COMPETITION & EVENT

山中俊治研究室最後の展示会

「未来の原画」展 東大駒場キャンパスにて12/4まで、トークイベントも開催

東京・駒場の東京大学駒場キャンパス内にて、同大学院を2022年度で退官する山中俊治教授の研究室が主催する展示会が、11月17日より開催されています。
「美しい義足プロジェクト」をはじめ、人とテクノロジーの節点について学生たちとともに考え、研究を続けてきた山中研究室としては、これが最後の展示となります。

山中俊治研究室「未来の原画」展

Bio-likenessプロジェクトより「Flagella」 Photo: Yukio Shimizu
プロジェクト名は人の認知に生命や知性の存在を訴えかける人工物の様態を指す(詳細

山中俊治研究室「未来の原画」展

「Bio-likeness」プロジェクトより「Clockoid」 Photo: Yusuke Nishibe

山中俊治研究室「未来の原画」展

Bio-likenessプロジェクトより「Apostroph」 Photo: Yasushi Kato

「山中研究室」としての活動は、デザインエンジニアの山中氏が政策・メディア研究科の教授として慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)赴任した2008年に遡ります。2013年4月以降は、東京大学生産技術研究所の教授となり、東大駒場キャンパスにて、学生たちとともに研究を続けてきました。その成果を披露する展示会を大学の内外で開催するなど、情報発信も積極的に行ない、本展もその一環です。

山中俊治研究室「未来の原画」展

美しい義足プロジェクトより「Rami Ver.1」 Photo: Yasushi Kato
プロジェクト詳細はこちら

山中俊治研究室「未来の原画」展

美しい義足プロジェクトより「女性用大腿義足」 Photo: Yukio Shimizu

山中俊治研究室「未来の原画」展

アディティブ・マニュファクチャリング・プロジェクトより「Ready to Crawl」 Photo: Yasushi Kato

山中俊治研究室「未来の原画」展

アディティブ・マニュファクチャリング・プロジェクトより「トカゲ」 Photo: Yasushi Kato

本展では、これらの研究の常に始まりにあった、先端技術にかたちを与えた山中氏の手によるスケッチの原画と、それらに導かれた数多くのプロトタイプが一堂に会します。同研究室の出身者は現在、さまざまなクリエイティブな領域で活躍しており、本展では、アーティスト、イラストレーター、コピーライター、デザイナー、発明家、漫画家など、多彩に活動中の卒業生24名の作品も展示されます。

山中俊治氏以外の出展者
学生:今村知美、大西彬介、金山正貴、黒澤知香、周 依琳、長谷川雄大、馮 楽祺
卒業生:荒牧 悠(アーティスト)、飯塚大和(デザイナー/フロントエンドエンジニア)、江藤元彦(リサーチャー)、大長将之(デザイナー)、小笠原佑樹(デザインエンジニア)、岡田和香(イラストレーター)、小野寺志乃(FabLab SENDAI – FLAT共同代表)、折笠 舞(ウェディングデザイナー)、神山友輔(デザインエンジニア)、坂本弥光(クリエイティブプランナー/コピーライター)、佐藤翔一(デザインエンジニア)、杉原 寛(エンジニア/リサーチャー)、高橋鴻介(発明家)、谷道鼓太朗(エンジニア/デザイナー)、樗木浩平(エンジニア/リサーチャー)、角尾 舞(デザインライター)、中山桃歌(インタラクティブアーティスト)根岸 岳(デザイナー)、檜垣万里子(プロダクトデザイナー)、藤咲 潤(デザイナー)、 前川和純(研究者/アーティスト)、矢島 光(漫画家)、山中 港(グラフィックデザイナー)

山中俊治研究室「未来の原画」展

山中俊治氏による〈Infiniti Q45〉のスケッチ・ドローイング原画

スケッチ、プロトタイプ、卒業生諸氏の活動。これらを全て未来を描くための「原画」として位置付けている本展では、山中研究室の活動の軌跡とその発展形を確認できる、山中研最後の展示にふさわしい構成といえるでしょう。
科学と芸術の狭間で描かれた「未来の原画」は、会期中にゲストを招いて開催されるトークイベントでも提示される予定です。

