COMPETITION & EVENT

「みらい作庭記 II」11/3-11/6ウォーターズ竹芝にて開催

3Dプリントからの新しい"庭づくり"を慶應SFC 田中浩也研究室が作品で提案

2022年11月2日初掲、11月6日会場写真を追加

東京・竹芝の水辺の複合施設「ウォーターズ竹芝」にて、慶應SFCの田中研による展示イベント「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」が11月3日より開催される。東京の水辺空間に「新しい庭」を創る試み。タイトルは平安期の文献『作庭記』より。

ウォーターズ竹芝

ウォーターズ竹芝:2020年10月にまちびらきした水辺の複合施設(主な施設:JR東日本四季劇場[春][秋]、自由劇場、アトレ竹芝、メズム東京、オートグラフ コレクションホテル、竹芝地区船着場、竹芝干潟など)

東京・竹芝の水辺の複合施設「ウォーターズ竹芝」の芝生広場(プラザ)周辺にて、「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」が11月3日から3日間にわたり開催されます。
慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)で、環境情報学部の教授を務める田中浩也氏が率いる研究室と、JR東日本(東日本旅客鉄道)グループとの連携企画で、昨年に続いての連続開催となります(協力:一般社団法人竹芝タウンデザイン)。

第二弾となる今年は、田中研が独自に開発中のバイオプラスチック・コンポジット材を活用し、公園と庭園のあいだを生み出すような、新たなオブジェが展示されます。

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

展示作品概要(画像はイメージ)

「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」展示作品イメージ

坂田拓人「和葉」イメージ

作品名:和葉
制作者:坂田拓人(慶應義塾大学環境情報学部4年 紋葉プロジェクトチーム)
技術協力:松岡康友(慶應義塾大学特任准教授)

「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」展示作品イメージ

坂田拓人「和葉」イメージ

作品概要:自生する植物の葉脈を転写(トレース)して3Dプリントした基本構造に、食料残渣などを活用したDIYバイオプラスチックを組み合わせ、本物の葉っぱを模倣した標本作品を制作しました。作品には植物の種が埋め込まれていて、繊細で美しい葉脈の形状に加え、豊かな植物の生態系が保存されています。人工的に作られた自然を手に、数百年の時をまたぐ「庭園」の妄想をお楽しみください。

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama


「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」展示作品イメージ

鳥居 巧「菌糸の間(ま)」イメージ

作品名:菌糸の間(ま)
制作者:鳥居 巧(慶應義塾大学環境情報学部4年)

「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」展示作品イメージ

鳥居 巧「菌糸の間(ま)」イメージ

作品概要:きのこを構成している糸状の材料である「菌糸」と、土に還る生分解性プラスチックを使用して曲面壁(パーティション)を製作し、屋外空間の中に半プライベートな囲みの空間を生み出します。菌糸は現在新しいバイオマテリアルとして世界で注目されている新素材です。素材のもたらす不思議な風合いをウォーターズ竹芝の景色と合わせて楽しんでいただけると幸いです。

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama


「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」展示作品イメージ

松木南々花「つちだるま」イメージ

作品名:つちだるま
制作者:松木南々花(慶應義塾大学環境情報学部4年)

「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」展示作品イメージ

松木南々花「つちだるま」イメージ

作品概要:3Dプリントした中空の構造物に森から採取した土を投入し、表面に苔を巻き付けた遊具を制作しました。等高重心立体と呼ばれる立体で、優しく転がすと左右に揺れながら進みます。いくつか異なる形状の遊具があり、それぞれが別の軌跡を描いて転がります。日常で触れる機会の少ない苔や土を、存分に見て触れて五感で体験してください。

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

みらい作庭記2022 会場風景

Photo by Masamichi Sugiyama

「みらい作庭記」ステートメント

平安時代に書かれた日本最古の庭園書『作庭記』は、「枯山水」という語の初出文献です。「山や海などの自然景観を思い起こし参考にする」「過去の優れた作例を模範としながら、家主の意趣を配慮しつつ自らのデザイン感覚で仕上げる」など、作庭の基本的な作法がまとめられおり、今日でも人々の参考にされています。
私たちはこの方法を継承しながら、3Dプリンタとバイオプラスチック・コンポジット材で制作した特殊なオブジェを、そこにある自然景観や周辺環境との関係を大切にしながら配置・構成し、公園と庭園のあいだにあるような「新たな庭」をつくります。

主催者側では、未来の「庭」がどのような場所であるべきか、「ありうべき可能性」を広く議論するために、ハッシュタグ「#みらい作庭記」を設定し、出展者および来場者による情報発信を促し、意見交換の場としたい意向です。

本展に協力している一般社団法人竹芝タウンデザイン(JR東日本)と、田中浩也研究室では、東京の都心に位置する水辺の複合施設・ウォーターズ竹芝の特性を最大限に活かし、バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックなどを活用し、脱炭素社会、資源循環社会に貢献していくものづくりを今後も連携して推進していく計画です。

「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」

「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」開催概要

会期:2022年11月3日(木)〜2022年11月6日(日)
開場時間:11:00〜16:00
会場:ウォーターズ竹芝 アトレ竹芝シアター棟1F プラザ(広場)付近
・「和葉」アトレ竹芝シアター棟1F
・「菌糸の間(ま)」プラザ(広場)付近[※]
・「つちだるま」プラザ(広場)付近[※] 雨天時はアトレ竹芝シアター棟1Fにて
※天候などの影響で展示内容や展示日時を変更、あるいは中止する場合あり
入場料:無料
SNS投稿ハッシュタグ:#みらい作庭記

「みらい作庭記 II」詳細
https://waters-takeshiba.jp/news/event/20221017140000/


#Hiroya Tanaka YouTube:慶應義塾大学SFC田中浩也研究室×ウォーターズ竹芝『みらい作庭記 -2021 Winter-』(2022/04/06)

慶應SFC 田中浩也研究室
https://fab.sfc.keio.ac.jp/

田中研究室SNS(@4Dfab_lab)
https://twitter.com/4Dfab_lab/

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