポジウム本編終了後、Gatherにてオンライン懇親会を予定

参加方法:要申し込み(視聴URLは当日の朝までに主催者よりメールにて送付)
学生・一般・賛助会員:無料
会員用WEBサイトにログイン後、シンポジウム案内から要申し込み
https://fellow.ais-j.org/users/sign_in
会員以外:有料
下記イベントページよりチケット(2,000円)を要購入
https://eventregist.com/e/AIS_sympo0819

主催:建築情報学会

建築情報学会主催シンポジウム「建築情報データの社会的活用とその条件 -BEYOND BIM」バナー

各部詳細・登壇者略歴(以下、氏名は敬称略、50音順)

第1部:「次世代技術と建築・都市情報」
BIMデータの新しい可能性を拓く次世代技術としてのAI, NFT, Big DATA, IoT

パネリスト

今井 亮介 今井亮介
株式会社アンドパッド執行役員 / ANDPAD ZERO Director
一級建築士。大学院卒業後、日本設計にて建築士として国内外の大規模開発に携わったのち、ブランド・コンサル・ファームにて新規ブランド開発のプロジェクト・マネージャーとして従事。その後、個人で新規事業開発コンサルティングを提供しつつ、自身で複数のスタートアップ立上げを経験。2020年5月よりアンドパッドに新規事業開発の責任者として参画。

大西正輝大西正輝
産業技術総合研究所人工知能研究センター社会知能研究チーム研究チーム長
1997年大阪府立大学工学部情報工学科卒業。2002年同大大学院博士後期課程修了。(Ph.D.)同年理化学研究所研究員。2006年産業技術総合研究所研究員。
現在、産業技術総合研究所人工知能研究センター社会知能研究チーム長。人流解析に関する研究に従事。

施井 泰平施井泰平
スタートバーン株式会社代表取締役 / 株式会社アートビート代表取締役
1977年生まれ。少年期をアメリカで過ごす。東京大学大学院学際情報学府修了。
2001年に多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、美術家として「インターネットの時代のアート」をテーマに制作、現在もギャラリーや美術館で展示を重ねる。2006年よりスタートバーンを構想、その後日米で特許を取得。大学院在学中に起業し現在に至る。2021年に株式会社アートビート代表取締役就任。講演やトークイベントにも多数登壇。

モデレーター

豊田 啓介豊田啓介
noiz / gluon / 東京大学生産技術研究所客員教授
建築情報学会副会長・理事


第2部:「経済と建築・都市情報」
BIMデータを介した都市経済活動の誕生とその問題点を考える

パネリスト

板谷 敏正板谷敏正
プロパティデータバンク株式会社代表取締役社長
1989年早稲田大学大学院理工学研究科修了、清水建設株式会社入社。2000年同社社内ベンチャー制度を活用し不動産クラウド専門企業プロパティデータバンク株式会社設立、代表取締役就任(現在に至る)。2010年早稲田大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。2010年ポーター賞受賞。2010年芝浦工業大学客員教授。2016年英国RICSフェロー。2017年日本ファシリティマネジメント協会理事。2018年東京証券取引所マザーズ市場へ上場。博士(工学)

関戸 博高関戸博高
株式会社Unique Works代表取締役社長 / スターツコーポレーション株式会社特別顧問
BIMについては、そのデータの活用を建設業界に留まらず、不動産や金融と連携させることに力を入れている。BIM-EC コンソーシアム代表幹事。最近このコンソーシアムの活動をベースにBIM-EC が国交省の「BIM を活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」に採択される。今後BIM-EC が普及期に入ると思われるので、それに向けて準備中。

吉村 有司吉村有司
東京大学先端科学技術研究センター特任准教授
愛知県生まれ、建築家。2001年より渡西。ポンペウ・ファブラ大学情報通信工学部博士課程修了(Ph.D. in Computer Science)。バルセロナ都市生態学庁、マサチューセッツ工科大学研究員などを経て2019年より現職。ルーヴル美術館アドバイザー、バルセロナ市役所情報局アドバイザーを兼任。主なプロジェクトに、バルセロナ市グラシア地区歩行者計画、クレジットカード情報を用いた歩行者回遊分析手法の開発など、ビッグデータやAIを用いた建築・まちづくりの分野に従事。

モデレーター

粕谷 貴司粕谷貴司
株式会社竹中工務店情報エンジニアリング本部課長 / 建築情報学会理事


第3部:「法制度・社会規範と建築・都市情報」
BIMデータを都市データとともに活用するために我々の社会が考えるべきこと

パネリスト

武邑 光裕武邑光裕
武邑塾塾長 / デジタルライフ研究センター(CSDL)フェロー
京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。
専門はメディア環境学。2013年より武邑塾を主宰。2017年、Center for the Study of Digital Lifeフェローに就任。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。近著に『ベルリン・都市・未来』(太田出版)、『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』(黒鳥社)がある。

田伏 翔一田伏翔一
国土交通省 住宅局建築指導課企画専門官
2008年東京大学工学部都市工学科卒業。同年4月国土交通省入省。
同省住宅局市街地建築課課長補佐、内閣府地方創生推進事務局参事官補佐を経て、国土交通省住宅局建築指導課課長補佐にて建築BIM推進会議の事務局や建築士法などを2019年7月~2021年7月まで担務。現在は同課の企画専門官(企画担当)。

水野 祐水野
法律家 / 弁護士(シティライツ法律事務所) / 九州大学GIC客員教授
法律家。弁護士(シティライツ法律事務所)。九州大学GIC客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。慶應義塾大学SFC非常勤講師。note株式会社などの社外役員。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』、共著に『オープンデザイン参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」』など。
Twitter : @TasukuMizuno

モデレーター

池田靖史池田靖史
慶應義塾大学SFC 教授 / 建築情報学会会長・理事


建築情報学会(Architectural Informatics Society, 略称:AIS)概要
情報と建築・都市に関する概念の更新と、知の共有・体系化を目的として、開かれた議論、情報の収集・分析・蓄積・発信、人材交流と育成などを行う領域横断的なコミュニティ。2017年の有志メンバーによる意見交換を端緒に、さまざまな領域の実務者や研究者と議論を重ね、2020年11月30日に学会設立。建築家やエンジニアのみならず、学生、学術界・産業界の最前線で活動する多領域のメンバーが集う。建築情報学の初の教科書として書籍『建築情報学へ』(監修:建築情報学会、発行:millegraph、2020)がある。
現在の賛助会員企業は38社。

建築情報学会建築情報学会 公式WEBサイト
https://ais-j.org

建築情報学会 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCXldlvKi3ez1rn7lsnmBb4w

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