山中俊治氏 近影

Photo: Naomi Circus
山中俊治氏プロフィール:1982年東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車デザインセンター勤務。1987年よりフリーのデザイナーとして独立。1991年から1994年まで東京大学助教授を務める。1994年に自身のデザイン事務所・LEADING EDGE DESIGN(リーディング・エッジ・デザイン)を設立。 2008〜2012年慶應義塾大学 政策・メディア研究科教授。2013年4月より東京大学教授。
デザイナーとして腕時計から鉄道車両に至る幅広い工業製品をデザインする一方、技術者としてロボティクスや通信技術に関わる。大学では義足や感覚に訴えるロボットなど、人とものの新しい関係を研究している。
主な受賞に、2004年毎日デザイン賞受賞、ドイツiF Design Award、グッドデザイン賞など多数。
2010年「tagtype Garage Kit」がニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定。著作に『デザインの骨格』(日経BP社、2011年)、『カーボン・アスリート 美しい義足に描く夢』(白水社、2012年)などがある。

「未来の原画」展 開催概要

会期:2022年11月17日(木)〜12月4日(日)
会場:東京大学生産技術研究所 S棟
所在地:京都目黒区駒場4-6-1 東京大学駒場リサーチキャンパス S棟1階(Google Map
開館時間:平日 15:00-19:00 / 土・日曜および祝日 11:00-19:00
閉館日:月曜
入場料:無料 ※平日以外は来場予約が必要(予約ページはこちら
主催:東京大学山中研究室
グラフィックデザイン:岡本健デザイン事務所
会場構成:藤咲 潤
テキスト・企画協力:角尾 舞
運営協力:高橋鴻介、神山由似


関連イベント

Event 01「デザインの背骨話 – LEADING EDGE DESIGNを支えた人々」
開催日時:2022年11月20日(日)15:00-16:30
登壇者:田川欣哉、緒方壽人、檜垣万里子、角尾 舞、村松 充
司会:山中俊治
山中俊治氏が、自身のデザイン事務所であるLEADING EDGE DESIGNを彼の妻とともに立ち上げたのは、1994年のこと。カメラや腕時計から、ロボットやSuicaの自動改札機まで、さまざまなプロダクトを手掛けてきた。
同事務所に1998年にアルバイトとして加わったのが、現在はTakramを率いる田川欣哉氏である。その後、緒方壽人氏(現・Takramでディレクター)が加わり、田川氏と入れ替わるように檜垣万里子氏が加入した。角尾 舞氏と村松 充氏(現・助教)は、東京大学における山中研究室の立ち上げに関わった。
山中教授の「弟子」である登壇者が揃うEvent 01では、LEADING EDGE DESIGNの立ち上げから現在に至る28年の歴史や、東大における研究室立ち上げ当時のことなどを振り返る。
会場:東京大学 生産技術研究所 コンベンションホール
聴講方法:peatixページより要予約(終了)
https://mg-talk-01.peatix.com/

Event 02「美しいモノをつくるということ」
開催日時:2022年11月25日(金)18:30-20:00
登壇者:柴田文江、宮前義之、山中俊治
司会:角尾 舞
建築・ファッション・プロダクトの分野におけるデザイナーは、質量を持って世の中に存在し続けるモノをつくり上げる職能である。プロダクトデザイナーの柴田文江氏、イッセイミヤケでA-POC ABLE ISSEY MIYAKEを率いる宮前義之氏、デザインエンジニアの山中俊治氏が登壇し、人間が活動する限り増え続けるモノをつくることの意識や責任、その魅力について語る。司会は、本展のコーディネートを担当した角尾 舞氏。
会場:東京大学 生産技術研究所 コンベンションホール
聴講方法:peatixページより要予約(満席)
https://mg-talk-02.peatix.com/

Event 03「義足をデザインする」
開催日時:2022年12月3日(土)15:00-17:00
登壇者:臼井二美男、高桑早生、勅使川原みなみ、山中俊治
山中研究室が義足のプロジェクトを立ち上げたのは2008年、山中氏が慶應義塾大学に着任した年である。それから現在に至るまでの14年間、「美しい義足プロジェクト」は常に研究室活動の中心に位置していた。プロジェクトの発足時からさまざまなアドバイスやデザインきっかけを与えてきた、 日本を代表する義肢装具士の臼井二美男氏と、これまでのプロジェクトの中心にいたパラリンピアンであり、共に研究を続けてきた仲間でもある高桑早生氏、そして、約2年前からプロジェクトに参加し、義足のモデルとしても活躍する勅使川原みなみ氏をゲストに迎える。
「美しい義足プロジェクト」の歴史を振り返り、山中と共に美しい義足をデザインする意味について考察する。
会場:東京大学 生産技術研究所 コンベンションホール
聴講方法:peatixページより要予約
https://mg-talk-03.peatix.com/

本展詳細
http://www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/exhibition/final/
本展公式Twitter
https://twitter.com/YamLabEx

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